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レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

悪霊島

2025年05月17日 12時06分51秒 | ミステリー/犯罪

「悪霊島」
1981年 日本 132分
■監督:
 篠田正浩
■出演:
 鹿賀丈史
 室田日出男
 古尾谷雅人
 岸本加世子
 中島ゆたか
 中尾彬
 佐分利信
 伊丹十三
 石橋蓮司
 岩下志麻

●あらすじ
瀬戸内海・刑部島で起きる奇怪な連続殺人に挑む名探偵・金田一耕助。
横溝正史の同名推理小説を映像化。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
横溝正史の最後の長編小説の映画化。
これも単行本は持っているのに、読んでない作品だなあ。
この頃の金田一耕助の映画化と言えば、東宝の石坂浩二のイメージが強いが
この角川版金田一の鹿賀丈史も、非常にミステリアスな感じがあってイイね。
一方、渥美清版や、西田敏行版の金田一も、原作のキャラクターが持つ親しみやすさを体現していて
そちらも高評価らしいね。
本映画版については原作を知らないのだが、横溝正史独特の全体の雰囲気みたいなものは良く感じられる。
同じ島が舞台の「獄門島」と比べても、あちらの方は昭和初期。こちらは1960年代が舞台と
時代背景が違うため、島の生活をめぐる雰囲気が違うのでどちらも良い感じである。
ただ本作が他と違うのは、ホラー映画風の作りがあること。
死体の描写として、東宝版がどちらかと言うと芸術的な恐ろしい美しさを描いていたのに対し
本作の死体は完全にゾンビのような描写で、ミステリー物としては少々ドギツイ。
他にも犬が人間の手首を加えて島を走り回ったりなど、どうにもホラーなノリが強いのだ。
だが瀬戸内海が舞台なせいか、島の人たちが全員広島弁で喋ったりするところとか
室田日出男、中島ゆたか、佐分利信辺りの面子を見ていると
どうにも「仁義なき戦い」を思い出してイカンね!
まあビートルズの音楽を使ったりなど、意欲的な部分は強いが
内容は面白くてあっと言う間に時間が経っていくので、横溝ファンにはオススメです。


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