ringoのつぶやき

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<<アメリカがついに中国を敵と認定した>>

2018年10月08日 16時24分33秒 | 政治
一体どんな転換点なのか。

どんな意味合いがあるのか。

それが1995年に始まった日本を含む欧米諸国による中国甘やかし&収奪シス
テムの終了です。

このメルマガでは、2015年1月19日号年で以下のような2016年から2020年
までの予測を立てました。

「中国は経済も領土も小さくなると考えられます。メキシコのような永遠の中
進国になるかそれとも、公害と著しい人権侵害のせいで場合によっては何らかの
形で国連の管理下におかれるかもしれません。国連バンギムン総長が辞めると直
ちに動きが出るでしょう。なお、力説したいのですが、共産党書記長が軍部を掌
握していない、という見方は止めましょう。あれは共産党書記長を善人に見せる
ためのプロパガンダで、いつも誰が書記長になっても同じ噂が流れます。赤い人
間は誰であっても赤いことを忘れないでください。」

「アメリカは自給自足、引きこもっているでしょう。カナダとラテンアメリカ
の国とどこまで一蓮托生になるか、キューバとは仲直りしましたが、新興のベネ
ズエラあたりも丸め込めれば安泰でしょう。アメリカにとって、今は引きこもり
こそが最強の戦略です。アメリカは第二次大戦以前も引きこもってこっそりと体
力をつけていました。この20年はそうやって覇権II期の底固めをしていきます。
なお、力説したいのですが、オバマさんはアホではありません。アメリカ大統領
をアホとか力のない人と見る風潮もプロパガンダですからやめましょう。」


「国連が機能し始めると急速にチェチェンと東トルキスタンの独立が脚光を浴
びるでしょう。これまで中国とロシアの都合でこれらの独立運動はテロ呼ばわり
されていましたが、徐々に切り分けて考える動きが出てきています」

「日本、オーストラリア、インドは自前で国防の能力と経済圏をアメリカと連
携しながらより強化するでしょう。しかしここもニュージーランドやミャンマー、
カンボジアという不安要素が残りますが、中国の衰退でもっと明るい(!!)雰
囲気の地域になるでしょう」

これらの多くが当たりました。

中国は今見事に、アメリカを含む自由主義諸国全てと直接対決するという崖っ
ぷちに立たされています。

アメリカは広範な地域貿易協定であるTPPから離脱し、自分の箱庭であるカナダ・
メキシコとNAFTAを手直ししたUSMCAを結びました。中国とも経済上の縁を切り
ました。経済的には絶好調の「引きこもり」状態です。金利まで上げ始めまし
た。トランプ大統領が現れたとき彼をアホ呼ばわりした人が多くいましたが、
現在の状況を見て手のひらクルクル返しになっています。

国連も米国も東トルキスタンの人権侵害を真正面から取り上げ、中国を非難する
ようになりました。EUまで非難声明を出しています。

日本、オーストラリア、インドが中国の脅威に対して一丸となって臨むように
なりました。

このときは予想できていませんでしたが、これに加えてイギリスやフランスまでも
「航行の自由」作戦を展開するようになりました。中国の脅威に立ち向かうのが
もはや世界のスタンダードになったのです。

2015年に出した予想でここまで当たったのは、偶然ではありません。

経済の循環というものを丹念にみれば、誰でも予想が建てられたことです。読者
貴兄も丹念に国際情勢に耳を澄まし、統計や指標を見ていれば予想ができたこと
だったと思います。


<<ペンス副大統領の演説に戦慄を覚えるのが正しい>>

ついに来たな、世界はこんなにも一気にくるっと変わることがあるんだな。鳥肌が
立つほどそう実感づけられたのが、ペンス副大統領の10月4日のスピーチです。

「ペンス米副大統領、演説で中国批判 貿易や軍事に幅広く言及」
https://www.cnn.co.jp/world/35126604.html

このスピーチは、中国向け「ハル・ノート」。つまり最後通牒と言っても良いで
しょう。

〇アメリカの中間選挙に対する介入
〇略奪的な経済慣行
〇米国に対する攻撃的な軍事姿勢
〇監視国歌を作り自国民を監視、弾圧
〇宗教団体を弾圧
〇日本の尖閣への軍事的示威行動

ずらっと中国非難を並べました。

よく言った!

