King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

コロンビア珈琲の朝

2018年02月27日 09時54分34秒 | 珈琲

誤解を招きかねない外向傾でコブに入るというのは

その形よりはやはりエッジングの姿勢であり、ポジションが

適正でないからコブから飛び出してしまうのであろうと

思いつつ、今ある頭の思いも現実にゲレンデで検証せねぱ

なるまいと思いつつ今朝飲んだ珈琲はコロンビアでした。

 

コロンビアについては特徴はなんですかと聞かれると

酸味ですといわねばなりません。

とかく酸味が嫌いというコーヒー好きが多い中、売り方が

難しい豆と言わねばなりません。

 

朝あまりガンガンと眠りを覚まされるよりゆっくりと優しい刺激で

目覚めのひと時を持ちたい人にはおすすめです。

上品でミルク感のある優しい味の珈琲ですが、こういう本来の味を

持つコロンビアはまれで、ハイブリットが進んだコロンビアは大量生産

オートメーション化がすすみ昔ながらの味の珈琲は望めなくなっています。

つまり、コロンビアの本来の味を知らない消費者が多くなり、世界第二位

の生産量をかつては誇った国なのに味としてはそんなに重要視されていない

という現状です。しかし、ブラジルの豆とコロンビアの豆がブレンドの基礎と

されるように珈琲界にあってなくてはならない豆に変わりはありません。

是非、コロンビアの豆の味を知ってもらいたいと思いますが、ストレートで

飲む機会はなかなか減っています。スペシャルティのコロンビアはどれも

高く、味はそれほどでもないものが多く、COEを冠した豆など一番がっかり率が

高いのもコロンビアだったりします。というのも今朝飲んだ昔ながらのコロンビアも

これ以上だと壊れそうなぎりぎりの味で実にマイルドで酸味もさわやかなのですが、

淹れ方を間違えばやはり酸味がきついとかいやな印象につながりかねない危険を

はらんでいるなという後味はあります。しかし、スーッと入ってくる飲み口の良さと

香り、のどから膨らむコクと深みはマイルド珈琲の醍醐味で尽きない味の世界に浸れ

ます。ここで思い出されるのが、本当に昔あった喫茶店のメニューのアメリカンという

コーヒーです。笑い話のような話ですが、マイルドコーヒーという概念でお湯で割ったコーヒー

を出した喫茶店が現れ、海外進出が盛んな日本の経済戦士がアメリカで飲んだコーヒーが

苦くなくおいしかったことから日本でもそれを飲みたいと欲求し生まれたのがアメリカンだと

いいます。当然求めるものは苦くないおいしい珈琲なのですが、苦慮した店側が提示したものがお湯で

割るというアメリカンなのでした。そして、コーヒーが苦手で苦みが苦手な層に支持され喫茶店の

メニューとして定着しました。ところが当然アメリカのコーヒーを知る本当のアメリカンを求める人は

納得するはずもなく、アメリカンを注文してお湯で割るんじゃないよと注文したといいます。

この笑い話のような話が現実に私の身近な人でも起きており、日本の珈琲事情というもの現実を知る

エピソードとして笑い話では済まされないものを感じます。当店では、エスメラルダ農園やヴィラサンアグステン

と普通のスプレモなどがありますが、コロンビアのストレートを頼まれることはまれです。


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