今夜も酒を飲んでモニターの前、ちどり指でキーボードを叩く。
気がつくと、例のもう一人の自分が真後ろで正座をしている。
モニターの色の濃い部分に写っている俺の顔の肩越しに、もう一人の俺の顔がうつり込む。
ずっと無視をしていたが、とうとう可愛そうになり声をかけてやろうとしたら、むこうから話しかけてきた。
「ねーねー。」
「なんだよ?」
「一緒にふたりで輪唱しない?」
「なんでだよっ。」
気がつくと、例のもう一人の自分が真後ろで正座をしている。
モニターの色の濃い部分に写っている俺の顔の肩越しに、もう一人の俺の顔がうつり込む。
ずっと無視をしていたが、とうとう可愛そうになり声をかけてやろうとしたら、むこうから話しかけてきた。
「ねーねー。」
「なんだよ?」
「一緒にふたりで輪唱しない?」
「なんでだよっ。」