ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

試験に出ない英単語

2004年12月07日 22時36分42秒 | 古い日記
ルブリケーター(Lubricator)
多分、一生使う事はないであろう英単語の一つだ。

会社の大掛かりな機械に取り付けてある、それが壊れた。
壊れると、そこから空気が漏れて、機械全体の動きが
おかしくなる。これじゃ、仕事にならない。

そもそも意味がわからないので、辞書を引いた。

「油を塗って動きを滑らかにする」という動詞(Lubricate)があった。

つまり、ルブリケーターは
「油を塗って動きを滑らかにする装置」
という所だろう。

機械部品のカタログも見た。買うと結構高いものだった。
直すに越した事はない。

まずは、じっと見つめて、装置の仕組みを考えるが、
「どういう原理で、何の役割なのか?」
さっぱりわからなかった。

もしかしてこの透明な筒に何か意味があるのだろうか?
「材質:ポリカーボネード」と書いてあった。

ポリカーボネードは、丈夫なプラスチックだと、思えばいい。
(昨日の日記を参照)

しかし、いくら考えても、「ただの丈夫な筒」だ。
俺は、この「ルブリケーター」なる装置が「果している役割」
は、何もないような気がしてきた。

仕方が無い。この機械を設計した、機械担当の元部長に相談しよう。
俺は、退職した元部長の自宅に電話し、尋ねた。

「あの、ルブリケーターって何ですか?」

「ルブリケーター?、ああ、あれはシリンダーに油を供給する装置だよ。
 しかし、シリンダーに油と言っても...(中略)...だね。」

「えーと、結局ですね。『あっても無くても影響無い』って事ですか?」

「まあ、無いね。」

俺は、
(いらねーなら、最初からつけるなよ。)
と思ったが、口には出さなかった。

やれやれ。こんな事で、まる一日が潰れた。