墨汁日記

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徒然草 序段

2005-07-24 20:40:08 | 徒然草
 つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆく よしなしことを、そこはかとなく 書きつくれば、あやしうこそ ものぐるほしけれ。

<口語訳>
 徒然なるままに、一日暮らした。硯にむかって心の中で移りゆく良くも悪くもないことを、そこはかもなく書いていると、怪しいほどに物狂わしくなる。

<感想>
 徒然なるままには、ようするにヒマだねと言う事らしい。でもタイトルにまでなってる徒然をヒマと現代語訳にすると徒然草がなんなんだかわかんなくなりそうだ。つれづれは徒然で良いと思う。昔の人は今の人が言う暇を、徒然と言ってたんだで良い。このヒマはどういうヒマなのかはこれからじっくり読み解いていけばよろしい。
 ものぐるほしけれは、気が狂いそうだとかいうコトらしい。
 ようするに、この作者は、「ヒマだったので一日中硯の前に座っていました。そんでもって、なんとなくになんか文字なんかを書いているうちにすごく気持ち悪くなりました」 というコトを書きたかったらしい。




原作 兼好法師

現代語訳 protozoa

参考図書
「徒然草」吉澤貞人  中道館
「絵本徒然草」橋本治  河出書房新書


徒然草を買う

2005-07-24 20:09:32 | 徒然草
 昼前にブックセンターいとうに行き、徒然草を買う。訳注付きの参考本。句読点つきだが本文がそのままのっている。筒井康隆の「言語姦覚」も見つけたので購入。二冊で880円。
 昼寝後、錦町の図書館へ行き本を借りてくる。
「絵本徒然草」橋本治
「源氏供養」橋本治 上下巻
「日本語とテンの打ち方」岡崎洋三
「日本語相談」井上ひさし、大野晋、他

 「絵本徒然草」は徒然草を読み解く良い材料となりそうだ。


徒然草

2005-07-24 19:17:37 | 日本語
 リンボウ先生こと、林望はドクトルまんぼうのファン。
 オー!俺も好きだよ、北杜夫。それだけでリンボウ先生のファンになった。
 でも俺、「楡家の人々」は完読してないんだよね。すいません。ごめんなさい。
 そのリンボウ先生の古典おすすめコースが、徒然草からはじまり、今昔物語、平家物語で源氏物語。
 正直、俺は落語が好きで江戸の戯作にもひかれるが、古典は時代別に攻めて行ったほうが良いらしい。同じ言葉であっても、時代により意味が違う事がありえる。
 例えばぜんぜん。
 あなたのお父さんは「ぜんぜん駄目だ!」と否定し、あなたは「全然いいじゃん!」と歓声をあげる。この二人の言語感覚の世代差はぜんぜんに全然だ!時代により言葉の意味が逆転する事がある。同時進行で紫式部と井原西鶴を読んでくとわけわかんなくなる。
 とりあえず、リンボウ先生の教えに沿い徒然草を読んでみる事にする。ヒマのマヒマヒだし。


読書

2005-07-24 18:40:31 | 日本語
 中高生の時分は本の虫で、いつかは日本の古典文学にも触れねばならないと思いつつSFを読んでた。俺は快楽主義者。快楽が大好き。この本を読めば頭が良くなると言われても、つまんない本なんか読みたくもないし、触れたくもない。読書は快楽の為にのみある。知識教養の補強の為だけに本を読むのはなんとなくあわれでものがなしい。大人になって、本を読まなくなった。仕事で忙しいんだ。本なんて悠長なもん読んでるヒマがあるか。ベラボーめ、こちとら宵越の銭はもたねー。ってか宵越の銭すらもたねー江戸っ子でぃ。いや、ホントは多摩っ子だけど。生まれは神奈川ね。
 最近、自分の作文に疑問を持ち、わかってもらえているんだろうかと不安になった。そして、俺はちゃんと人様にわかってもらえる作文を書けてるのかと不安になる。てゆーか、今の俺の作文では理解するのに読解力だけでは不足だ。正確に理解するには推理力と優しいまなざしが必要となる。


なかみの本

2005-07-24 18:01:33 | 日本語
リンク:
Amazon.co.jp: 本: 中国の蝉は何と鳴く?言葉の先生、北京へゆく
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 朝早くに、数日がかりで読んでいた本を読み終わり、新しい本に手を出す。
 「中国の蝉は何と鳴く?」山口仲美
 埼玉大学の教授であり、古典の先生である著者が、日本の古典文学を教える為に中国に派遣された時のおはなし。すごく面白い。日本の大学生とは違う、中国の大学生の感性や、中国人の興味深い話しなどで笑えて泣かせる。面白くて3時間ほどで一気に読みきっちまった、
 あー。大学の教授の書く本って面白いなー。しかし、教授の本は繰り返しが多いんだよね。やっぱ作家じゃないから、根がエンターティメントじゃなくて先生だからさ。何度も同じ事を繰り返して書くことに罪悪感がないのね。5年ぐらい前に養老孟司の著作にはまって、かたぱしにあらかた読んだ経験があるんだけど、最後の方になってくると「先生、そのおはなしは、すでに他の著作で読みました」みたいなかんじになってくんだよ。その点、山口仲美はエンタしてる。なにより名前が「なかみちゃん」でなんだか可愛い。