先日大騒ぎになったのがスカンジナビア航空(SAS)の大リストラであるが、どうもここのところスウェーデン企業からは何かと景気の悪い話ばかりが聞こえて来る。通信機器メーカーのエリクソン(Ericsson)も1500名のリストラを公表しているし、製紙会社の大手、SCAもリストラを公表している。
スカンジナビア航空(SAS)経営危機
http://www.thelocal.se/44288/20121107/
http://www.thelocal.se/44240/20121105/
日本でリストラと聞けばまずは中高年の会社員の早期退職というのを思い出してしまう。こちらでもSASなどは高賃金が経営危機の有力な理由の一つだったのだから、当然給与の高い中高年の社員が狙われるのであろう。。。と勝手に想像していたのであるが、こちら在住が長い方に聞くとこれがそうでもないらしい。若い人の方が先に切られてしまうらしいのである。何故??と思うと、雇用保護法(Lagen om anställningsskydd, LAS)という法律が存在するらしいのだ。
Wikipedia「Lagen om anställningsskydd」
ウィキペディアが全編スウェーデン語なのであるが、2のTurordningsreglernaを英訳するとOrder of rules(解雇の順番)となる。その中の文章の一部をGoogle翻訳で英語にし、それを日本語に訳してみる。翻訳が若干適当なのはご容赦のほどを。
(スウェーデン語)
Turordningsregeln återfinns i 22 § LAS och innebär att arbetstagare med längre anställningstid har företräde framför arbetstagare med kortare anställningstid under förutsättning att arbetstagaren har tillräckliga kvalifikationer. Vid lika anställningstid ger högre ålder företräde.
↓
(英語)
The case rule can be found in § 22 LAS and means that workers with longer seniority takes precedence over workers with less seniority, provided the employee is qualified. At the same seniority gives higher age preference.
↓
(日本語)
LASの第22条にはこれに関する規則があり、より長期間働いた労働者は労働期間が短い労働者よりも優先権を持って雇用が与えられる。労働期間が同じである場合、年齢が上の労働者に優先権が与えられる。
簡単に言えば、「後から雇った労働者、年の若い労働者ほど先に首を切らなくてはならない」という事に他ならない。しかもそれが法律で定められているのだ。これを俗にSist in, först utというそうである。英訳するとLast in, first out(最後に入った人が最初に出て行く)という事になる。中高年ほど再就職が大変だから、法律で保護するという事らしい。
しかしちょっと考えてみれば誰でも分かる通り、これで行くと経営危機に陥った会社からは若い人ほど先に会社からいなくなってしまう。技術革新が著しい現代で、若い人材をどんどん失う事が会社の将来にとって良かろう訳が無いのである。どんどん負のスパイラルの中に入り込んでしまう。最近になってこの法律には若干修正も加えられているらしいが、それでも大筋が変わったりはしていないであろう。スウェーデンは若年者の失業率が高い(下記記事によると、直近のデータで25歳以下の失業率は23%)が、その理由の一つはこの中高年優遇の解雇規制であった筈である。
http://www.thelocal.se/44500/20121119/
「若い人に十分なチャンスが与えられない!」と言うのは最近経営危機に陥った日本企業で頻繁に聞く話であるが、海外にあっても危機に陥った会社が若い社員の力を利用して復活するのは容易ではない様である。しかし日本企業の場合はあくまで不文律だが、それが法律で決まっていると言うのが凄い。まあスウェーデンは社会制度を変えて行くのが好きな国なので、いずれ時流にあった方角に法律を改正して行くのだろう、と思いたいが。。。
スカンジナビア航空(SAS)経営危機
http://www.thelocal.se/44288/20121107/
http://www.thelocal.se/44240/20121105/
日本でリストラと聞けばまずは中高年の会社員の早期退職というのを思い出してしまう。こちらでもSASなどは高賃金が経営危機の有力な理由の一つだったのだから、当然給与の高い中高年の社員が狙われるのであろう。。。と勝手に想像していたのであるが、こちら在住が長い方に聞くとこれがそうでもないらしい。若い人の方が先に切られてしまうらしいのである。何故??と思うと、雇用保護法(Lagen om anställningsskydd, LAS)という法律が存在するらしいのだ。
Wikipedia「Lagen om anställningsskydd」
ウィキペディアが全編スウェーデン語なのであるが、2のTurordningsreglernaを英訳するとOrder of rules(解雇の順番)となる。その中の文章の一部をGoogle翻訳で英語にし、それを日本語に訳してみる。翻訳が若干適当なのはご容赦のほどを。
(スウェーデン語)
Turordningsregeln återfinns i 22 § LAS och innebär att arbetstagare med längre anställningstid har företräde framför arbetstagare med kortare anställningstid under förutsättning att arbetstagaren har tillräckliga kvalifikationer. Vid lika anställningstid ger högre ålder företräde.
↓
(英語)
The case rule can be found in § 22 LAS and means that workers with longer seniority takes precedence over workers with less seniority, provided the employee is qualified. At the same seniority gives higher age preference.
