どこも行かない日常がつづくなか、もっぱらアマゾンビデオばかりの日々ですが、
お気に入りのボッシュを見つくしてしまい、ついにもう何もない状況です。
ボッシュは本格刑事ドラマで刑事のち密な捜査で犯人を追い詰めていくという
珍しいもので、上司との軋轢や正義を貫くボッシュの姿勢など普通のドラマと
違った良さもあり、結構気に入っていたのですが、最後の方はボスのチーフに
立てついて逮捕にこだわり結局やめてしまうことになります。
この辺の犯人へのこだわりと司法取引と上司の関係などもっと大人でもいいのでは
と思ってしまいます。
彼が逮捕にこだわったので犠牲者の少女の父親も結局命を落としてしまい
何も守れないことになっていて、一方自分の娘が狙われた事件では刺客の
殺し屋を返り討ちにして犯人も逮捕と成果を出しただけに残念です。
これなども相棒の不手際やミスから招いたものが結果は好機になったようなもので
ならば結果だけ見れば娘の勤めていた弁護士も命を落とさずに済んだりと
十分に存在感のある働きをしているのに解決済みのギャングの逮捕にこだわる
必要があるのかと思われます。
さらにFBIとの確執もある中、最後の身の振り先に私立探偵の免許申請をするシーンで
後はFBIの身辺調査で問題なければ免許が出ますという係の説明に視聴者は
何か気を揉む台詞で終わってしまうのです。
さて、このシリーズの中でワイアーというテレビシリーズが面白くて一気見した
というボッシュの台詞でそれじゃあみてみようとおもってこれもボッシュとおなじように
ウオッチリストに入れていたけど見てないシリーズでボッシュがいうならと
見てみたら既にアマゾンプライム会員特典から外れていて有料になっていました。
それで見たのが『ターミネータージェネシス』です。
これはジェームスキャメロンの三部作やその後の未来編とも違うもので
監督も別物です。このシリーズ自体35年の歴史があり、改めて作ると
色々と齟齬が出てきてしまいます。
それなのにそれがまた味となっているところが味噌で例えばこれは
驚いたことにアーノルド・シュワルツェネッガーが初代ターミネーターと
して出てくるというまず無理をしており、機械は齢を取らないという
正論に覆っている組織は経年劣化するという説明で未来に旅立つカイル
たちに未来で待っているといい太った爺姿で出てきてしまうという無理を
納得させてしまうのです。
そもそも今回コロナで世界が苦しんでいるように機械が氾濫して戦争を
起こすというのなら人型ロボットで襲う必要なんかなく、人間を狙うウィルスや
DNAで繁殖できないように改変してしまえばよく、人類に核攻撃したり
挙句タイムマシンまで作り攻撃してくるというSF的に無理な展開も繰り返し
過去に戻ったりしてかなり無理が生じているところさらに新展開として
作り出す必要があったのかという感じもするのです。
さすがにカイルやサラ・コナーを同じ俳優を使えないというのに
初代のターミネーターだけ無謀にもアーノルド・シュワルツェネッガーを
だしてしまったのかという感じが強くします。
そして新型のT1000もロバートパトリックでなく、なぜかイ・ビョンホンが
出てくる。こうなるとシュワちゃんだけ特別扱いは際立ち、さらに最後に
バージョンアップしたといって液体金属のボディを手に入れて復活するなど
次作にも出る感じが満々なのです。このシュワ起用はジェームズキャメロンの
案だとかで元三部作を意識させて存在感を保ちたいのかと思われます。
それなら最後の溶鉱炉でターミネーターを殺すシーンにならずに違う罠を
作ったり時間軸の分岐という概念を入れたりして次に何が出るのか解らなく
したのか謎が深まります。
このあとG・Iジョーを見るのですが、それにもイ・ビョンホンがでており
日本の俳優陣の貧困を感じてしまうのでした。