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DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

北原白秋(1885-1942)「蛍」『水墨集』所収(T12、1923)

2017-02-16 00:28:40 | 日記
 蛍

蛍ひとつ叩き落としき。
その蛍地(ツチ)に光りき。
こまごまと二つ光りき。
光り、光りき。

《感想》
 非情に、事柄のみ述べる。蛍の生の在り方を、即物的に述べる。蛍はおそらく情・気分・気持ちを持たず、非情に生きる。虫とは、そういうもの。擬人化の余地がない。詩人は、そう宣言する。だが、それは美しい。美は、情と無縁。悲しく冷酷な美しさ。

 A FIREFLY

I hit down a firefly.
The firefly glittered on the ground.
It glittered devidedly in two parts.
The light glittered.
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