King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

マンデリンの怪

2017年11月30日 11時50分21秒 | 珈琲
インドネシアのスペシャルティというとカロシトラジャ
ゴールドトップマンデリン、クィーンスマトラ、マンデリンシナール、
スーパーGジボルガ、スラウェシママサアラビカ、ガヨマウンテン、
マンデリンビックアチェ、バリ神山などなどたくさんあります。

となるとどれを選べばよいかということになりますが、その前に
マンデリンという豆の味をどういうイメージで持っているかという
ことが重要になります。

というのは日本人が好きなマンデリンですが、ポピュラーな
よく聞く名でありながらその味の特長を明確に表せる人は
少なく、一般的にどういう珈琲としてとらえられているのでしょうか。

まず、このコーヒーが好きという人の言い分は酸味が少なく
苦みが強いというものです。

よくよく聞くと酸っぱくなくて苦いだけという特長のようです。

まあそういうコーヒーをマンデリンというストレートで飲んで
好きになったということらしいのですが、最近のコーヒーショップ
ではマンデリンのストレートというのがあまり見かけなくなっていて
昔ながらのコーヒー専門店とか店主のこだわりの店や自家焙煎珈琲店
での豆売り以外では手に入りません。

もちろん大手の豆売りのキーコーヒーとかUCCとかでデパートの
売り場などではありますが、スーパーの売り場などではあまり
見かけなくなっています。

つまりこれはどういう扱いかというとインドネシアの豆自体アラビカ
種の豆は少なく、マニアックな選択であり、コーヒー豆全体の生産量や
輸入量比率からするとインドネシアやタイなどロブスタの生産が主で
アラビカは5%に過ぎないという特殊な豆です。

そんな希少なアラビカをさらに選別したり特定山地の良い豆だけで
作ったという各スペシャルティも色々な商社やコーヒー専門店が独自
名を付けたりしてるので余計解らなくなり複雑さを深めています。

でも、ここ数年その内容も質も変わり、選択としてインドネシアの
スペシャルティは飲むに堪えるものであるという結論に達し、なかでも
選ぶならというものも見えてきました。

まあそんなたくさんあるインドネシアのスペシャルティに少し理解を
深めていただけるようなアプローチを今後していこうと考えました。

というのもマンデリンをストレートでよく飲んでいるという人でも
当店のマンデリンを飲むと意外な表情をして感想を語る人がほとんど
でマンデリンのイメージも先の酸味がなくて苦いだけというのでは
情けないという思いもありもっと知ってもらいたいという意味もあります。

そのインドネシアの豆が今年の豆は段々よい豆が手に入りづらくなって
いるだけに何を選べばいいのかという指針になればと思っています。


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