いよいよ次回の「ドキドキ!プリキュア」で、5人目の戦士・キュアエースが登場します。始め、今期のプリキュアはトランプスートがモチーフであるということから、4人で固定され、スマイルみたいに追加戦士はないと思っていました。しかし、王女様の手がかりであるロイヤルクリスタルが全部で5つあり、その内一色が現プリキュアの色ではない「赤」であることから、「赤い5人目」が登場するという説が確定しました。奇しくもロイヤルクリスタルが登場した前後に、ジコチュー側にはキングジコチューの娘であるレジーナちゃんが登場しました。初めて彼女の服装を見た時、何となく引っかかっていたのです。スカートの模様の描き方や、両肩の羽を模した袖など、現プリキュアと酷似した服の構造だったので、もしかして…と思っていました。しかし、予告編で見ると、王女様が変身したようにも見える…、でも前回までの熱い展開から、レジーナちゃんがプリキュアにならない展開はちょっとなぁ…と思ってしまうのですよ…。
フレッシュ以降、スマイルを除き追加プリキュアが定番となりました(スマイルのコンプリートファンブックによれば、追加戦士はテーマ性に合わせて登場させているとのことで、スマイルではテーマ上追加戦士は必要なかったそうです)。加えて追加プリキュアは、「初期段階から主人公の近くに登場している人物」という法則性があります。せっちゃんやエレンちゃんは第1話から敵役として登場してますし、いつきちゃんは一般生徒(というより会長)として3話から(正確にはOPから)登場、ゆりさんも7話で人間態を披露、えりかちゃんのお姉ちゃんであるももかさんの親友という立ち位置でした。アコちゃんは6話から登場。さて、今回の候補であるアン王女様とレジーナちゃんですが、アン王女様は7話でまこぴーの回想シーンに登場していますが、それ以降20話で発見されるまで行方不明だった上、まこぴーとしか面識がなく、先人たちと異なり主人公側とほとんど接触していません。一方レジーナちゃんは、登場が12話、マナちゃんたちとファーストコンタクトが13話と、やや遅めではあるものの、ギリギリ1クール内、物語初期のうちに登場することに成功。その後は皆さんご存じのように、悪意なき悪戯でプリキュアたちを翻弄、特にマナちゃんと多く接触し、ついにその心に「愛」「友情」が芽生えました。僕としては、行方不明で何も音沙汰のなかったアン王女よりも、プリキュアに大切なこと、誰かを、何かを守りたいという強い思い、例えば愛、勇気、希望を持って覚醒した先人たちのように、マナちゃんのおかげで「心」に大きな変化を得たレジーナちゃんがプリキュアになった方が、ずっとしっくりくるのですよ。
スーパー戦隊の追加戦士だと、初登場と初変身が同じ話内で、しかもその人物は戦隊側もしくはその関係者と何らかのパイプを持っていたりする人物が大半でした。この法則性に唯一該当しないのはボウケンシルバーこと高丘映士のみです。彼の登場は17話、ボウケンジャーの所属組織であるサージェスとも何の関係もなく、初変身はその2話後の19話という、極めて珍しいパターンでした。このようにボウケンシルバーの例外を除き、スーパー戦隊の追加戦士も、例えデビュー話でぽっと出の新キャラであっても、戦隊側と能力的、人間関係的に繋がりのある者が変身しています。プリキュアの場合はそれをさらに推し進め、「かなり早い段階で主人公側と接触していた一般人か敵キャラ」が追加プリキュアに覚醒しています。鷲尾組であるルミナスとローズは、正確にはプリキュアとは異なる力を授かった「プリキュアではない戦士」として初代と3代目の2年目より登場してますが、ルーツを辿ればルミナスは無印時代よりいた光の園のクイーンがジャアクキングの最後の攻撃で分裂した「命」の部分を司る少女、ローズは5シリーズでココたちより遅れてやってきた妖精ミルクが、青い薔薇の力で人間化の力を得た少女、つまり広義で捉えると、2人とも「早い段階から主人公側と関わっていた人物」が元なのです(まぁ鷲尾さんはあくまで「普通の女の子」=「プリキュア」という法則を徹底させ、異世界ルーツの2人は「キュア」の名を持たない戦士という風に定義づけてましたが)。