↓
(日本語)
LASの第22条にはこれに関する規則があり、より長期間働いた労働者は労働期間が短い労働者よりも優先権を持って雇用が与えられる。労働期間が同じである場合、年齢が上の労働者に優先権が与えられる。
簡単に言えば、「後から雇った労働者、年の若い労働者ほど先に首を切らなくてはならない」という事に他ならない。しかもそれが法律で定められているのだ。これを俗にSist in, först utというそうである。英訳するとLast in, first out(最後に入った人が最初に出て行く)という事になる。中高年ほど再就職が大変だから、法律で保護するという事らしい。
しかしちょっと考えてみれば誰でも分かる通り、これで行くと経営危機に陥った会社からは若い人ほど先に会社からいなくなってしまう。技術革新が著しい現代で、若い人材をどんどん失う事が会社の将来にとって良かろう訳が無いのである。どんどん負のスパイラルの中に入り込んでしまう。最近になってこの法律には若干修正も加えられているらしいが、それでも大筋が変わったりはしていないであろう。スウェーデンは若年者の失業率が高い(下記記事によると、直近のデータで25歳以下の失業率は23%)が、その理由の一つはこの中高年優遇の解雇規制であった筈である。
http://www.thelocal.se/44500/20121119/
「若い人に十分なチャンスが与えられない!」と言うのは最近経営危機に陥った日本企業で頻繁に聞く話であるが、海外にあっても危機に陥った会社が若い社員の力を利用して復活するのは容易ではない様である。しかし日本企業の場合はあくまで不文律だが、それが法律で決まっていると言うのが凄い。まあスウェーデンは社会制度を変えて行くのが好きな国なので、いずれ時流にあった方角に法律を改正して行くのだろう、と思いたいが。。。
以前紹介したノルウェーのミネラルウォーター、イムスダール(Imsdal)であるが、
ミネラルウォーターその2
今回も買ってみた。鉄道に乗る前にキオスクで買ったのである。乗る時間が迫っていたので良く見ないで買って電車に飛び乗ってしまった。いざ乗ってから飲んで見て驚いた。微妙に果物の味がするのだ。一体何の味?と思うとどうも梨らしい。良くラベルを見ると確かに梨と書いてあるではないか。もう一本(下写真)も見てみるとブルーベリーと書いてあり、飲むと確かにブルーベリー味。さしずめ「2倍に薄めた果物ジュース」と言った印象。それでもカロリー表示を見ると100ml当たり11kcalなのだそうで、一本700mlで一本飲み干すと77kcalなり。コカコーラ250ml(107kcal)といい勝負である。これではミネラルウォーターを飲んでる意味が無いではないか。とほほ。

ミネラルウォーターその2
今回も買ってみた。鉄道に乗る前にキオスクで買ったのである。乗る時間が迫っていたので良く見ないで買って電車に飛び乗ってしまった。いざ乗ってから飲んで見て驚いた。微妙に果物の味がするのだ。一体何の味?と思うとどうも梨らしい。良くラベルを見ると確かに梨と書いてあるではないか。もう一本(下写真)も見てみるとブルーベリーと書いてあり、飲むと確かにブルーベリー味。さしずめ「2倍に薄めた果物ジュース」と言った印象。それでもカロリー表示を見ると100ml当たり11kcalなのだそうで、一本700mlで一本飲み干すと77kcalなり。コカコーラ250ml(107kcal)といい勝負である。これではミネラルウォーターを飲んでる意味が無いではないか。とほほ。

昨年に続いてクリスマス明けの大セール、Reaの季節である。
Rea
今年も訪れたのがストックホルム中心街のセルベラ(Cervera)で、50%offのセール品などを買って見た。皆様もこの時期のスウェーデンのバーゲンは一回訪れる価値があると思う。下左写真の様に今日の開店時間はお昼の12時であったが、開店の直前には店の前にかなり人だかりができていた。皆考える事は同じと見える。下の中央、右の写真は他の大安売りの店。

Rea
今年も訪れたのがストックホルム中心街のセルベラ(Cervera)で、50%offのセール品などを買って見た。皆様もこの時期のスウェーデンのバーゲンは一回訪れる価値があると思う。下左写真の様に今日の開店時間はお昼の12時であったが、開店の直前には店の前にかなり人だかりができていた。皆考える事は同じと見える。下の中央、右の写真は他の大安売りの店。



これはちょっと前の記事だが、結構話題になっていた事。スウェーデン英語誌、The localより。
http://www.thelocal.se/44678/20121127/
