雨の土曜日

雨の土曜日
いつもより少し遅い時間に出て仕事場に着いた
何にも急ぐことはない
いや、本当はやらなければならないのにやりきれない事情がある
ねばならぬのにそれができない
一種諦めの心境だ
でも心のどこかで何とかなるんじゃないかとも思ってる

フワフワした気持ちで「ねばならぬ」ところの事を動かす
目算はないようであるようでない
昼前までいつものペースで事を成した

そのままの気持ちで雨に濡れた自転車を仕舞い
シャッターのロックをした


仕事以外でも「ねばならぬ」ことがある
ショッピングセンターで名古屋物を手に入れる
これは少し心が晴れる
ついでに自分の物も



　
　　　


たまには衝動買いも許されるだろう
珍しくその場で履き替えた


雨が上がったので自転車で病院へ向かった
「見舞い」の袋に1枚入れた
11階の4人部屋にいる職人さんのところへ
水曜日の朝とはまるで違って落ち着いていた
少し安心したが底の底までの安心感にはならない
帰り際に袋を出したが固辞された
それも今の気持ちだろうから受け入れることにした
一応28日くらいまでの入院ということ
実際には分からない


混沌とした一日が暮れた
また、雨音が復活してる。