頼成(らんじょう)の森だより

「県民公園頼成の森」総面積は115ha
東京ドーム25倍、日々の!写真を中心に
森の今をお伝えします

大盛況のカブトムシウオッチング

2017年07月30日 | イベント
7月30日、恒例の夏休みイベント「カブトムシウオッチング」を開催した。13家族43名の参加があり、
頼成の森に子供の元気な声が飛び交う、大盛況のイベントとなった。
どんよりとした曇空で無風状態のため、蒸し暑い日となったが、網を持った子供たちは元気いっぱい。お目
当ての木には、カブトムシにクワガタ、カナブンが多数いたことや、お父さんやお母さんの活躍により、各
家族1匹以上捕えることができた。きっと満足いただいたことであろう。また、スズメバチの出現もあまり
なく、イベントに協力的であったようである。



よく、このようなイベントでは、事前に木の幹に虫の好きな液を塗ったりするケースがあるが、頼成の森で
は特にそんな仕掛けはしない。まったくの自然体である。昆虫たちは、いつでも、どこでもたくさんいるの
ではないことを知ってもらうためである。




捕まえたカブトムシやクワガタを一生懸命観察している子供たちを見ていると、自身の子供の頃を思い出す。
あのころは、どこの木に何がいるかを知っていた。別に親から教えてもらったわけではない。きっと、今日
参加した子供たちも頼成の森のあの木には何がいるかをインプットしたに違いない。カブトムシやクワガタ
だけでなく、また頼成の森へ遊びに来てほしい。みんな帰った昼過ぎからはヒグラシの合唱が始まった。
梅雨明けは未だであるが、まさに夏本番である。

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カブトムシはどこ?

2017年07月26日 | 森林
夏休みに入ったのに北陸の梅雨は未だ明けない。今年の長期予報も訂正された
ようであるが気象台の方も大変であろう。それ以上に私たちの生活への影響は
如何にである。
今月30日には、頼成の森イベント「カブトムシウオッチング」を開催する。
申し込み多数につき、既に受付は終了したが、相変わらず人気のイベントで
ある。カブトムシやクワガタは、その容姿が、いかにもキャラクターになりや
すく堂々としている。
昨日までの雨も上がったので、お目当てのカブトムシがいないか、園内を散策
してみた。園内はヒグラシの大合唱である。前回、カナブンが多数いたコナラ
の木には、カブトムシのオス1匹、クワガタのオス1匹、メス1匹がいた。
30日の本番が楽しみである。
その木には、スズメバチも数匹いたので、虫採りに夢中になっていると痛い目
にあうかもしれないので、要注意である。
夏休みがスタートしたが、プールも良いけど、たまには自然の中に身を置き、
生き物の姿を目の当たりにしてもらいたい。







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クワガタはどこ?

2017年07月20日 | 昆虫
今日、県内の最高気温が35度に達するらしい。人間はクーラーのある部屋に逃げ込むこと
はできるが、自然界の動物、昆虫類はそんなわけにはいかない。
とはいっても、森の中は意外と涼しいのである。
最近、虫カゴを持った親子を良く見かけるようになった。しかも、お父さんと子供たちの組み合わせが多い。
昆虫採集はやはりお父さんが主役なのだろうか。



そんなことで、子供たちに大人気のカブトムシやクワガタムシを探しに園内を歩いてみた。どんな木
にでもいるわけではない。まずコナラの木のなかで樹液を出している木を探すのがポイントとなる。
樹液を吸いに昆虫が集まるからである。
しかし、残念ながら今日はカナブンの集団に会えたが、カブトムシやクワガタには会えなかった。
がっかりする必要はない。カナブンがいるということは、クワガタたちもやってくるという
ことである。また、見に行けば良い。

ただし、注意すべきは、こんな虫が集まるところには、スズメバチもやってくることである。
長袖、長ズボンに帽子はもちろん、なるべく白っぽい服装といった自衛策を講じ、くれぐれも
刺されないよう注意してもらいたい。
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生活に欠かせないササ

2017年07月16日 | 植物
まだ梅雨が明けない。連日の湿度の高い暑さにうんざりである。
そんなためか、今日は日曜日なのに頼成の森に人影は少ない。
しかし、これからが夏本番である。今から嘆いてばかりいられない。



