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映画 『サバカン SABAKAN』

2022年08月02日 | Weblog

『サバカン SABAKAN』8月19日公開

シネマトゥデイ 今月の5つ星
2022年8月1日

 実生活の延長線上にあるような親近感が心地よい、オリジナル脚本の青春ドラマ。映画初監督となる金沢知樹(ドラマ「半沢直樹」(2020)の脚本など)が、自身の故郷である長崎県を舞台に脚本も手掛け(萩森淳と共同脚本)、ひと夏の冒険から育まれる二人の少年の友情を描く。

 巧みなのは、思わず見入ってしまうプロットと演出力。要所でのさりげない伏線が一気に回収されたことに気付いた時、言葉にならない感動が胸に押し寄せる。肝は、俳優たちのナチュラルな振る舞いから生じる圧倒的なリアリティー。大人になった主人公を演じる草なぎ剛(「なぎ」は弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記)と、子供時代を演じる子役・番家一路の演技は不思議とシンクロし、肝っ玉母ちゃんを魅力たっぷりに演じた尾野真千子には脱帽する。金沢監督が「子供たちが観る初めての実写映画になったら」という思いで作ったと言うとおり、親子で人の温かさと愛を共有できる快作だ。(編集部・小松芙未)

画像:『サバカン SABAKAN』公式HP


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