ringoのつぶやき

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景気に敏感な大型株の傾向をチェックするには?

2012年10月02日 15時26分19秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)欧米株高を受けて、景気敏感株が反発。
2)大型株の動きは、日経平均よりもTOPIXでチェックした方があっている。
3)最近の株式市場では、TOPIXの下値ラインと新安値が増えてから反発する傾向がある。

◆景気敏感株が反発

本日は欧米株式市場が反発したことで、日経平均も反発する流れとなりました。上昇の背景は、米国のサプライ管理協会(ISM)が発表した9月のISM製造業景気指数が51.5となり、事前予想を上回ったことが好材料となりました。

事前予想では、49.5程度、4ヶ月連続の50割れと見られていましたので、予想外の材料でした。このためにNYダウは一時160ドルの大幅上昇となる場面もありました。

ただ、バーナンキ議長が景気に慎重なコメントをしたことから上値が重くなり、ナスダック指数はマイナスで終わる展開になっています。投資家が景気動向に敏感になっていることを写す動きだったと考えられます。

日本株も反発スタートとなりましたが、積極的に買っているというよりは、直近の下げが大きかったことからの自立反発の範囲と考えられます。上昇銘柄を見ても、売り込まれていた海運などの景気敏感株の上昇が中心ですので、リバウンド狙いの買いが入ったと見られます。

◆大型株の動きはTOPIXでチェック

今の株式市場は世界景気の減速懸念がキーワードになっていますので、景気敏感株の方向性が相場の流れを決めると思われます。ここでいう景気敏感株とは、世界の景気動向に敏感と置き換えることができますので、世界を相手に商売している会社、つまりは「大きな会社=大型株」です。

昨日は新安値銘柄が100を超えていましたが、世界景気に敏感な機械や自動車関連などの大型株の下げが目立っていました。

大型株の動きをチェックするとき、日経平均だと株価の平均で計算するため、株価の高いファーストリテーリングとソフトバンクという内需株の代表銘柄の影響が大きくなっています。

この2銘柄が上昇するだけで日経平均を押し上げることがありますから、景気敏感株の傾向がわかりにくくなります。現在の株式市場の傾向を調べるのであれば、大型株の影響が大きいTOPIXの方があっていると考えられます。

上記はTOPIXの日足チャートです。日経平均との大きな違いは2つあって、1つめが8月21日の高値をTOPIXは超えていないということ、2つめが25日と75日の移動平均線が先行してデッドクロスしているという点です。

前回の高値を超えず、移動平均線が下向きになっていることを考えますと、大型株は弱い動きが続いているということになります。

ただし、6月4日の安値を基点にした安値を結んだトレンドラインは緩やかに上昇していますので、このラインが下値抵抗ラインとして意識される可能性があります。

◆最近の株式市場の反発傾向

上記のTOPIXに下値ラインを引いたチャートに、新安値銘柄を表示しますと、最近の底打ちパターンの傾向が見つかります。

6月の安値以降、2回の安値をつけて反発していますが、新安値銘柄数の増加とトレンドラインのタイミングがあっています。

本日は自立反発をしてしまったので新安値銘柄数が増えていませんが、TOPIXがトレンドラインの720P近辺まで下がり、新安値銘柄がドンと増えるような下がり方をすると、最近の傾向では売られ過ぎの反発が起きる可能性がありそうです。

ただし、チャート上の緩やかな下値ラインを割り込むようだと、前提が大きく変わってしまいます。割り込む動きになるのであれば、世界的な景気減速が懸念されて、投資家が先行きに悲観的になったときと思われますので、そのときに出たニュースなどとあわせて、TOPIXのチャートをチェックするとよいと思います。



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