ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

段取り君

2004年12月05日 15時10分04秒 | 古い日記
まあ、そんな訳だが、俺は肉体労働に従事していた時もある。

ネコ車(一輪車)に利砂を積んで運ぶ。

ただそれだけだが、石ゴロゴロの悪路で、途中で倒したりもした。

「あんちゃん、待ちな。」

見かねた棟梁(っていうのか知らんけど)が、どっかからか、

細長い板を持ってきた。

それを地面に置いて、その上で運ぶと今までの2倍の速さで作業が進んだ。

「板切れ一枚で、能率が倍になるとは...」

と俺が関心すると、親方(っていうのかどうか知らんが)は、

「土方の仕事は『段取り』で決まるもんよ。」

と、「名言」を吐いた。


後に俺はこの言葉を色々な方面で応用するようになった。

例えば会議。意見が対立すると中々話が進まない。

そりゃもう、石ゴロゴロでネコ車が進まない、なんてもんじゃない。

そんな時、役に立つのが「会議前の段取り」だ。
(根回し、とも言うな)

誰が何を言うか?は決めておく。板切れの代わりに「取引」を使う。

いや、話が早い、早い。時間の節約になるなる。

え、最初から決まっているなら、会議なんかするな?

そりゃ、そうなんですけどね。