※アイリアノス(200A.D.頃)『ギリシア奇談集』(第1~14巻)岩波文庫
第3巻(25)「レオニダスと300人隊」:跡取りがあって家が絶えるおそれのない者!
スパルタ王レオニダスと麾下の「300人隊」はテルモピュライの戦い(紀元前480年)において、ギリシアのためペルシア軍と見事に戦い、全員名誉の戦死を遂げた。
《参考》「300人隊」は精鋭からなる王の親衛隊だが、レオニダスは「跡取りがあって家が絶えるおそれのない者」を選んだと言う。Cf. 日本でも明治初期には、成人男子の徴兵は「イエ」の存続と矛盾するので、戸主と嗣子は免役とされた。
第3巻(34)「スパルタとローマに共通の法律」:「節制」は古代ギリシア・ローマ以来の西洋の徳目である4枢要徳の一つだ!
スパルタとローマには「食料は欲しいものを何でも買ってはならぬ」、また「欲しいだけ買ってはならぬ」という法律があった。
《参考》「節制」はスパルタとローマに共通の徳目だ。スパルタの「リュクルゴス制度」は、土地均等配分、長老会・民会設置、軍事訓練的教育制度、常備軍、装飾品禁止、共同食事制を基本とした。また古代ギリシア・ローマ以来の西洋の徳目として4枢要徳(virtutes cardinales)がある。それは「知恵」・「勇気」・「節制」・「正義」である。
第3巻(37)「ケオス島の老人法」:毒人参を飲む!
ギリシアのケオス島(ケア島)では、老齢で判断力が鈍り祖国の役に立たない者は、冠をかぶったうえ儀式を行い、毒人参を飲むことになっていた。
《参考》ストラボン(紀元前1世紀・地理学者)は、「ケオス島では食糧難のため60歳以上の老人は毒人参で命を断つことになっていた」と述べる。Cf. 日本には「姥(ウバ)捨て」伝説があるが、「姥捨て」に関する公的記録はないとされる。人口問題に対しては「姥捨て」よりも「子捨て」(間引き)だったとの説がある。
第3巻(25)「レオニダスと300人隊」:跡取りがあって家が絶えるおそれのない者!
スパルタ王レオニダスと麾下の「300人隊」はテルモピュライの戦い(紀元前480年)において、ギリシアのためペルシア軍と見事に戦い、全員名誉の戦死を遂げた。
《参考》「300人隊」は精鋭からなる王の親衛隊だが、レオニダスは「跡取りがあって家が絶えるおそれのない者」を選んだと言う。Cf. 日本でも明治初期には、成人男子の徴兵は「イエ」の存続と矛盾するので、戸主と嗣子は免役とされた。
第3巻(34)「スパルタとローマに共通の法律」:「節制」は古代ギリシア・ローマ以来の西洋の徳目である4枢要徳の一つだ!
スパルタとローマには「食料は欲しいものを何でも買ってはならぬ」、また「欲しいだけ買ってはならぬ」という法律があった。
《参考》「節制」はスパルタとローマに共通の徳目だ。スパルタの「リュクルゴス制度」は、土地均等配分、長老会・民会設置、軍事訓練的教育制度、常備軍、装飾品禁止、共同食事制を基本とした。また古代ギリシア・ローマ以来の西洋の徳目として4枢要徳(virtutes cardinales)がある。それは「知恵」・「勇気」・「節制」・「正義」である。
第3巻(37)「ケオス島の老人法」:毒人参を飲む!
ギリシアのケオス島(ケア島)では、老齢で判断力が鈍り祖国の役に立たない者は、冠をかぶったうえ儀式を行い、毒人参を飲むことになっていた。
《参考》ストラボン(紀元前1世紀・地理学者)は、「ケオス島では食糧難のため60歳以上の老人は毒人参で命を断つことになっていた」と述べる。Cf. 日本には「姥(ウバ)捨て」伝説があるが、「姥捨て」に関する公的記録はないとされる。人口問題に対しては「姥捨て」よりも「子捨て」(間引き)だったとの説がある。