では次に、フレッシュ以降の追加戦士が明らかになっていった経緯を振り返ってみましょう。まずは「フレッシュプリキュア!」のキュアパッション。3人編成で始まったものの、プリキュアのシンボルマークが四葉のクローバーであること、1話で長老が祠から解き放ったピックルンがきちんと4体いたこと、この時既に4人目がいることがファンの間で予想され、さらに劇中でも13話後半でカタコトで喋れるようになったシフォンが、14話でピックルンの名前を次々に言っていくわけですが、その中で「アカルン」という、ラブちゃんたちの知らないピックルンの名前が出たことで、劇中早くも4人目の存在が明かされました。その候補としてあがっていたのがミユキさん。ラブちゃんたちの名前には苗字や名前に、モチーフとなる色や果物、各人が司るものが入っていました。「ミユキ」だから「幸せ」の戦士だろうと思われ、丁度彼女の色も、やや赤みがかったピンクだったので、かなり有力でした。ところが、玩具として販売されたキュアスティックがこの説に思わぬダウトをかけました。キュアスティックは3人の共通強化武器、玩具では劇中で各人異なる先端部パーツを交換することで、それぞれの必殺技音声を引き出すわけですが、ここに隠しスイッチがあり、それを押すことで「真っ赤なハートは幸せの証!うれたてフレッシュ!キュアパッション!!」という台詞が、何と敵キャラであるイースの声で流れるのです(後から発売されたパッションハープのハートパーツをコネクトさせるとこの音声がきちんと聞ける)。このギミック解析により、4人目の名前が「キュアパッション」であり、そしてイースが敵からプリキュアに転じるということがわかったファンが多かったようです。なお、追加プリキュアになるキャラは、番組開始時の段階で、スタッフより「君が演じてるキャラ、後からプリキュアになるから」と説明されているという証言が多くあり、事実イースがプリキュアになることは初期段階から決まっていたそうです。イースの偽名であり、覚醒後は本名として使った「東せつな」ですが、他の3人とは違った形でモチーフを名前に盛り込んでいたのです。それはパッションのモチーフである「パッションフルーツ」の日本名「果物時計草」から、「時」を連想させる「刹那=せつな」と名付けられていたとのこと。以後追加戦士はスマイルを除き恒例化していきます。
「ハートキャッチプリキュア!」の追加戦士はキュアサンシャイン。キュアムーンライトは第1話で力を失い、33話で力を取り戻す流れになるので、ここではサンシャインについて語りましょう。サンシャインの情報が最初にリークされたのは、デビューの23話(7月)より2ヶ月も早い、5~6月のことでした。流れた画像の前髪、顔立ちなどから、明らかにいつきちゃんが変身することが明白でした。この類を見ない大きな流出には3つの説を聞いています。1つ目はスタッフがKYなことにうっかり流出させてしまったこと(モザイク入りだったそうですが、モザイクの意味がまるでなかった。その後はっきり映ったイラストも漏れて、大塚さんも結構苦言をもらしていたらしいです)、2つ目はつぼみ役の水樹さんが、桑島さんや久川さん含め、4人セットで撮った写真をブログにアップしてしまったこと、これでは「いつきちゃんがプリキュアになる」と出演者の方からバラしてしまったようなもの(どうやら箝口令は布かれてなかった模様)、トドメの3つ目、これは言い逃れ出来ない真実で、サンシャイン登場直前に、マクドナルドのハッピーセット・プリキュアのラインナップに、「いつき/新キャラクター」と書かれたものを並べたこと。「つぼみ/キュアブロッサム」「えりか/キュアマリン」のラインナップの法則性から考えて、いつきちゃんが変身することがもはや確定しました。そんなこんなでファンをヤキモキさせたサンシャインのデビューである23話は、総作画数(仕上げ数とも)5千枚にも及ぶ手の込んだ変身バンクで、ファンの期待に大きく応えてくれました。
「スイートプリキュア♪」は、パッション、サンシャインのネタバレ速度を反省してか、厳しいまでの箝口令が布かれました。特に仮面プリキュアであるキュアミューズの正体を、後半まで隠し通し、シリーズの牽引役にするためにも、絶対バレてはいけない状態でした。初期2人が「北条 響」「南野 奏」という名前から、「苗字に方角、名前に音に関するもの」がある人物が着目され、第1話から登場している人物として「西島和音」「東山聖歌」がいましたが、彼女らは所謂ミスリードキャラでした。さらに、例年パッションやサンシャインの情報が流れた時期に、「キュアビート=西尾 唄」「キュアシンフォニー=東堂 琴」と、これまたモザイクの入った画像がネットに流出しました。しかしそれは、内部資料等ではなく、ファンの悪戯によって精巧に作られた偽画像でした。そもそも「追加プリキュアが物語初期からいる人物」という条件がある以上、和音ちゃんや聖歌先輩とも違う「西尾 唄」「東堂 琴」はミューズ登場段階(11話以降)にも登場しなかったことから、早々にファンの興味は「ミューズの正体は誰か?」という作品本来の謎解き路線にシフトしていきました。実際「キュアビート」自体は覚醒しました。但し、和音ちゃんでもなく、ましてや偽画像の西尾 唄等でもなく、敵側であるセイレーン=エレンちゃんが。実はスイートの設定資料集1の段階で既に、エレンちゃんが変身した「キュアビート」が掲載されていたのです(おそらく偽画像の名前はここから拝借された)。