夏の食べ物といえば皆さん何を連想するであろうか。特にお盆の時期。
ここ砺波地方の方なら、笹餅、どじょうの蒲焼、大門そーめんといったところだろうか。
特に笹餅は、しょっぱめの豆餅をササで包んだものである。今もスーパー等に並ぶ
ソールフードではないだろうか。
このササは、里山に多く自生する「チマキザサ」である。幅広い葉っぱが物を包むのに
適しているのであろう。また、ササには抗菌作用があるといわれ、昔から全国各地で
食材を包むのに重宝されてきた。そういえば、富山の代表食のます寿しもこの葉が
使われている。ピンクと白、そして緑のコントラストが絶妙であり、先人の工夫に
ただ脱帽である。
頼成の森では、天狗山に行く途中の緑のトンネル付近のスギ林に多く自生している。

一方、春の山菜で欠かせないネマガリダケ(ススタケ)の正式名は「チシマザサ」で
ある。チマキザサに比べ葉っぱの幅が狭く、奥山に自生するため、この葉っぱは日常
的には利用されていない。

お盆に親戚の皆さん揃ってバーベキューも良いが、たまには、こんな食べ物を食する
のもいいのではないだろうか。
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森の赤ちゃんたち

2017年07月10日 | 森林
この時期頼成の森は花が少ない。夏は、春に花を咲かせた植物が実を充実させる時期なのである。
森林科学館の横にあるコナラには、小さなドングリの赤ちゃんが実をつけている。秋にはたくさん
のドングリが実ると予感させる。



毎年、秋のクマの出没を予測する上で、ブナやミズナラ、コナラの豊凶が重要としており、県の
森林研究所でも調査を行っている。ブナやミズナラは比較的豊凶年に周期性がある一方、コナラ
はそれほど明確ではないらしい。実を落とすまでには未だ3か月以上かかる。その間、ゾウムシ
の仲間に食害を受ける。また、台風で青い実を落とすこともある。数多くの試練が待っている。
さて、今年の実のなり具合はどうなのであろうか。

その横には、これも山の幸の代表格であるクリの小さなイガがたくさん見られる。クリは前出の
木と違いほぼ毎年実をつける。小さくとも実を守ろうとしている姿がいじらしい。
ネムノキも涼しげな花を咲かせている。もう梅雨明けはまじかなのだろう。



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梅雨の晴れ間

2017年07月07日 | その他
九州では大変な豪雨で各地で災害が発生している。
一方で県内は久しぶりの梅雨の晴れ間。園内の見回りを兼ねて
天狗山まで登ってみる。2か月ぶりの山頂は、清々しい風景であった。
見下ろす水田はすっかり緑一色となり、今年の作柄はどうだろうか。
今後の水管理等が重要となろう。



山頂には数本のゴンズイの木がある。明るい林縁部などに生育する木である。
きっと明るい森に整備したことにより生長したのに違いない。赤い袋状の果実
が目立つ。秋になると袋が裂けて中から黒い光沢のある種子が現れる。



その横には、枯れたアカマツがある。松くい虫の被害によるものである。頼成
の森も以前は尾根沿いにたくさんのアカマツがあったが、この被害により少な
くなってしまった。残念である。

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花しょうぶ染め教室開催

2017年07月02日 | イベント


毎年恒例の花しょうぶ染め教室を開催した。
参加者は13人と少なめであったが、山下眞佐子先生の指導のもと半日充分楽し
んでもらった。
最初に絹のスカーフに輪ゴムで止めて模様を入れ、頼成の森の数百以上の花しょう
ぶの絞り汁で染める一連の作業。中でも、輪ゴムで止めたところを外す瞬間がたま
らない。思いと違った模様が出たり、薄紫色のグラデーションが美しいと自画自賛
の教室となった。

日本は染物の文化が発達したことから、配色の種類には限りがない。しかも、
その色合いを和名ですてきに表現している。今日の色合いはなんと表現するので
あろうか。私にはその学はないが、オンリーワンで贅沢な時を過ごせたことだけ
は確かである。

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