King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

温泉と珈琲

2018年11月14日 10時36分21秒 | 珈琲

朝は雨が降り出しそうな曇天でしたが、溜まった注文と

この曇天が頭に重くのしかかったまま、この冬への橋渡しの季節は

静かに北風とともにどんどんと進んでいくようです。

 

やることはどんどんと溜まり、用事や雑事も日頃の豆焼き優先に

傍に追いやられるためにいろいろと積み重なり放置されていることは

多いのです。

 

そうなるとおいそれと少しづつこなそうなんて気も起きなくて、やりだすと

積み重なった山が崩れてとんでもないことになることは何度も経験しています。

しかし、まったく放置していて済むことでもないので、こんな曇り空の時には

少しその山に挑んでみたりします。

 

出かけなければならないことは今年は避けていて、電話で済むことはそれで

終わりにし、見てくれ、来てくれはもう無理ですとお断り、さて次にやるのは

年末の豆の手当てなのです。年末や年始特別な豆を欲しいと思う方はいて、

何かと特別なものという要望が頭を悩ますこととなるというのは毎度なのですが、

コンテスト豆とか問屋の隅に忘れられたとかいかにも後作られたものではなくて

当店らしく味において特別でないとだめです。

 

そんなことを思うともう来月雪が降り、山で遊ぶ日々を夢見て、あの年末のあの

温泉とか当然のように温泉の事が思い出されます。

夏に普段は行かない温泉に行こうと昨年は尻焼き温泉とか実現しましたが、今年は

行こう行こうと努力したものの四万温泉は行けそうで行けない温泉でした。

 

それと12月はいつも楽しみにしている豆としてレッドマウンテンを当店で試飲して

飲む習慣の人がいて、これも準備しないといけません。これはお祭りに焼けばいいと

いうものでなく、急に冷え込む秩父の冬を経た豆でないとおもしろくないのです。

ところが昨今のアフリカ豆の大粒豆というのがなかなか手に入りづらく、レッドマウンテンも

持っているところは少ないのです。

 

持っている問屋は少ないうえにいつ入れた物か解らないところからは買いませんから

またこれも電話一本で済む話ではありません。

 

でも探せば出てくるもので、ずっと探していたエルサルバドルのエルカルメンとか

ほしいものがすぐ目の前という状況が出てきました。

 

まあ後は資金的なものでどうやって手当てするかだけでしょう。

 

売らずに自分用に秘蔵していた豆たちもここのところ高くてもよいからというので

結構出てしまったのでコンテスト一位とか味に定評のある豆は手持ちとして売れなくても

良いので資料的にも持っていたいものなのですが、昨今のコンテスト豆は200g8000円

クラスや今やどこの国でもあるゲイシャと未だに本物か解らなくても高値になるブルーマウンテン

などつまらない豆ばかりです。

 

つまり200g3000円以上の豆というのはその価値があるのかというものばかりで、知ってしまえば

バカらしくて買えません。商売としては高くても買う人がいる以上本物か怪しいブルマンでも

ハワイコナでも揃えるべきなのでしょう。しかし、私は納得いかないものは売りたくないし

仕入れたくもないので当店ではコピルアクなど昔から仕入れません。

 

逆にレッドマウンテンや温泉の名の付く豆は高くても買ってしまいます。

売れなくてもこれは時期には並べてしまいます。

これはこれで複雑なものを含んでいますのであまり声高に指摘することでも

ありませんが、値段を作っているのはある意味消費者ですので、希少というだけで

高いというのもなんともしがたい傾向です。

 

一方誰でもが今まで飲んだ中で一番おいしいと納得される豆はSCAAでいう点数90点を

付ける豆は3000円以上でも納得される力を持っています。

 

来月からレッドマウンテン売り出します。お楽しみに。

 

 


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