King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

日本とガラパゴス化

2012年02月28日 21時32分12秒 | 日々のこと
日本の技術はすばらしくどこも真似出来ない
とよく言われます。

しかし、その最先端の技術を持っていても
テレビや携帯電話、それにハイブリットカー
など市場を握れず、他国の後背をいくという
事態になっています。

他の国の賃金をみると工場労働者の賃金は
韓国で日本の半分、インドバングラディッシュ
などだと1/20以下です。

そんな国に日本で物を作って売れるはずも
ありません。

逆にそんな国から日本と同じ製品を作って
売ったなら当然日本ほど質がよくなくても
値段はかなり安くなるはずです。

それに昔のように複雑な機械類より、デジタルで
製品も簡単に組み立てるだけになってきており、
電気自動車なども機械構造も簡単になり、日本の
ような高級品でなくも市場を占めることができる
様になってしまったのです。

かつては世界シェアの半分を占めていた日本の
半導体も他の国に市場を奪われ、国策的に統合
した会社も会社更生法を申請したと今朝の新聞
に出ていました。

問題なのは複雑すぎて売れないとか、独自な
技術で作られてはいるが、現実的にはもっと安い
もので足りてしまうという皮肉な事態に当事国の
日本はまだ危機感を抱いていないようです。

でもこんなことは何も世界的なことではなく、
身近な人間関係でも、自分だけ利巧ぶっている
人より、誰とも気さくに接して偉ぶらない普段着
的な人の方が人気があるのと同じです。

昔から日本は、一等国だと自負して富国強兵と
グローバル化や殖産興業を目指してきましたが、
それが結局は第二次世界大戦となり、敗戦から
また復興、バブル崩壊後の低迷に、東日本大震災
ときたわけですが、ここでもう一度日本の立ち位置
を見直して世界でどう生きていくべきか、考える
必要があると思います。

でも、真似出来ない技術やたかい専門性があれば
たかい金を出しても手に入れなければならない
分野も確実にあり、何も全ての物に勝たなくても
いいのかもしれません。

それには世界をリードする思想と見本となるべき
生活スタイルなど先進性を誇示する必要があり
ます。

市場を奪われたり、世界で勝てなくなっている
ことを嘆くより、ガラパゴスが見せる未来を
予見して見せることが必要なのではないで
しょうか。
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