つまりパッション同様、エレンちゃんがプリキュアになることは第1話の段階で決まっていたのです。この偽画像を巡って、ネットでは様々な論議が重ねられており、スタッフがお遊びで使用に混ぜたのではないかとも言われていますが、謎解きを重要な縦糸にするスイートで、そのような現場を混乱させる資料をスタッフが混ぜるとは到底考えにくい上、第一キャラデザの高橋 晃氏自身に覚えがなければそれまでです。一方で当初新キャラでいくつもりがエレンちゃんに変更になったというトンデモ説もありますが、それだとエレンちゃん役の豊口さんが玩具等に準備する期間が極端に短くなる、既に玩具に準備を施した本来の声優さんに多大な迷惑が生じる等の問題が浮き彫りになってくるわけです。トドメとして偽画像が公式ではない「偽物」と決定づけたのが、ミューズの正体が明かされた直後の、アコちゃん役の大久保さんのインタビュー。大久保さんはスタッフから「ミューズの正体はアコちゃん」であること「時期が来るまで絶対他の出演者にも話さないこと」を厳重に言われ、黙っているのが結構大変だったと語っています。大久保さんにこんな厳重に秘密を守らせておきながら全く別の人物を出すのは大久保さんにとっても失礼ですし、これほどまでにミューズの正体をギリギリまで隠すのに神経を尖らせていたスタッフが、そんな偽物を流して現場を混乱させたりするとは絶対考えられません。つまり、最初からエレン=ビート、アコ=ミューズは決まっていたことで、あえてフェイクとすれば、キュアモジューレの宝玉の4つ目の色を、ミューズ本来の黄色ではなく、ドドリーの紫にしたことでしょう。最もこれも、仮面をつけてた黒ミューズのイメージに近かったので、あながちフェイクとも言い切れませんが。
とまぁ、駆け足ではありますが、フレッシュ~スイートの追加戦士の情報が出るまでの経緯を、現存する資料をもとに考察してみました。果たしてキュアエースは本当にアン王女様なのか、それとも王道的にレジーナちゃんなのか…。全ての謎は次回明らかに!!
映画オールスターズ現5作は番外戦士を除くメンバーで戦っていたということになるでしょう。
番外戦士と言えば最近ではキョウリュウジャーのスピリットレンジャー(ラミレス=シアンと鉄砕=グレー)もそうですし。
ドキドキも最終的にはスマイルに続き2年連続で5人構成になりそうです。
そういえばドキドキのサブタイトルは、ありす関連のみどこにも「ありす」が含まれていませんでしたね。特に4話のサブタイには「キュアロゼッタ」が含まれていないというので、なんでハートキャッチのサブタイみたいな形に、それもアリスの劇中での台詞のようなサブタイになったのか、スタッフにぜひとも聞いてみたいですね。
ちなみに、くるみ(ローズ)と真琴(ソード)の2人以外は、東映のプロデューサー交代後最初の作品という点が共通しています。
ラブ(ピーチ)とマナ(ハート)はピクシブ百科事典を調べてみるとわかります。
美希(ベリー)と六花(ダイヤモンド)
1.メインカラーが青をモチーフとしている。
2.2人とも下の名前が漢字である。
3.担当声優が歌手を担当したことがある。
4.初期が3人組のプリキュアの中で2人目に誕生したプリキュアである。
ブッキー(パイン)とありす(ロゼッタ)
1.黄色チームの中でこの2人だけ変身後はオレンジ髪になる。
2.主人公とは別の学校に通っている。
3.初期が3人組のプリキュアの中で3人目に誕生したプリキュアである。
せつな(パッション)とキュアエース
1.メインカラーが赤をモチーフとしている。
2.初期が3人組のプリキュアの中で4番目に誕生したプリキュア(2人とも追加戦士)である。
3.2人とも変身後は髪の色が変わる(せつなの変身前は濃紺髪だが、エースの変身前は現時点で変身者が不明なため、髪色も不明)
4.たぶん2人とも異世界の出身である。
くるみ(ローズ)と真琴(ソード)
1.メインカラーが紫をモチーフとしている。
2.2人とも異世界の出身で、故郷が敵の攻撃によって壊滅したことがある。
3.人間態になれる妖精が関係している(くるみは妖精ミルクの人間態であり、真琴のパートナー妖精のダビィは人間態になることができる)
4.節目の作品である。(くるみが登場した「プリキュア5GoGo!」は5作目、真琴が登場する「ドキドキ!プリキュア」は10作目)
それよりレジーナちゃんですな。絶対5人目はあの子だと思ったのに…。終盤でまた戦わないといけないんでしょう。でもレジーナちゃんと亜久里ちゃんって、前髪が垂れているかバックにしてるか以外、髪型がよく似ているのは果たして偶然でしょうか。レジーナちゃん、キュアエースを見てるだけでムカムカすると言ってたので、何かしら関係があるのかも知れません。あるいは王女様やアイちゃんとも…。