ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

封印された記憶

2004年12月06日 22時43分17秒 | 古い日記
再会とは、人に対してだけではなく、物あるいは「材質」だったりする。
「ポリカーボネイト」がそうだった。

何故、ポリカーボネイトと再会したか、は置いといて、
一応、それ(ポリカーボネイト)について説明しておく。

「熱や衝撃にむ強く抜群の耐衝撃性と耐久性、
 各種防具、ゴーグル、ゴルフのクラブヘッドなどに使用されている素材」である。

哺乳瓶とかもそうだな。

最初に使われたのは信号機など、だそうで、あれに石を投げつけても、電球は
絶対に割れない。警防などにも使われているそうだ。

それを見た文房具の会社が作ったのが「サンスター」のアーム筆入れだ。

ポリカーボネード制のアーム筆入れは、それは丈夫だったし、有名だった。

「像が踏んでも壊れない」というCMを憶えている方は少ないと思うが、

俺が子供の頃は、クラスの何割かはその筆入れを持っていた。

が、たいていは、「壊れる」以外の理由で、別の筆箱に切り替えていて、
(その後は、妙な機能がいっぱいついた筆箱が流行った)

「アーム筆入れ」を小学生の6年間も使っていたのは俺だけだった。

が、中学の時、「これはアーム筆入れじゃない」と言うヤツがいた。

「バッタもんだ」と断言した。そういえば、そんな気もした。

俺のアーム筆入れだけ、他人のとはデザインが違っていたし。

しかし、6年以上使った実績もあるので、試しに踏んでみる事にした。

結果は、結構、あっけなく壊れた。

9年近く使ったから、惜しいとは思わなかったが、ずっと騙されていたか?

と思うと虚しいものがあった。

が、心の奥底では、「あれは本物だったけど、9年の歳月で弱くなったんだ」

という気持ちもあった。

「像が踏んでも壊れないが、中学生が踏むと壊れるんだ」

という気持ちもあった。

が、今、「ポリカーボネード」について調べれば調べる程、

あの筆入れは「偽物」だった、と断言できる。

さらに、筆箱が長持ちするか否か?は「丈夫さ」とは直接関係ない、

とも断言できる。

何故、ポリカーボネードについて調べるハメになったか?は明日にしよう。