スウェーデンの学生はもともとアドベントの期間や卒業式で賛美歌を歌うのが習わしであった様である。しかしこれまでも述べた様に移民がスウェーデンでは増加傾向であり、中にはキリスト教徒で無い生徒--大部分はイスラム教徒であるが--がかなりの人数入って来ている訳である。このためこの讃美歌を歌う風習が非キリスト教徒の生徒にとって公平でない、止めるべきではないかという議論が出て来ているのである。この記事はスウェーデンの大臣達のコメントで、いずれもこの風習は「スウェーデンの伝統的文化」の一つであり、これを廃止する理由は無い等とコメントしている。確かに、伝統的にキリスト教を信じてきた国の文化行事は何れもキリスト教と密接に結びついていて、どこまでが「宗教的行事」でどこまでが「伝統文化」なのか、区別が難しいだろう。日本ではここまで宗教色が強い学校行事は少ないので、ちょっと想像が難しいかも知れない。ただ例えば、であるが日本で1月に「どんと焼き」を年中行事としている幼稚園が、これは「宗教的行事であるから(あれは一応、歳徳神という神様を祀る儀式である)」同じ幼稚園に通っている移民の子供たちとのバランスをとるため中止したい、と提案されたら、皆様は如何思われるであろうか?ちょっとこれは乱暴な例えかも知れないが。。。
ちなみにアメリカ人の同僚によるとアメリカの学校でも同様の問題があるそうで、多民族・多宗教の国であるだけに特定の宗教に偏らずに教育を行う事が求められるのだという。しかしながら全文化に精通した教員がそういる訳はなく、結果として全部の宗教について余り深く教えない方角に向かって行っているのだと言う。多民族国家となると他の文化を持つ構成員が国家の一員になる訳で、各々の民族のアイデンティティについて配慮する事が求められるのである。しかしながら---こうなると今度はアメリカ人、スウェーデン人としてのアイデンティティはどうなのかという問題も発生する。難しい問題である。
移民街のこと
http://www.thelocal.se/44678/20121127/
スウェーデンの学生はもともとアドベントの期間や卒業式で賛美歌を歌うのが習わしであった様である。しかしこれまでも述べた様に移民がスウェーデンでは増加傾向であり、中にはキリスト教徒で無い生徒--大部分はイスラム教徒であるが--がかなりの人数入って来ている訳である。このためこの讃美歌を歌う風習が非キリスト教徒の生徒にとって公平でない、止めるべきではないかという議論が出て来ているのである。この記事はスウェーデンの大臣達のコメントで、いずれもこの風習は「スウェーデンの伝統的文化」の一つであり、これを廃止する理由は無い等とコメントしている。確かに、伝統的にキリスト教を信じてきた国の文化行事は何れもキリスト教と密接に結びついていて、どこまでが「宗教的行事」でどこまでが「伝統文化」なのか、区別が難しいだろう。日本ではここまで宗教色が強い学校行事は少ないので、ちょっと想像が難しいかも知れない。ただ例えば、であるが日本で1月に「どんと焼き」を年中行事としている幼稚園が、これは「宗教的行事であるから(あれは一応、歳徳神という神様を祀る儀式である)」同じ幼稚園に通っている移民の子供たちとのバランスをとるため中止したい、と提案されたら、皆様は如何思われるであろうか?ちょっとこれは乱暴な例えかも知れないが。。。
ちなみにアメリカ人の同僚によるとアメリカの学校でも同様の問題があるそうで、多民族・多宗教の国であるだけに特定の宗教に偏らずに教育を行う事が求められるのだという。しかしながら全文化に精通した教員がそういる訳はなく、結果として全部の宗教について余り深く教えない方角に向かって行っているのだと言う。多民族国家となると他の文化を持つ構成員が国家の一員になる訳で、各々の民族のアイデンティティについて配慮する事が求められるのである。しかしながら---こうなると今度はアメリカ人、スウェーデン人としてのアイデンティティはどうなのかという問題も発生する。難しい問題である。
移民街のこと
さて、クリスマスである。日本でクリスマスと言えばプレゼントを買ってどうのこうの。。。という日であるし、こちらでもスウェーデン人と結婚された日本人の方などはそう言う一日を送られた様である。しかし自分の様に仕事でスウェーデンに来た外国人にとっては何もやる事がない一日である。店は悉く休み、役所も休み、外は雪ばかり。悪い事に朝から酷い悪天候である。雪に加えて風も結構強く(風の有無は体感温度に大きく影響する)、零下の気温も相まってますます外に出る気が失せる。聞けばどうもスウェーデン全土で天気は荒れ模様で、交通機関も大幅に乱れていた様である。
http://www.thelocal.se/45262/20121225/
と言う訳で結局昼寝をして過ごす事になった。日本で言う寝正月の様なものであろうか。
http://www.thelocal.se/45262/20121225/
と言う訳で結局昼寝をして過ごす事になった。日本で言う寝正月の様なものであろうか。
縁あって日本人の中学生と話をした。当然ながら平成生まれである。オウム真理教の地下鉄サリン事件を知っているか?と聞いて見たら、知っているという。しかし「ヘッドギア」「正大師」「ホーリーネーム」などの単語を言われても全く理解してくれないのである。要するに教科書的な知識として知っている訳で、当時の凄まじい過熱報道を実際には見ていないのである。更に流行歌でも「小室ファミリー」の歌を全くと言って良いほど知らない。華原朋美、鈴木あみなどの人名も全く馴染みがなさそうである。考えればもう平成24年なので、平成生まれ同士のカップルから新しく子供が生まれている時代なのである。そのうち我々の世代は纏めて「昭和生まれ」としてひとくくりにされるのだろう。時は流れた。