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『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

本が苦手な子にも『秘密の島のニム』

2017-08-22 11:32:02 | オセアニア文学


『秘密の島のニム』(2008年)ウエンディー・オルー作 田中亜希子訳 あすなろ書房

夏って、なんだか島に行きたくなる。
というわけで、今日の一冊はコチラ!絶版のようですが、まあ、そうなるだろうなあ。本好きさんよりも、本が苦手な子が読むのにいいかもしれません。

ジュディ・フォスターが主演していた『幸せの1ページ』という映画の原作でもあります。



【『秘密の島のニム』あらすじ】
ニムは“秘密の島”におとうさんとたった二人で暮らしています。島がどこにあるのか、誰も知らず、地図にものっていないし、島のまわりには、サンゴ礁の迷路がはりめぐらされているので、ほかの人は近づくことができません。ところが、ある日、プランクトンの研究で出かけたジャックがトラブルに合い、ニムは思いがけず長く一人で島に置き去りに・・・。
そこに、現れた救世主がニムが大好きな冒険作家アレックス。実は引きこもりだったアレックスは、ニムを救うべく実際の冒険の旅に出ます。



自然と共生する島の生活は面白そう!映画のほうはまだ見ていませんが、映像で見てみたくなります。
アレックスとニムはメールでやりとりするところが現代的で現実的。軽い読み聞かせにもいいかも

ただね、大人が読むとちょっと物足りない。ニムの母親の命を奪った観光船の乗組員たちが、アレックスの物語を聞いて、そろって涙したり、悪者扱いが分かりやすすぎて、ちょっと漫画的というか子どもだましに感じてしまう

同じく無人島でのサバイバル生活を描いたものならば、実話を元にしたこちらが大人にはおすすめ↓




『青いイルカの島』
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