※映画『ペット 檻の中の乙女』Pet (2016、米スペイン合作)カルロス・トレンス監督
(1)
動物保護センターで働く青年セス。バスで同級生だったホリーを発見し、声をかけるが邪険にされる。悔しい思いをしたセスはストーカー(男)となり、SNSで彼女のことを調べ、バイト先のレストランを突きとめ彼女に取り入ろうとするが、拒否される。ついにセスはホリーの家に侵入して彼女を拉致し、動物保護センター地下の檻の中に監禁する。
(2)
セスは、ホリーの手帳を盗んで読み、彼女(ホリー)が「殺人鬼」であると知る。彼女は孤独で、「幻想の友人」クレアと一緒に住み、対話する。ホリーは子供時代から、誰からも嫌われていた。そう彼女は思っていた。彼女は「人を殺す」ことで自分の存在を確認する。「人を殺すと世界の焦点が合う」とホリーは言う。そのような殺人鬼ホリーを「救いたい」とセスが言う。
(3)
地下の檻の中のホリーが、徐々にセスの心をコントロールしていく。檻の中のホリーを発見した警備員を、ホリーが、セスに殺させる。セスに警備員の死体を解体させ、一部は犬に食べさせ、他は焼却させる。ホリーは、セスの自分への「愛の証し」にセスの指が欲しいと言い、セスに指を切断させる。ホリーはそのナイフを奪い、「檻から出してくれなければ、自分が死ぬ」とセスに言い、「ホリーを愛するセス」に檻の鍵を開けさせる。
(4)
ホリーはセスを「愛してる」と言って、だまし油断させ、セスをナイフで襲い、重傷を負わせ動けなくして、檻に入れる。ホリーの復讐だ。セスをホリーが檻の中で飼う。そしてホリーは「殺人鬼」の心性を変えることがなかった。
《感想1》絶望的な映画だ。その1:ストーカー男となったセスの非社会性、他者に対する自分の判断の押し付け、安い給料、仕事上の無能など絶望的だ。
《感想2》その2:殺人鬼ホリーに関する絶望。「人を殺すと世界の焦点が合う」と言うホリーを無条件に肯定する監督の立場が絶望的だ。ホリーは殺人罪で死刑に値する。
《感想2-2》刑法は(様々の問題があるとしても)社会の安全を保障するための最低の規範だ。
《感想3》セスによる警備員殺害を警察が疑っているのに、監禁と殺人の現場の動物保護センター全体の家宅捜索を、警察が実施しない点が、おかしい。設定が非現実的だ。
(1)
動物保護センターで働く青年セス。バスで同級生だったホリーを発見し、声をかけるが邪険にされる。悔しい思いをしたセスはストーカー(男)となり、SNSで彼女のことを調べ、バイト先のレストランを突きとめ彼女に取り入ろうとするが、拒否される。ついにセスはホリーの家に侵入して彼女を拉致し、動物保護センター地下の檻の中に監禁する。
(2)
セスは、ホリーの手帳を盗んで読み、彼女(ホリー)が「殺人鬼」であると知る。彼女は孤独で、「幻想の友人」クレアと一緒に住み、対話する。ホリーは子供時代から、誰からも嫌われていた。そう彼女は思っていた。彼女は「人を殺す」ことで自分の存在を確認する。「人を殺すと世界の焦点が合う」とホリーは言う。そのような殺人鬼ホリーを「救いたい」とセスが言う。
(3)
地下の檻の中のホリーが、徐々にセスの心をコントロールしていく。檻の中のホリーを発見した警備員を、ホリーが、セスに殺させる。セスに警備員の死体を解体させ、一部は犬に食べさせ、他は焼却させる。ホリーは、セスの自分への「愛の証し」にセスの指が欲しいと言い、セスに指を切断させる。ホリーはそのナイフを奪い、「檻から出してくれなければ、自分が死ぬ」とセスに言い、「ホリーを愛するセス」に檻の鍵を開けさせる。
(4)
ホリーはセスを「愛してる」と言って、だまし油断させ、セスをナイフで襲い、重傷を負わせ動けなくして、檻に入れる。ホリーの復讐だ。セスをホリーが檻の中で飼う。そしてホリーは「殺人鬼」の心性を変えることがなかった。
《感想1》絶望的な映画だ。その1:ストーカー男となったセスの非社会性、他者に対する自分の判断の押し付け、安い給料、仕事上の無能など絶望的だ。
《感想2》その2:殺人鬼ホリーに関する絶望。「人を殺すと世界の焦点が合う」と言うホリーを無条件に肯定する監督の立場が絶望的だ。ホリーは殺人罪で死刑に値する。
《感想2-2》刑法は(様々の問題があるとしても)社会の安全を保障するための最低の規範だ。
《感想3》セスによる警備員殺害を警察が疑っているのに、監禁と殺人の現場の動物保護センター全体の家宅捜索を、警察が実施しない点が、おかしい。設定が非現実的だ。
