レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

砂の器

2024年01月25日 18時49分26秒 | ドラマ

「砂の器」
1974年 日本 143分
■監督:
 野村芳太郎
■出演:
 丹波哲郎
 森田健作
 加藤剛
 島田陽子
 加藤嘉
 笠智衆
 佐分利信
 緒形拳
 渥美清

●あらすじ
松本清張の同名小説を、野村芳太郎監督、橋本忍・山田洋次脚本で映画化した社会派サスペンス。
迷官入りと思われた殺人事件を捜査する二人の刑事の執念と、
暗い過去を背負うがために殺人を犯してしまう天才音楽家の宿命を描く。
ある日、国鉄蒲田操車場構内で扼殺死体が発見された。
被害者の身許が分らず、捜査は難航した。
が、事件を担当した今西、吉村の両刑事の執念の捜査がやがて、
ひとりの著名な音楽家・和賀英良を浮かび上がらせる……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
と言う訳で「砂の器」を観てみました。
こちらは松竹と言う事で、沢山の色々な日本の風景及び、当時の国鉄列車も堪能でき、なんか松竹っぽいなと感じた。
そう言えば渥美清や笠智衆と言った「寅さん」でお馴染みの面々に出会えるのも、松竹だからだね。
しかし主演は丹波哲郎であり、ほぼ最初から最後まで丹波哲郎中心で話が進んでいく。
丹波自身もいつもとはキャラクターが違い、良いことがあると飲み屋で楽しく飲む明るいおじさん像なところなど、新鮮である。
しかしコンビを組む森田健作が、若さが暴走したキャラクターで、これがちょっとウザかった。
だが他は名優揃いなので、安心して観る事ができる。
脚本の方も事件を追いかけていく事に終始してブレていないので、じっくり事件を追う事ができる。
風景も昭和の日本を見る事ができるし、やっぱりこの頃の邦画の雰囲気は最高だなあと実感してしまった。
と言う訳でミステリーとしてはいささかご都合主義な部分もあるが、
骨太なドラマである事は間違いなく、本作のテーマに興味がある人は楽しめるかも。
ところで「飢餓海峡」とあわせて、邦画の名作か。と言う点においては、
両作とも力作である事は間違いないが、名作かと言われるとそこは難しい。
名作とはなんぞやの定義付けは、きっと人それぞれだと思うので。
そう言えば東北弁で鎌田を言おうとするとカメダに聞こえると言うネタが「踊る大捜査線」の映画にあったけど
それの元ネタが本作らしいね。
そういった「踊る」ファンの方にもオススメかも。

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