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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

幻のオリオン顕実す

2017年01月26日 23時41分54秒 | スキー
いろいろとあって家族が今回旅行に出れなくなり、日程変更
を行って手続きを済ませた後、キャンセル料のやり取りをしたり
電話でそれらの手続きをしたらやはりどうしても自分は予定通り
スキーを一人でも行くかという気になり、改めてネットで予約を
することにして検索すると昨年末に泊まったオークラがひとりでも
取れたので上越のスキー場を訪れることになりました。

前回の時にはかぐらしかやってなかったわけですが、今回は
連日の豪雪でどこのスキー場でも選び放題です。

ですが、こうなると私が行くとすればそれはもう決まっています。

このトップシーズンならまだ多分滑ったことのない名物的な
コースがある神立です。

十代のころ神立に行ったころは多分滑っているのですが、この初期の
頃のスキー場の記憶というのは今とはずいぶん違っていて今の技術
レベルとも違うので全く印象が当てはまらないのです。

これは一種つまらないことで、最初のころものすごい恐怖心をもって
記憶された急斜面も今滑るとなんとも無い中斜面であり初期のころの
思い出もあまり壊さない方がいいという経験をしてからそっとして
置くということも学びました。

ただ、どこのスキー場も最近は急斜面を売りにすることはなく、
下手に場外に迷いだしてしまうようなコースはことごとくクローズ
してしまいます。

ところがマックアースだけは全てのレベルのスキーヤーの満足を
目指すという素晴らしい経営方針のため閉鎖されたスキー場を
次々に経営権を取得し甦らしています。

こういう中高地の山間地というのは昔から行政と国の方針に
翻弄された開拓地であり、かつて主力産業が農業であったころ
こういう地域は盛んに開墾開発に充てられ積極的に民間にあてがわれ
開墾村が発生しました。

それらはその高地で斜面な土地で農地には適さず、牧場やら
牧草林業などあらゆる開発をされ、定着を目指し国が
後押しして開かれたもののそれが定着するより失敗し、スキー
やゴルフなどレジャー産業が伸びだすとそれらにとって代わる
地も増えました。

それも国の後押しで国策スキー場とか国策牧場とか国策林地など
税金がばらまかれてもろもろのしがらみが絡み合う複雑な様相と
なりバブル崩壊とともにスキー場がつぶれだすと元の山にもどる
地がほとんどですが、元々地方のコミニュティとつぎ込まれても
誰もその成果に妥当性など顧みない税金とか補助金はこれらの
整理に複雑な権利関係としがらみを生み誰も手を出せないリゾート
地などというのは日本中にあふれています。

ただ、マックアースはこれらに実利的なアプローチで施設の
取得とか土地の所有に忖度せずスキー場の経営のみに特化して
数々のスキー場をよみがえらせてくれました。

これは私のようなスキーヤーには大歓迎で、国とか行政とか
道の駅のように経営権に誰でもアクセスできないところに
ただスキー場を経営するという単純な事業に実利的恩恵が
あるのです。

つまり、あの幻のあのスキー場にもう一度立ちたいという
思いは誰しもあり、その代表は今ではあの新井でしょう。

多額の負債を抱えて倒産なり整理されると施設の所有権には
複雑な権利関係が存在し、土地には国立公園とか国策で開発
となると営利企業には取得できないなどの制約もあるのです。

今回の神立もマックアースが経営する前には町議会で賃貸が
否決されスキー場が開かれない年もありました。

もし資金力を背景にしたり地元有力者の企業とか今までの
やりかたなら再生してもまた破たんという繰り返しが続いた
かもしれません。

ところが施設さえ取得することを断念し、ただ使用して
スキー場をオープンさせ雇用と市場を創造するという
彼らの行動は誰もほめたたえNHKの番組にもなりませんが
私は彼らをずっと称賛し続けます。

