King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

キャラメルとチョコ

2017年01月22日 10時59分25秒 | 珈琲
ちょっと違う味になると最近話題になる冬の味です。

いつものモカマタリもブラジルの豆もこの時季、寒波襲来の
冷え込む秩父の冬を経た豆は独特の味になります。

草津の雪が冷たい風に研がれさらされた後に独特の滑り心地
になるのと同様、秩父の寒さもよいことをもたらすのです。

珈琲の世界でもよく味の表現にワインのようなとかチョコの
感覚とか使いますが、一般の人はワインのように酔っ払えるとか
チョコのように甘いのかという感覚を持つ人もいるようです。

つまりは本来のワインの馥郁とした味わいと香りとカカオ感のある
チョコレートの味を知らないことから来る誤解なのですが、それも
ただ知らないからわからないと片付けられない複雑なものを感じます。

よく最近では日本食のすばらしさを伝える際に甘みという言葉が
出てきます。

それもチョコ味といったときにすぐ砂糖の甘みを思い出す人に
理解できないのと同様、日本食の甘みにもいろいろあります。

例えばバナナの酸味といったときにどんなものを思い出すでしょうか。

フルーツ一般に酸味というのはトロピカルな咽喉越しです。

咽喉にスーと残る清涼感なのですが、ただそれだけではないのです。

それと同様なものが珈琲にもあるのですが、珈琲の魅力の酸味も
人々に伝えるには難しく、試飲の時に言葉を尽くしながら説明
しますがどれだけ伝わっているのかといつも心もとない感じもします。

さて冬の味覚の中で共通に感じることのできる感覚でキャラメル感と
チョコ感があり、冬風物詩的な食品の中にも感じられることがあます。

鯛焼きと焼芋ですが、残念ながらスーパーで売っている焼芋や秩父の
鯛焼き屋さんではあまり感じられません。

つまり私がよく言う鯛焼きとか焼芋のようなのは過去の記憶の中の
話で今の人には通じないのかもしれません。

それでも鯛焼きでは甘酒通りの鯛焼きでは昔と同じ味がしたし、
何年か前に食べた小鹿野のつぼ焼きの焼芋でも昔の味がしましたから
全く通じないことでもないのではと思います。

バナナの酸味にしろ焼けたあんこのようなキャラメル感などのここち
よいもので今の珈琲は感じられる旬の味なのです。

それがブラジルとかモカとかそんな特別な豆でなくても感じられる
という事実を知ってもらいたいのです。

試飲の方は三時までにご来店ください。

なお冬季中は店主がしばしばスキーに出かけて行ってしまうため
遠方の方はお電話してからお出かけいただくのがよろしいかと思います。
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