10日間のお遍路の旅では、あまり良く寝れた記憶がないです。
ひとつは騒音。
21番太龍寺の後に泊まった宿は、野外バーベキューの横に仮設で作ったようなお部屋で壁も薄く、外の声が部屋まで届きます。
夜は数家族が野外バーベキューを楽しみ、その子供たちの声やら、お酒で盛り上がる声が届き、終いには2時位までお酒を飲んで大声でしゃべる男の人たちもいて・・・うるさくて寝れませんでした。
もう一つは悪夢です。
それがリアルすぎて、夢を見てるって客観的に考えられないのです。
最悪は夢は、寝ていた布団が私の体と共に数十センチ持ち上がったと思えば、男の人に掛け布団を強烈な勢いで剥がされ、私は浮いた布団と共にぐるぐると回転しました。
さらに布団は私の体ごと天井近くまで持ちあがったかと思えば、凄いスピードでアップダウンするんです。
私は恐怖のあまり声もでなくて、途中気絶してしまったようです。
というのが寝ていた時の悪夢です。
夢から覚めると布団は敷いたままでしたので、多分というか絶対に夢みてたのでしょう。
他には、誰かが部屋に人が入ってきて、私に忍び寄ってくる夢もリアルすぎて恐怖でした。
そのため夜は、いつも小さな明かりをつけて寝てました。
体が疲れすぎて変な夢を見るのか、それとも不安が悪夢を見させるのか、その両方かもしれませんが、何度も夜に目覚める日々が辛かったです。
知り合った歩き遍路の女性の方も、よく寝られないと言っていました。
そんな中で、昼間は歩き続け、時には山を登るのですから、人間の体って本当に凄いものだと思います。