木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

陛下のご存在

2017-06-12 23:57:49 | 何にも考えず書き始めた話
久しぶりにこのカテゴリーの話
何にも思いつかない

天皇陛下のご譲位が近付いてきたようだ
みなさんは天皇陛下という言葉に対してどんな印象をお持ちなんでしょう
僕は長い間何の印象もなく、むしろその存在は必要なんだろうかと思っていた
生まれてから長い間だ
今思うとなんと罰当たりなことだったかと思う
僕は決して右翼の人間ではない

皇紀(こうき)2677年 これが日本独自の今年の年号だ
つまり初代の神武天皇が即位された年が皇紀元年になる
一つの時代が始まってそれが2677年も続いている それは実に世界一の長さで
日本は世界で一番古い国である
でも僕らは今皇紀何年か? と聞かれても即座に答えられる人は10人に一人いるだろうか
多分自分も含めてそこまで行かないはずだ
それくらい皇紀は忘れられてしまった存在である


何故だかと問われればそれは教えられてこなかったから
僕は自分が子供の頃に天皇の存在とその有難さを教えられた記憶がない
学生時代、そんなに物覚えが悪い方でもなかった僕でもそれを教わった記憶は残っていない
それが60歳に近づくころに、ネットの情報によって自分たちがいかに恵まれたシステムの中で
生かされてきたのかを感じるようになった

僕たち日本人は天皇陛下の下(もと)ではすべて平等である
どんなに高い社会的地位の人がいたとしても日本人としては皆平等なのだ
王がいてその下に段々と続くピラミッド型の社会
日本以外の国ではそういう社会構造が当たり前で
ある日その王が他の者に殺されればまた違う王の下に全く別の社会的ピラミッドが出来上がる

いやいや日本だって同じじゃないかと思っていた
平安時代、奈良時代、安土桃山時代、江戸時代・・
それぞれの将軍の下に時代が司られてきた
でも日本は全部天皇の下での時代の流れだった
実際のところいつも天皇陛下が居られてのことでその存在をないがしろにされたことなどなかった
だから、どこかで天下分け目の合戦があっても、それは政治的な争いで一般民衆には直接関係ない
極端な話「今度あそこの河原でA氏とB氏の合戦があるから見に行くか?」みたいな会話があったかもしれない

それは民衆を巻き添えにする合戦などなかったからだ
勿論その後に影響を受ける場合も有ったのだろうが、それだけ民衆は呑気に時の政権を見ていたところがあったようだ
しかし日本以外の国はそうはいかない
一つの王朝によって自分たちの環境は180度変わる可能性があった
その不安定さと日本の安定度を実は僕たち日本人は比較する機さえなかったのだ

それは天皇陛下のおかげである
ほんの数年前に僕は知った
罰当たりなことだ
そういう長い一つの時代に育まれてきたことを日本人は子供たちに教えない
それを教えることが忌まわしい時代に戻ると誤解されてるからか
自分自身の今までをかみしめる必要がある と思ったある深夜。。。









コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする