
『トム・ソーヤの冒険』(1952年)マーク・トウェイン作 石井桃子訳 岩波少年文庫
児童文学あるある。
有名すぎる or アニメ化されたものは読まない
まさに。有名すぎて、知らない人はいないであろう『トム・ソーヤの冒険』ですが、私の場合はアニメでインジャン・ジョーが怖かった印象が強すぎて、その後読む気になれませんでした


今回読んだのも、東京子ども図書館の読書会での課題図書だったからでした。表紙絵はノーマン・ロックウェルだったんですね!学生時代好きで、部屋中にポストカード貼ってました

あ、図書館で借りようとされてる方、岩波文庫でも緑色の古い版は挿絵がほとんどないので注意です。借りるなら、少年文庫版、できればピンク背表紙のが一番読みやすいそうです。ブルー背表紙も挿絵の多さは変わらないそう。
さて、トム・ソーヤ。読んでびっくりしました。こんな悪ガキだったの~(笑)。でも、ホント愛すべき悪ガキなんです!
転んでもたたでは起きない。このくったくのなさ



正義感の固まりだった昔の私だったら、トムのこと受け入れられなかったかも

でもね、今は読むとほっとするんです。ビバ悪ガキ!なんだかうちの子どもたちが受け入れられたような気がして(笑)。トムはいつも面白いことを探していてる。退屈は敵。いいなあ、いいなあ

参加者の方のお一人は、「これ読んでやっと夫に人として認められました」というくらい、旦那さまにとって、この本はバイブルだったそう


そうそう!って頷いたのは、本当は読んで一番共感するであろうやんちゃな男子たちは、本なんて読まないであろうというご意見。本なんか読む暇あったら、虫追っかけてるか木に登ってますよね

うちの子たちね、アニメのクレヨンしんちゃんが好き(←親は嬉しくない

トム・ソーヤもそれと同じじゃないかな、って。みんなの願望を形にしたら、トムになる。
なので、読み聞かせようかと思います

そして、読んでもらいたいのは、そんな男子たちを白い目で見ている女子や女子母たち。男子ってこんななんですよ~。永遠のみんなの憧れトム。でもね、それ以上にみんなが夢中になり、かっこいいというのが、実はハックルベリーの方なんです。こちらもまだ読んでいないので、楽しみです

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