江戸川橋周辺その14

教会を出た後に道路を渡る。椿山荘を過ぎて、すぐに左手に現れるのが野間記念館である。講談社の創業者、野間清治が収集した美術品を元にした記念館である。
Wikipedia「野間清治」

この時にちょうどやっていたのは村上豊の作品展であった。村上豊、と名前だけ聞いても誰だか分からない方も多いかも知れないが、googleで「村上豊」と入れて検索して頂ければ作品が見れる。一目見れば皆さまも「ああー！」と思われるのではあるまいか。連載小説の挿絵などを良く書いておられた画家さんである。
Wikipedia「村上豊」

それほど大きな美術館ではないので、すぐに見て回れる。庭には大きなベニバナトチノキの木が植えてあった。

江戸川橋周辺その13

そしてこの泉の方向から教会を見返してみると、これまた独特の味のある風景である。カリヨンのある塔も独特の形である。興味深い建築であることは海外の教会にも劣るまい。

こちら自分も調べてみるまでこんな建築が東京にあること自体を知らなかった。意外と日本人が日本を知らないというか、日本の魅力に気付いていない場合は多いのではあるまいか。一見の価値はあると思う。

江戸川橋周辺その12

帰りに教会を出て。駐車場の奥に「ルルドの泉」なる施設がある。こちらはまずウィキペディアを。
Wikipedia「ルルド」
フランスの南部、ピレネーのふもとの村で少女が19世紀、聖女マリアを見たと訴えたのが話の始まりである。やがてその地点に泉が湧きだし、その水を飲んだところ「説明不可能な治癒」を遂げる病人が続出したとか。ついにはカトリック教会も奇跡と認定（全員ではないが）、現在はルルドは巡礼者が多数訪れる場所となっているとか。

日本にもこの奇跡は紹介され、各地にルルドの泉を模したものが制作された。こちらもその一つという訳。静寂の中に聖母マリアの像が静かに佇んでいる。

江戸川橋周辺その11

まずは建物に入ってみることにする。入り口の事務所で聞いてみると、問題なく入れるとのこと（時折ミサなどをしているケースもある）。そのまま直進して上写真の中央から入れるのか。。。と思いきや、ここからは入場できない。「その10」の写真で言うと、写真の建物の左側の端から入るイメージである。敷地に入ったらまずは左に曲がり、建物を見ながらゆっくり回る形になる。おそらくこれが丹下健三の意図したことなのであろう。下右写真が入口。内部も入ってみたが、撮影は禁止だったので写真はなし。パイプオルガンやバチカン・ピエトロ大聖堂のミケランジェロ作「ピエタ」のコピーなどがある。
イタリア旅行その27 サン・ピエトロ大聖堂

江戸川橋周辺その10

まずは予備説明なしで上の写真をご覧あれ。何に見えるであろうか？

こちらは何と教会なのである。「東京カテドラル聖マリア大聖堂」という。「世界のタンゲ」と称された有名な建築家、丹下健三の設計による。東京・新宿にある東京都庁舎第一本庁舎、また先にオバマ大統領も訪問した広島・平和記念公園などが彼の代表作である。この教会、一見すると近未来の建物か何かの様に感じてしまうが、こちらの完成は1964年、今から50年以上も昔にさかのぼる。彼の代表作の一つであり、彼自身の葬儀もここで行われている（丹下はカトリックの信徒であった）。
しかしそれにしても不思議な建物である。中に入るとわかるが、こちら建物そのものが上から見ると十字の形にちゃんとなっているのである。まずは中に入ってみることとする。
Wikipedia「カトリック関口教会」
Wikipedia「丹下健三」

江戸川橋周辺その9

鳩山会館を後にして。まずは地下鉄・江戸川橋駅方面に歩いて戻り、そこから角を曲がって歩き出す。地図では分からなかったが、実はこの道が上り坂であった。てくてく歩きつつ後ろを振り返ると、結構長く坂を上ってきたことが分かる。周囲は住宅街に変わり、どう見ても明らかに高所得者の住宅と思われる住宅が立ち並んでいる。

歩き続けると下左写真、ホテル椿山荘が出現する。言わずと知れた結婚式場で有名な場所である。そしてその椿山荘の反対側が目的地。下右のような塔が見えてくるのである。
Wikipedia「椿山荘」

江戸川橋周辺その8

庭から会館を撮ってみる。「絵になる」光景である。実際にこの会館、ドラマのロケなどでも良く使用されるのだそうで、皆様もテレビを注意して見られると「あ！」と思う事がおありかも知れぬ。NHK連続テレビ小説「花子とアン」にも登場している。

あとは残った写真を適当に。左から鳩山一郎の像、玄関、玄関上の鳩をあしらったステンドグラスである。

江戸川橋周辺その7

さて、こちら鳩山会館の最大の見どころは庭園である。なんといってもバラ園である。鳩山一郎がバラを愛したことから、庭園には各種のバラが植えられているのである。上写真は「ピース」。これが最も一郎が愛した品種だそうな。
Wikipedia「ピース（バラ）」

あとは下に他のバラの写真を。左から「ブルームーン」「クイーンエリザベス」「ロイヤルサンセット」「天津乙女」「つるアルテシモ」「つるゴールドバニー」「ホワイトクリスマス」だそうな。興味ある方は検索されたし。
Wikipedia「ブルームーン（バラ）」

江戸川橋周辺その6

邸内に入ってみる。確かに贅を尽くした作りになっていて、これはこれで良い。ステンドグラスも品のあるものが作り込まれている。
鳩山一族の足跡も多く展示されている。上写真は1階のステンドグラス、下は左から1階の部屋、会談踊り場にあったステンドグラス、2階にあった鳩山一郎の書、そして2階から見下ろした庭園である。願わくば人がこれほど多くなかったらもっと雰囲気があったと思うのだが。

江戸川橋周辺その5

坂の上が鳩山会館である。もともとは1924年、関東大震災の翌年に造られた邸宅であった。
鳩山一郎の筑波大学附属中学校・高等学校時代の同級生、岡田信一郎の作である。岡田は歌舞伎座の設計も担当した人物で、全国各地に作品を残した。「鳩山」の名のためか、下写真の様に鳩をあしらった装飾が建物のあちこちに見られる。
Wikipedia「鳩山会館」