キャンプ場での水晶探しに夢中になった翌日は、そこから車で15分くらい?のところにある湯沼鉱泉旅館へ。
こちらのお宿、鉱物マニアの間では有名も有名、なぜなら日本で唯一合法的に鉱物採集ができるからなんです。宿のご主人(通称社長)が鉱山を持っていて、宿泊客は入山料&水晶洞の見学料が無料。何よりも鉱物採集に関して色んな話が聞けそう!ということで、昨年の秋からずーーーーっと、友だち家族とここに泊まる日を楽しみにしてたんです。
えっと・・・何から書き始めたらよいのやら?ここは私たちの中では最強、もはや伝説(レジェンド)の宿となりましたわ。
とにかく強烈。突っ込みどころ多すぎて、いろいろとアリエナイ(笑)。色んな鉱物マニアの人のブログ読んだ限りでは、ちょっと古いけれど普通の宿と見受けられたのにな・・・、なんていうんでしょう?恋はなんちゃら・・・?もはやみなさま石しか見えていないようで。まずはこちら、フロントでございます↓。
次に外の洗い場。ここで、みなさん採集した鉱物をまず洗うので、歯ブラシがたくさん置いてあります。気配りですなあ。しかし、なんていうか・・このゴミ捨て場(笑)↓
私ね、ユースホステルとか安宿とか大好きで、昔はずいぶん泊まりました。子どもたちが生まれてからは、自然派とよばれるような宿にいっぱい泊まってたので、免疫あるつもりだったのですが・・・そっと自分の五感を閉じていきましたよ(笑)。視覚、嗅覚閉じる!そうよ、水晶だけに集中するのよ、水晶だけを見るのよ~、と友だちと言い合う。そうだ、私は今インドの安宿にバックパッカーとして来ているんだと思おう!とまで思ってみたり。あ~、いつの間にか私ってばシティ派&高級志向になっていたんだなあ、と新しい自分を発見しました!?
笑ったのはお風呂。ワイルドで、まるで洞窟に行くかのようなアドベンチャーな気分。頭の中でインディジョーンズが流れる(見てないけど)。でね、社長から衝撃の一言。
「いま60度くらいだから水でうめて」
はいっ!?60度!?!?もうねー、友人とバケツリレーで水入れまくりましたよ、裸族でね。この日一番の運動(笑)。
しかし、ここの社長、みなから尊敬されているわけが分かるような気がします。社長が私財を投じて作った水晶洞というのがすんごいのですよ!!!私設博物館なのですが、洞窟の中にあるんです。こんな感じ↓。
手作り感満載なのに、自動でライトがつくようになっていたり、鉄筋の歩道橋まで作ってあったり、スゴイ!!!だって個人ですよ?そして、相当価値がありそうな石がゴロゴロ無造作に置かれているのもスゴイ。そして、何がスゴイって、これだけ凝って作ってあるのに、その後のメンテナンスには一切ご興味ないらしく(笑)、手書きの説明の文字はもはや薄くなって見れないものも多々あり。下手に博物館行くよりも見応えありです!ちなみに、私たちは、こちらに通いつめて15年、自称“居候”さんという方が案内してくれたおかげで、そのコレクションのすごさが理解できました。
そして、洞窟を出ると、お次はミニ湿原。朽ちていたり、斜めになって滑ったりするスリリングな木道があったり、池には「ご自由にお乗りください」となぞのスワンボートが~(笑)。無口な社長の不器用なホスピタリティを感じました。ちなみに三男が一番興奮して感心したのは、このスワンでございましたよ。
まあ、大人にとってはレジェンドな宿でしたが、次男はたくさんの猫ちゃんと、オオカミの血を引く川上犬と遊べて、おまけに水晶ザックザックで大変気に入ったそうです。
(③へと続く)