墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

輪唱

2005-07-08 21:57:21 | 妄想
「静かな湖畔の       
      「静かな湖畔の

 森の影から
      森の影から

 もう起きちゃいかがと
           もう起きちゃいかがと

 カコがなくー
       カコがなくー

 カコーカコーカコカコカコー」
       カコーカコーカコカコカコー」

 うあっ!
 気がついたら背後で何ものかが輪唱してる!
 という事はふたり以上いるのだな。いるんだな。

 誰だっと振り向いたら、俺以外の俺が二人して後ろで正座して歌っていた。

「ウワァッ!!」

 つい声に出して驚いてしまった。

「さすがに驚いたようだな!」

「驚くよ!驚くだろ!なんで俺がこの俺を含めて三人も存在するんだよ!」

 正座している俺のうち、一人は眉をしかめてすごい困った顔。
 もう一人は得意満面でしたり顔。
 得意そうな方がいつものもう一人の俺らしい。

「なんの真似だよ!このさらに増えた俺は、なんなんだよっ?」
 俺は叫ぶ。

「ふふふ。彼こそ第三の俺!もうもう一人の俺なのだっ!」

「もう、もう。ひとりの俺?なんだか舌をかみそうだな」

「うん。実は今ので、かんじゃった。舌」

 あー!?


2005-07-08 21:21:55 | 日常
 夕方。

 自転車置き場に自転車をスタンドバイミーしようとしてたら、ママチャリに乗った知らないおばさんに「おかえり」と声をかけられた。
 誰だ?
 よく見たらうちの妹だった。
 ママチャリに乗り、ベージュのシャツをはだけ、その下はTシャツに普通のジーパン。髪は真黒でストレートだし、おまけに地味なメガネ。
 主婦のお買い物スタイルと一点も相違がない。

 あー。
 こいつが俺から見てもおばさんなら俺は誰から見てもおじいさんだな。

 妹は、おふくろのママチャリに乗り。うしろの荷台に増設されたかごにまんじゅうの折り詰めを山ほどつんでいる。
 
「何これ?」

「今度の、~回忌に親戚に配るんだよ」

 あー。
 祖母が死んでからもうそんなになるか。祖母の葬式以来、親父の実家の品川には顔を出していない。品川にはもう若い人は残っていないから、こういった雑用が妹にまわってきたのだろうか?

 親族に会うのはうざったい。
 というのもあるが、俺のおふくろは青森出身の田舎者で見栄っ張りだ。品川の親族にいつまでも嫁もなくウダツのあがらない長男を紹介するのも辛かろうと、俺は親戚の前にわざと姿をあらわさない。
 実物がいないんだ。
 後はおふくろの口のしだいでいくらでも修飾できる。

 親戚に我が身をさらす妹を偉いとも健気とも思うが、正直老いたなと思う。 


安全拾得器

2005-07-08 20:16:32 | まち歩き
 朝。
 立川駅ホームのいつもの位置でボーッと電車が来るのを待っていると、必ず目につくモノがある。
 八王子にある大学の生徒募集の広告。この広告自体は別にたいしたことない広告で、毎朝見ているにもかかわらず、いざその事をくわしく書こうとしてもどんな広告だったかが思い出せないほどだ。
 興味はその広告が貼付けられているスンテレス製の入れ物にある。
 ステンレスの入れ物は、幅が15cmで長さが120cmほどのなが四角の箱だ。
 ホームの柱のわりと上の方、目につきやすい位置に固定されており、広告の下にはプレートが貼られ「安全取得器」と書いてある。製造元は「(株)日本マジックハンド工業」とある。
 たぶん、この箱の中に安全拾得器なるものが入っているんだろうと想像する。
 ところで、なんだろう安全所得器って?

 たぶん。安全取得器とは、例の少女の帽子をひろう絵で有名な駅のホームから線路に落ちた物をひろいあげるマジックハンドのことなんだろうなと想像する。

 今夜、思いついてネットで検索してみる。
 はたして、安全取得器は例の少女の帽子をひろう絵で有名なマジックハンドであるのか、ないのか。
 こういう事を調べるにはネットは向いている。辞書ではいくら引いても答えてくれない。つまらない質問に辞書は答えてくれないのだ。

リンク: 電脳六義園通信所.

 どうやら安全取得器は、やっぱり例のマジックハンドの事であるらしい。
 安全に拾得できるという意味でネーミングしたのだろうが、安全を拾得できるとも解せる名前がおかしい。


携帯

2005-07-08 19:56:29 | 駄目
 今朝はいつもより十分ほど早く起きれたので、余裕をこいてしまった。
 朝っぱらからコンピュータをたちあげてコーヒーなんか飲んでしまった。
 朝の十分は昼間の十秒。
 たちまちのうちに時間は過ぎ去り、当然の報いで、気がつくともうとっくに家を出なけりゃならない時間。
 キャーてなもんである。

 死ぬほど必死で自転車をこぎ、立川駅に急ぐ。
 今朝は出遅れた。今何時だ。俺は駐輪場に自転車を置くと、小走りしながら自分の携帯をポケットから引きずり出し、時間を確認する。
 五時五十二分。
 もう電車がきている時間だ。
 いや、まて。
 この携帯は買ったその日に時報で正確に時間合わせをしたんだが、どうやら性急な性格の携帯らしく、いつの間にか時計が進んでいる。
 ようするに、世間一般の時計より進んでいるのだ。
 でも、俺は携帯の時計が何分すすんでいるのかは正確に把握してない。

 とにかく、電車が発車する時刻までまだ猶予があることらしい事だけは確認できた。その猶予が正確に何分なのかはわからない。とにかく走れば間に合うかもだ。
 駐輪場から立川駅まで走る。

 階段を駆け登ると、駅の構内の時計が視界に飛び込んでくる。
 五時五十分。
 あぁ、これならいける。なんとか間に合う。俺は走るのをやめる。
 再度、携帯を出して時間を確認してみる。
 五時五十四分。

 なるほど、この携帯の時計は4分ほどすすんでるのか。

 それだけわかれば、実用にはほぼ十分だ。
 めんどくさいので携帯の時計あわせはしない。


涼しい

2005-07-08 06:08:33 | 携帯から
今朝はくもり。空は雲におおわれ、風はなく涼しい。 ついこの前の蒸し暑さを思うと、この数日の涼しさは変な感じだ。 涼しいと良く眠れるから、まぁいいんだけど。 そのうち嫌でも毎日のように暑い日が続くはずだ。今のうちに涼んでおこう。