ringoのつぶやき

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騰落レシオが高いときに投資家が失敗するパターンとは?

2012年01月26日 17時44分19秒 | 
■今回のまとめ

1)騰落レシオが120%台まで上昇。
2)上昇中は、小さい利益で確定しやすいので、利益が小さくなりやすい。
3)利益以上に損をしたり、塩漬け株にしてしまわないために、上昇中は調整を待つ。




株式市場の上昇が続いて、買われ過ぎの状態になってきているようです。このような相場で投資家が失敗してしまうパターンがあります。くわしくはレポートをご覧ください。


昨日、「社内ミーティング動画(会員向け)」を収録しました。上昇中の株式市場についてケンミレ社内でミーティングした投資戦略を動画でお届けしましたが、株式市場はほとんどの投資家が考えているように、「買われ過ぎゾーン」に入ってきているようです。


特に、株式市場の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って計算される「騰落レシオ」は、120%台まで上昇してきました。




昨年8月に株式市場が調整入りして、安値圏でもみ合いとなっていたときには、騰落レシオと日経平均が合わない動きをしていました。これは、株式市場が低迷しているため、好業績の内需株や低位材料株に資金が向かったため、株式市場の値上がり銘柄数と指数が合わなかったのだと思われます。


しかし、昨年の6月から7月にかけて、日経平均と騰落レシオが合わせて上昇し、株式市場が調整入りとなりました。欧州不安で世界同時株安という外部環境の変化があったのですが、その前に株式市場が買われ過ぎになっていたといえます。


騰落レシオは「値幅の考え方がない」ので、極端な例をいえば、東証一部の全銘柄がストップ高しても1円高でも、騰落レシオは「値上がり銘柄数」でカウントするので、数字の上がり方は同じになります。したがって、騰落レシオと日経平均の動きが合わないこともあるということになります。


今回の上昇が意味していることは、日経平均の急上昇(値幅が上がっている)ことに加え、騰落レシオも急上昇(値上がり銘柄数も多い)ということだといえます。昨年にも見られたように、買われ過ぎになっている可能性は高いと考えられます。


指数だけが上がっていたり、指数に関係なく小型株が動いたりという相場展開もありますが、今は個別株も指数も上がっているので、買うのなら調整を待った方がよいということになります。


しかしながら、今の株式市場をひとことでいえば「地合いが良い」ので、何か探して買いたくなる環境ではないかと思います。


「地合い」という表現は、株式投資をしている方であれば馴染みのある言い回しなのですが、株を知らない人には意味が伝わらないかもしれません。


「地合いが良い」といえば買いが多くて活況なことを示し、「地合いが悪い」となれば買いが少なくて下がりやすい状態を示しています。「地合いが良い」ことを「回転が効く」ということもありますが、買った株が比較的短期で値上がりし、売って次の銘柄を買えるので、売買の回転が効くということです。


このような相場環境でよくある投資家の失敗は、「小さく儲けた分を最後に吐き出す」というパターンです。投資家は「利益は早く確保したい」「損はなるべく確定したくない」と考えるので、「利食いは早く、損切りは先延ばし」にしやすくなります。


地合いがよくて回転が効く相場で売買を繰り返しても、株式市場はどこかで全体の調整が起きます。このときに、利益以上に損をしてしまうか、塩漬け株にしてしまいます。


どのような相場であっても、自分なりの投資方法で毎年勝ち続けているならよいのですが、今の相場環境は「まだ上がる株があるのではないか?」と欲張って買いたくなる典型的な相場展開です。騰落レシオが高く上がっている銘柄が多いときこそ、マインドコントロールをして、衝動的に買いたくなる気持ちを抑えて欲しいと思います。


レポート担当:ケンミレ株式情報 市原 義明


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