小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

しなやかな速者、軽やかな飛者―ディープインパクトと藤川球児

2006-10-01 22:24:48 | スポーツ
ディープインパクトと藤川球児は似ている。ともに昨年大ブレイクした2つのスピード自慢について私は、そう繰り返してきた。
共通点は、何といってもまずその不思議なしなやかさ。周囲を圧倒するような余計な力強さが、両者の肉体にはない。相手をなぎ倒す「剛」でなく、どこまでも素軽い「柔」のイメージ。顔だって両者ともおっとり顔で威圧感はない。それでいて信じられないようなスピードが繰り出される、奇妙なアンバンランスさが魅力だ。口のきけないディープの代わりに武豊騎手が「飛んだ」と表現すれば、150キロのストレートを投げ込んだ後の球児は甲子園のマウンド上で勢い余って後ろに跳ぶ。重力を無視したようにターフを滑るディープの直線と、打者に近づくに連れ浮かび上がっていく球児の直球は卓抜したスピードと独特の浮遊感が共通している。しなやかな速者は軽やかな飛者なのだ。
05年に世に出た両者は翌年である今年、そろって世界に挑む。春のWBCで世界の強豪の前に苦汁を飲まされた球児は、国内のシーズンでは見事に成長した姿を見せた。一方05年ラストの有馬記念で古馬ハーツクライの前に初めての敗北を喫したディープは、無敗のまま春を過ごし秋に欧州最高峰のレースに臨む。
凱旋門賞スタートまであと2時間足らず。球児がリーグ王者に最後の挑戦を続ける中、日本競馬最大の衝撃はブローニュの森に伝わるだろうか。

(BGMはJ-WAVEで今は小林克也のオアシス特集でやっぱり1曲単位できいていい曲は多い。昼のスプリンターズSはメイショウボーラーとベンバウンで勝負。メイショウ2着づけ外国馬相手の馬券持っており、アタマ差で15万円逃し衝撃深し。凱旋門賞ロンシャン競馬場には、サクラローレルが挑戦予定だった97年に初の海外旅行として遠征。裏口から入ってターフも歩き、ディープやローレルが過ごしたシャンティイの森にも早朝に行きましたが犬しか走っていませんでした)

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