なぜか日本の自民党は中国に対して何も言わず、「遺憾砲」を打ち続けるだけでした
が、ペンス副大統領がみんなが言いたくて仕方がないことを全部言ってのけました。

<<副大統領の重みを知らない中国>>
さて、このようなペンス・スピーチですが、中国はいまだにボケています。

副大統領が個人で妄想で言っているんだろ、くらいの理解のようです。

「ペンス米副大統領が中国の政策を批判=中国政府は即座に反論─米メディア」
https://www.recordchina.co.jp/b651226-s0-c10-d0035.html

しかし、アメリカにおいては実は副大統領というのは実務と政策遂行の面で、大統領
よりも重みがあります。アメリカの場合、大統領というのはエンターテイナー、道化の
ようなモノで、さらに悪く言うと客寄せパンダのようなもので、裏の副大統領が実験を
握っているのです。

その証拠に副大統領は戦争が始まったり、大統領に重大な危機が訪れるとどこかに姿を
隠します。いつでも実務を大統領に代わって代行できる体制に移るのです。

ちょっとアメリカ副大統領の恐ろしさを見てみましょう。

古くはジョン・F・ケネディが暗殺され、副大統領だったリンドン・ジョンソンが直ちに
大統領職に就きました。

ロナルド・レーガン政権の副大統領だったジョージ・H・W・ブッシュは後の大統領と
なり、麻薬王パナマのノリエガを逮捕したり、第一湾岸戦争で多国籍軍を率いて
サダム・フセインと対峙しました。

アル・ゴーアがビルクリントンの副大統領だった時に、インターネット・スーパー
ハイウェー構想がゴーア自身でぶち上げられ、ありもしない二酸化炭素排出ビジネスまで
作られ、あるのかどうかわからない地球温暖化まで一般的な概念になり、現在2018年
では当たり前になったビジネスの基本的な考え方や生活ぶりが作られました。

ブッシュ政権の副大統領ディック・チェイニーもオバマ政権の副大統領ジョー・バイデンも
アメリカが軍事行動を起こすとき決定的な決断をした人たちでした。

副大統領が次の大統領になることもアメリカでは珍しくありません。

すなわち、ペンス副大統領が直接「中国をぶっ叩く」と宣言した以上、中国がぶっ叩かれて
再起不能になるまでアメリカは手を緩めることはないのです。

<<アメリカを見誤った中国共産党>>

この世界の転換点について、当事者である中国は全くその意味合いを理解していません。
自由経済もどきを導入してまだ25年しかたっていませんので無理もありません。

数百年にわたって日本も含めて経済を巡り自由経済圏が苛烈な覇権争いをしていたなどと
いう<本当の歴史>のことは全く知らないのでしょう。中国には歴史がないですから・・・
自分を正当化する自分語りみたいなものばかりです。


仮に理解していても、

「米中首脳会談で譲歩すりゃいいだろ?」

「何かアメリカのモノを買ってあげればいいだろ」

くらいのノリでした。実際、五月に米中で貿易当事者の協議がもたれ、アメリカのモノを
もっと買いましょう!と中国がいつものように言いましたが、それがトランプ政権を激昂
させました。

「米中通商協議 中国副首相が15日訪米 貿易戦争回避へ」
https://mainichi.jp/articles/20180515/k00/00m/020/099000c
↑すでにだいぶ話がこじれていますが、あまり中国は気にしなかったようです(笑)

