King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

砂の惑星

2023年08月21日 02時59分35秒 | 映画
今日アマゾンを覗くとディーン砂の惑星がありました。これは昨年公開のリメイク作品ですが発表当時色々聞いて楽しみにしていた映画ですが、なにしろコロナの時期でとても映画何てという感じで見に行くのを諦めていたものです。007は見たのにこれは見送ったのは何やら解せない気もします。
前回映画化になったデビットリンチ作は発表直後は評判も悪く、私も印象に残らない何てちんちくりんな映画だと思っていました。
ところが後年見直したときにこれはSFの超大作であり、後年作られた映画のあのシーンとかこのシーンとかみんなこの映画が元ネタだと思わせたのです。
重力ベルトで歩行可能になり風船人形のようになったハルコーネンはスターウォーズのジャバザハットを直ぐ連想させるし、砂漠のオームは風の谷のナウシカだし、声が武器になるというのは怪物君他沢山な例があるとまあSFの古典として皆参照し現代に至るのではないかと思えてきます。
SFなんだけど公爵とか皇帝がでてきて時代がかった設定なのはスターウォーズの世界を彷彿としますがこの映画を見ると主舞台は砂漠でありそこにはてがつけられない怪物がいるというのはアラビアのロレンスの世界観です。
私が昔読んだ漫画のディーンは日本人の江戸時代の主従関係を想定した上でのストーリー展開で水槽に入ったままの種族とか実に劇画チックで映画の方が幼稚に感じるほどの壮大な物語だった記憶が沸き起こり日本の漫画にも多大な影響を与えたのにカイルマクラクランのディーンはなぜか映画では失敗し次に再映画化するのもためらわれるほどに悪影響ばかりが残っているのです。
しかし、どんな映像もコンピューターグラフィックで作り出せる時代となりスターウォーズでスペースオペラの地ならしもすんだ今ならまあリメイクが出てきて当然です。
というわけで今日アマゾンで見たのですが、あまりにあっけない始まりと終わりにがっかりするのですが、砂漠を舞台として砂漠の主のようにオームいやワームが存在する始まりかたとしては正しいディーンの作りかたなのかと思いました。検索するとパート2は来年のお正月だそうです。なるほどそれで今アマゾンでやってるわけか。
また、気になったのはスパイスとしての砂漠の生産物ですが、物語ではこのスパイスで人類は宇宙の恒星間トラベルが可能になったと説明されます。ですが画面上は植物や坑区のようなものは見られず、ただ巨大な重機のした舞い上がる砂の中に何やらキラキラ光るのがスパイスだというのです。そこで私は思い出したのですが砂漠には不思議な香りの実がなる木があり先祖代々その植物をとって暮らす砂漠の民もいるというのを何かのドキュメントで見たのです。ですからスパイスとか木の実とか色々検索したのですが名前は見つかりません。乳のように白い木の実とか香木とか出てきますがはっきりした名はわからないのでした。メディテーションとスパイスで瞬間移動が可能になったとなると完全スピリチュワルの世界になってしまい科学小説的世界から逸脱してしまうという危険があります。故になおさらスパイスで恒星間飛行が可能になった科学的考察は避けて通れないはずじゃないかと強く思うのです。巨大な重機と羽ばたき型の飛行体と鎧のようなサバイバルスーツとか作り込んだならスパイスも作り込んでほしかった。これは次回作に変化と新解釈も含めぶっこんでもらいたいのです。
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