というのもかつての名物コースが復活するばかりか年々
未圧雪の新コースを新たに開発するという努力がなされて
いるからです。

大体いつもスキー場の料金とその経営に対しては
疑問があるのです。

冬の関越は土日は毎週渋滞でそれを経験すればもう
スキーはこりごりと思うはずです。

行政もこの資源と時間の無駄をむざむざと見過ごしては
ならないのです。

というのもこの道路は越後への生活道路であり、それが
レジャーのためにいつも渋滞というのは社会の損失であり、
エコにも反するのです。

日本の社会構造や働き方改革とか話題になるのにこの無駄が
見過ごされているというのはなぜでしょうか。

もともと大企業に勤め週休二日で田舎には年末年始とお盆に
帰るというような人たちを守るために派遣労働という働き方を
政府は容認したのです。

これはまだ世代間の格差がこれからどのようなひずみとなり
日本の豊かさを脅かしているかまともに考えられていませんが
長時間労働とかブラック企業化といった言葉でそれらは現実に
ひずみを表しています。

今一度豊かさとか幸福というものを人々が考えてみるときかも
と思います。

富の平均化とか再分配ということで税の使い道があるのですが、
民主党政権下で道路より人として公共事業をやめて子供手当が
充実されましたが、やはりそれでは景気刺激にも安心して子供
を生める社会ともならず、民主党政権は何も生まないと落胆と
人々の無関心を呼ぶだけとなりました。

しかし、マックアースのように人々を豊かにする工夫はある
のです。

その思いをまた確実に現実として体験すべくあの幻のオリオンが
今は滑れるだろうと出かけたのが神立です。

その選んだ理由のもう一つに久しぶりに神立に来た時にかつて
よりそのスキー場の雰囲気が明るかったことです。

というのは普段スキーヤーとボーダーという年寄りはスキーで
ボーダーは若者という分断があり、やたら斜面に居座るボーダー
は邪魔者であり、お互い歩み寄る気配もありませんでした。

ところが最近はその年寄りはスキーヤーで若者はボーダーと
いうのは当てはまらなくなりつつあり、若者でもスキーヤーは
沢山いるし、じじいのボーダーも珍しくないのです。

基礎スキーヤーというのは平日日帰りでスキー場に通いその
技術向上のためにひたすらリフトに乗りまくるというストイックな
雰囲気に包まれていました。

だからスクールで一緒になっても誰でも彼でも仲間となり
顔を合わせるとあいさつするかというとそうでもなかったのです。

そんなこともあり、すっかりリフト上では無言ということが
すっかりなじんでいた私に神立のリフトだけは久しぶりに
訪れた時にすばらしい晴れの日でみんなが明るく話しかけて
きて一人のおっさんのスキーヤーでもいつも感じる疎外感とか
孤独感がないゲレンデでした。

連日大雪のニュースが続く中、狙い通りオリオンはしっかりと
空いており思う存分滑れました。

そして今年から開いたコースもありそちらもとてもおもしろく
これから他のマックアースのゲレンデと同じくホームページ
などであらかじめ知っていないとどこがそのコースで入口か
すらわからないのです。

神立のモーグルコースはアクセスが良くないものの
私でも滑れる基礎コブから細かいこぶまであらゆるリズム
のものがそろいボーダーは入れないようになっています。

スクールもコブと不整地と色々なものがあるのですが、
私がやりたいコブ滑りはそういうスクールでは教えて
もらえないのです。

かつてかぐらで参加した八海山のスクールでのコブキャンプでは
私の望むすべてがあり望む滑りが出来たのです。

ただ、その後それを忘れたかスクールの中だけ有効だったのか
出来なくなってしまいました。

ずっとそれを追い求めているのですが、ならばまたコブ
キャンプに行けばよさそうなものですが、最近のかぐらの
コブのでき方を見ればこれはもはや私が望むものではなく
昔のように滑る人もいなくなり、当然教える人もいないと
思えます。

そんなことを神立のコブで思うのでした。
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