その時アメリカが要求していた、

〇軍事・産業両面のスパイ行為をやめろ

〇知的財産権を侵害するな←これには中国企業と合弁で企業を作らなければならないこと、
その際技術の供与を要求されること、資本と技術を譲らなければ撤退も難しいことなども
含まれているでしょう。

〇南シナ海から手を引け←これには尖閣も含まれていたのはペンス副大統領のスピーチ
から明らかです。

といった、この時点で中国が妥協して差し出せば何とかなったかもしれないものを何一つ、
中国は差し出さなかったからです。


<<更にハードルが高くなり、立ち直れないところまで要求される中国>>

この、「金を与えればおとなしくなる」式の対米交渉は、ヒラリー・オバマ政権なら
通用しましたが、トランプ政権には通用しませんでした。

トランプ政権が誕生した時、中国は最初から彼のことを見誤っていて、「トランプ氏は
ビジネスマンだから金で何でも解決できる」と公言していました。

「トランプに「好感」を抱く中国人の心象風景を読む」
https://www.huffingtonpost.jp/foresight/trump-china_b_12952146.html

しかし、私は絶対トランプ大統領は中国にきつく、きつ~く!当たると思っていました。

なぜかというと、彼はあのロバート・キヨサキ氏と親友で、「金持ち父さん」の本では
キヨサキ氏は何度も「アジアの奴隷工場では幸せは生まれない」ということを言って
いたからです。二人には「あなたに金持ちになってほしい」という共著もあります。

賃金が安いのでアメリカ資本がアジアの国に工場を建てて現地人、それも学校に通うべき
幼い子供たちを奴隷のように使う。キヨサキ氏はサーファー向け財布などを台湾あたりで
作らせていたようですが、現地を訪問してその残酷さに衝撃を受け、そのビジネスから
撤退しました。

また同じ商品を現地でパクられたという経験もあったようです。

こうした会話は何度もトランプ氏とキヨサキ氏との間で交わされたはずです。つまり、
絶対にトランプ氏は大統領になったら中国の「世界の工場モデル」をつぶす、
ということは予想ができていたのです(中国人以外は(笑))。

今年五月に激昂させられたトランプ政権は7月6日に中国から輸入する818品目に
ついて関税を引き上げました。これはいくつもある中国潰しのカードの一番マイルドな
ものの一つです。

ここでもまた中国は見誤って、「よし、こちらも強国らしく見せかけるため、同じ
ように関税をかけよう」としましたが、アメリカが輸入する額と同じ額を中国は
アメリカから輸入していなかったというお粗末な事実に気づかされました。

大豆もLNGもアメリカから買わないと言って強がりましたが、LNGの関税は上げて
いないようです。自由経済幼稚園児以前の中国は、エネルギーを自給でないのです。

さらに偉そうに自由貿易の旗手を気取って世界中にトランプ政権を非難する声明を
ばらまこうとしましたが、これがさらにアメリカの怒りを買い、封印してあった
人権外交をついに国際的に展開し始めました。

ウイグル人の収容所の問題です。

さらにはこれまでの航行の自由作戦では中国の違法埋め立て地を遠巻きにして、
船を航行させるだけでしたが、なんと今度は東シナ海で爆撃機(笑)を出しました。
これはさらに驚きでなんと日本の自衛隊機も一緒に訓練の形で出撃しました。

「戦闘機16機と米戦略爆撃機B52と共同訓練」
https://mainichi.jp/articles/20180929/k00/00m/030/077000c

