レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

タイガー・オン・ザ・ビート

2024年06月02日 15時42分37秒 | アクション

「タイガー・オン・ザ・ビート」
原題:老寅出更/TIGER ON THE BEAT
1988年 香港 93分
■監督:
 劉家良(ラウ・カーリョン)
■出演:
 周潤發(チョウ・ユンファ)
 李元霸(コナン・リー)
 利智(ニナ・リー)
 黃霑(ジェームズ・ウォン)
 狄龍(ティ・ロン)
 劉家輝(リュー・チャーフィー)
 徐少強(チョイ・シウキョン)
 高飛(フィリップ・コー)
 成奎安(シン・フィオン)
 劉家榮(ラウ・カーウィン)
 姜大衛(デビッド・チャン)

●あらすじ
女たらしの刑事フランシスは、ある日マジメでマッチョな刑事マイケルとコンビを組まされ、
麻薬組織の捜査を命じられる。
2人は麻薬取引現場を押さえることに成功するが、逃亡した一味によって重要参考人が殺され、
フランシスの妹も誘拐されてしまう。
警察も動くに動けない状況下で、2人は組織へ決戦を挑む・・・。
(huluより)

★感想など
新藝城(シネマシティ)作品ながら、監督が劉家良(ラウ・カーリョン)な珍しい組合せ。
そのせいか姜大衛(デビッド・チャン)や劉家輝(リュー・チャーフィー)など
シネマシティには縁が無い役者たちが大挙出演しているのが、さらに珍しさを加速させている。
しかも作風すらシネマシティにしては珍しくなってしまっているのは、きっと大誤算だったろうな。
と言うのは、シネマシティは創立当初から功夫映画は作らないと言うコンセプトの基に映画製作をしている。
当時の香港映画界で功夫映画を作らないと言うのは大いなる賭けだったと思うが
シネマシティは見事そのコンセプトを貫いて傑作を量産し、香港映画界全体の流れを変えるほどの存在になった。
そんなシネマシティ作品として、要所要所で功夫バトルを繰り広げる本作は困っただろうな。
でもこの映画が年間興行収入で第5位となる大ヒットをしたんだから、わからんもんだ。
内容の方は周潤發(チョウ・ユンファ)と李元霸(コナン・リー)のバディ物なんだが、
全体的にユンファが浮いていると言うか、本作の世界観になじんでいない風になっている。
何故かと言うと、アクション部分が全体的にジャッキーの「ポリス・ストーリー/香港国際警察」っぽいのだ。
でそのアクション部分を担当しているのがコナン・リーで、ユンファは全く絡んでこない。
さらに強盗に襲われておしっこ漏らしたり、ナンパばっかりしているチャライところとか
ユンファが格好良く描かれてないんだよね。
なのでチョウ・ユンファが主演のシネマシティ作品だと思って観ると、割と期待を裏切られる。
反面これが仮にゴールデン・ハーベスト作品とでも思えば、楽しく鑑賞する事ができる。
まあほとんどの人はどっちでもいいだろうが、香港映画界黄金時代の一作として
普通にオススメできる作品である。
コメント
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