King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

萬年青年

2005年10月22日 23時27分37秒 | 日々のこと
私の仕事で良く通った道に気になる看板がありました。
低い山があり、それが丁度いいハイキングコースで
武蔵野の散歩道として古くからハイキングガイドに
載っている道です。その先が有名な神社や最近有名に
なった花の名所などがあります。そんなのどかな自然の豊かな
田舎道です。

そんなぼんやりとしたところなのに、なぜかレストランとか
喫茶店の看板がちらほらあるのです。せせらぎとかシェ・ノワとか
ありそれが不思議でいちいちよってみたのが最近のことです。
最初に寄ったのがせせらぎというカフェのような喫茶店のような
ところです。ところがまるで普通のうちなのです。玄関も普通の
家ですし、狭い玄関を入ると人のうちのリビングです。そこに
椅子とテーブルがあり、メニューが乗っているのです。
そして、普通の人がお店ごっこのような商売をしているそんなところ
です。しかし、ここは存外に食後のコーヒーがおいしかったのです。
期待していなかったものがおいしいとなんだかとても得した気分に
なり、面白い体験をした感じです。

それでは次の店もとなるのも自然の成り行きです。次に行ったのが
シェ・ノワという店です。夏の暑い時に行ったのですが、レストラン
ということですが、店自体が手作りということでまあ面白いと言えば
面白いのですが、ここは店も味もただ素人の店という感じでべつに
楽しい体験ではありませんでした。こんな店もあるということくらいで
別にわざわざ足を運ぶほどのものではありません。さて、最後に残ったのが
萬年青です。なんて読むかわかりますか。私はずっと萬年青年だと
思っていたのです。随分恥ずかしい名前のところだなあと、とっても
入りづらい感じでした。他の2店も入りづらかったのですが、ここは
恥ずかしいような名前と多分店側から見られているだろうという構え
なので勇気を振り絞らないと入れません。

今回は、最後の一店なので気を引き締めて入りました。
テラスに様なところから靴を脱いでこれまた普通のうちのリビングに入って
行く感じです。中は集合テーブルがふたつと壁側に椅子席が壁に向かって
カウンター式のものが少しあり、先にふたりの老人がカウンターというか
キッチンの方のテーブルを占めていたので必然的に入り口の方の集合テーブルに
座りました。しかし、どこに座ったらいいかわからなかったので、一応
どこに座ればいいか聞きました。丁度昼時なのですが、私はここの備長炭
自家焙煎の看板に惹かれていましたので、コーヒーだけ頼みました。
今までの2店でもう料理は予想がついたので敬遠しました。

メニューを見てもカレーとピラフとサンドイッチというありきたりのもの
で誰がつくっても大概予想がつくものですから、敬遠が正解でしょう。
さて私は元々炭焼きコーヒーは大嫌いで、ドトールのような味のコーヒーも
大嫌いです。それでも、所沢の茜屋では炭火焙煎なのにとてもおいしい
コーヒーを飲んだこともあり、かすかに期待してたのです。
10帖ちょっと位のリビングにミレーの種を撒く人の模写と雪の山の写真と
委託販売らしい商品が展示されています。絵手紙と手工芸の巾着とかなにか。
そんなに人が来る場所なんでしょうか。音楽は、CDで五輪真弓がかかって
いました。途中でなぜか井上陽水に変わりました。いつものようにコーヒーは
ブラジルを頼みましたが、ブラジルなのに変に酸味が口に残りコーヒー専門
の店にしては、ちょっとという味です。

コーヒー目当てにはこれない味です。先に訪れていた老人は、カレーを頼まれて
おいしいといいながら食べていました。どうやらカレーの方が良かったのか。
そのカレーが500円で私のコーヒーが400円。わざわざ店主が私のところに挨拶に
きました。あながち趣味でやっているだけの店でもないようです。私は店名から
中にはピカソの青の時代の絵が多数あって、店内はこったオーディオで
クラッシックのレコードがかかるそんな店内を予想していました。それが、
近所の年寄を寄せているご隠居のような店でした。どこが、萬年青年だよ。
そう思いながら、最後の一軒の探査を終え店名看板を良くみると、萬年青と
あります。青年ではなく、オモトです。そういえばそんな写真もかかっていた
な。完全に思い込みです。

いつまでも青いのはこちらの方で、人もそうだと思ってしまう。
まあコーヒー飲みにまた来るとこもないでしょう。次に来るときには
カレーを食べにこよう。
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