これには中国は涙目で、もはや情報の収集も分析もできなかったことでしょう。

その証拠に、9月30日には米軍艦に中国軍艦が41メートルいう距離まで接近し、
米軍艦のほうで回避行動を取るという異常な行動を始めるところまで行きました。

「中国艦船、米軍艦に異常接近 「航行の自由」作戦中」
https://www.cnn.co.jp/world/35126396.html

もはや中国には余裕もなく、いったい米軍に対してどう対処したらいいか
分からなくなっている証拠でしょう。

ペンス副大統領が明確に尖閣は日本の施政権下にあると断言しましたので、今後は
沖縄の米軍が尖閣に近づく中国船を拿捕したり撃沈する可能性も出てきました。

まさにこれでもか、これでもかという中国叩きラッシュです。

実はアメリカには台湾を独立させるとか、中国人にはアメリカの土地を買わせない
とか、米国債も買わせないとか、ちょっと練習でもうやりましたが、中国人の口座を
凍結しドルにアクセスさせないなど、まだまだ、まだまだ数々のカードがあるのです。

「米、中国軍高官らを制裁指定 ロシアから戦闘機など購入」
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO35611380R20C18A9EAF000?s=1

中国の敗因は、アメリカは大きな日本のようなところと甘く見積もり、日本に対して
やっていたようなことがアメリカにも通じると思っていたところです。

なお、日本も今後はアメリカと全く同じ処置ができる(←アメリカがやれ!と言えば
ですが)ということなどおそらく中国は想像すらしていないことでしょう。


<<2008年に本当は中国民主化かチベットの開放がされるはずだった>>

ハードコアなチャイナウォッチャーは2008年春にチベット人の蜂起に対する大規模な
虐殺があったのを覚えているでしょう。北京オリンピックの数か月前です。

衛星写真ではあまりにも多くのチベット人が撃ち殺され、路上に打ち据えられているのが
映っていました。

CIAがサポートしたと言われるこのチベット人の蜂起、本当は、チベット人自身が蜂起した
姿をうまく海外のメディアが世界中にライブで報道し、中国が弾圧しているところを
自由主義国に見えるようにして国際的な非難の声が上がり、そしてチベットは独立を
果たす、という段取りだったようです。

当時、任期も終りに近づいたジョージ・ブッシュ(子ブッシュ)の最後の大仕掛けだった
のでしょう。

しかし、どうもメディア関係者の中に中国に寝返ったのがいたらしく、事前にチベットに
入ろうとしていた海外のメディア関係者と蜂起に関わるためチベット入りしようとした
海外に住むチベット人が大量に逮捕されてしまいました。

それでも内部のチベット人は計画がうまく行くと信じて蜂起しました。

その結果、蜂起の情報を事前につかんでいた中国軍に大虐殺されたのでした。

しかし、実は中国はここで、成り行きにまかせて、チベット人を独立させればよかったの
です。

ただ見ていればよかったのです。

そうすれば、今のように、中国全土がまさに生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされる
ことはなかったのです。

私には夢があります。チベットが独立して、そこで必要となる産業、おそらく仏教を
軸にした観光産業だと思いますが、に少しでも携わってチベットの発展の力に
なりたいという夢です。

今はチベットに外国人が入ることも難しいですが、もうすぐこの夢は達成できるの
ではないかと今からワクワクしています。


<<20年でも40年でも執拗にやり続けるアメリカ>>

アメリカは非常に長期的なビジョンを持つことが得意です。しかもそのビジョンを
代々次の大統領に受け継がせます。アメリカが1920年代から「オレンジ計画」
という対日本の全面戦争案を作成していたのは有名な話です。

現在の中国についても、1994年ころにはアジアの研究所がある大学でこれまで
盛んだった日本研究を切り捨て、中国研究に一斉に切り替わりました。

敵になるか友人になるか。まだ分からないうちに中国について徹底的に調べ上げて
いたのです。

小国に分裂し、大国になり、また分裂する。民族を浄化しすべて自称漢民族が
飲み込む。そうしたこれまで中国がやってきた悪行を、業の深さをアメリカ人は
25年かけて学び取ったのでした。

↑とは言え、日本人はずっと前から知っているのですが・・・ご注進!と言って
アメリカに教えてあげればよかったんでしょうか?自分たちもひどい目に
あわされるまではアメリカ人は聞く耳を持ってなかったかもしれませんね。

今、ついに刈り取るときが来たのです。


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