墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

ネットSF小説 大震災

2006-07-14 20:28:49 | 駄目
 俺は木村実。
 大震災の最中にガキを拾ってしまった。
 あの当時は、俺の食い扶持もガキに回していたが、確かに俺もガキを死なさない為に少しは食っていた。
 ガキが食い物に困らないように立ち回ったからこそ、俺はあの状況を他人を押しのけてまで生きてこれた。あの最中ガキがいなけりゃ遠慮して飢え死にしていたかもしれない。

 数年で、世の中はとりあえず食い物には困らない程度に復興した。

 ガキは物心ついた。
 どう教育していいのか分からないけど、お前には俺がいると教えてやりたい。
 死ぬまで俺はお前の親父だとウソを通し続けよう。


ルーズ

2006-07-14 18:52:42 | 駄目
 JR立川駅のホームで、ルーズ・ソックスを履いた女子高生を目撃。
 もはや、東京ではルーズなんて「天然記念物」である。
 現在では、綾波レイみたいな黒いソックスが主流。
 どっこいそれでも生きているみたいで、平生タヌキ合戦みたいだ。
 今時ルーズなんて、ヤンキーと互角だ。
 時代遅れもはなはだしいが、がんばれと心の中でちゃかす。


金魚

2006-07-14 18:40:38 | 駄目
 金魚がね、金魚が公園の池で泳いでいたんだ。
 しかも、二匹。
 つがいなカップルであろうか、それとも一匹だとやはり寂しいのか。

 公園の池は、ただの池じゃなくて噴水で、そのまわりを池で囲っているのだ。
 滝を真似した噴水でさ、岩っぽい建材を積み上げてそのてっぺんから水をジョボジョボと垂れ流してる。そのジョボジョボっぷりはまさに小平の駅前に現れたグランド・キャニオンといっても華厳の滝ではなかろうというほどに正にアレなんだけれども、でも臭い。
 水は新鮮だけど、水面に浮いたゴミが腐って腐臭をはなっている。
 噴水の上にとまる鳩やカラスの糞や抜け羽毛が臭さの原因だ。
 池には水を循環させるシステムはある。でも自動的に水面のゴミを掃除するシステムはないので、誰かがゴミをすくうか池のシステムを超える大雨でも降らないかぎり水面に浮かぶ臭いゴミはいつまでも池に存在する。

 そんな池に、夜店ですくわれたんであろうあろう金魚が二匹元気に遊泳していた。
 誰かが放流していったのだろう。
 金魚が生きていけるという事は、この池の水は飲んだら腹を壊す水だな。
 工業用水か雨水か、水の素性は分からないが金魚は泳いでいた。 


金曜の朝

2006-07-14 05:53:09 | 携帯から
青空にウロコ状の雲が浮かぶ。最初は雲に隠れていた太陽も昇るにつれて日を照らしはじめた。今朝は久しぶりに朝から晴れた。風は弱く、少し蒸すようなので暑くなりそうだが、いつまでもジメジメ曇られているよりはずっといい。やっと夏っぽい気分になってきた。