地殻を構成する物質は珪酸塩鉱物を主とする。
世界を見回したトキ、『土』と表現される対象は主に二酸化珪素によって構成される。
岩盤には結晶分化作用によって種々の珪酸塩鉱物及び金属、金属化合物が含有されるが、物理的風化により砂粒子になる頃には二酸化珪素の結晶である石英が種となる。理由は風化・浸食に対しての強度が強いためである。
砂は実は水晶(厳密には90%以上が石英)である。
世界に広がる大砂漠の砂の殆どは石英であり、1200℃の高温下におかれると完全溶融する。これは石英に限らず、造岩鉱物は一部を除きこの温度下では溶融する。
地上で1200℃で溶融された砂は、大気圧下で急冷されると姿を変える。
サハラもゴビもタクラマカンも、灼熱の大地と化せばガラスの世界に変容する。
ガラス(Glass)の誕生である。
人類のガラス製造の歴史はB.C.4000年頃のメソポタミア・エジプトでのガラスビーズに端を発すると言われている。流紋岩起源の無斑晶鉱物である黒曜石はナイフや鏃として日本などでは重宝された。
アルカリ石灰ガラス、鉛ガラスを経て、ローマ文明において精巧な吹きガラスであるローマングラス(Roman Glass)が誕生する。
A.D.1200~A.D.1300頃には、キリスト教下のゴシック聖堂の複雑なステンドグラスが隆盛を極める。ヴェネツィアをはじめとしたガラス工房が隆盛を極めた時代である。
バロック、ロココの重厚なガラスが製造されるようになるころ、東洋でも清で製造が盛んになった他、日本で江戸切子や薩摩切子が誕生する。
ヴェネツィアン・グラス、エッフェトレ・モレッティ、ボヘミアガラス、スワロフスキー、バカラクリスタル、佐竹ガラス、SCHOTT AG......作家が使用する硼酸塩ガラスメーカー:North Ster、Glass Alchemi・・・etc...
と様々な製品が巷に溢れているが、ガラスに対するイメージというものはどうも固定されている。
ガラス(Glass)とは非晶質の網目状構造を有する物質の総称である。
対義語はクリスタル(Crystal【結晶質】)。
ガラスは非晶質もしくはアモルファスと呼ばれ、近くの分子同士の結合秩序は存在するが、結晶質のように全てが規則的に配列しているわけではない。
専門用語としては、非平衡準安定状態と呼ばれるが、環境要因・外力にてより安定状態に変化できる一応の安定状態であるが、内部組成は均質で等方性、同じ材質でも物性が大幅に異なったりする。
純物質として色を持たない最も特殊な存在、透明。
金属やその酸化化合物を加えることによって発する色彩。
光を透過、屈折、回折する姿。
そんな心臓を持つワタシは、周囲からは脆弱と言われるだろう。
短所は長所に変化する。
非晶質な心臓は結晶に左右されない利点も持つ。
形が自由なだけに鋼の魂を持つこともできる可能性を秘めている。
ワタシの心臓はビードロ製。衝撃にはめっぽう弱いが周囲に犯されない色を持つ。
物性物理学専攻でした。
準結晶というものもあります。
これまたおもしろいです。
結晶は並進対象性を持ちますが、
準結晶は並進対象性はありませんが、回転対象性を持ちます。
イメージとしては、正十二面体、正二十面体。
サッカーボール状の結晶格子を持つのです。
ひとりうなづく私。。。
バカラのグラスでアルコールが飲みたくなる。。。
(夢の中で飲むとします)
こんばんは。
おおお、物性物理学。
名前だけでも美味しそうです。
結晶構造のX線回折は少しだけかじったんですが、Zn,Alとかの合金で安定状態になるんですかあ。不思議。
正十二面体ってことは原子20個。
正二十面体は30個かあぁ。
もしかして鏡像対象性も持たないとか…
謎だなあ。電子とかかなあ。
だれかが規則性を証明するんだろうなー
こんばんは。
バカラは眺めるだけでうっとりします(てか眺めるだけしかできないしw
ガラスのハートって書いちゃうと、「ガラスの十代」とか「硝子の少年」とかジャニ系になっちゃうので申し訳ないと、造語してみました。
われもの注意のステッカーだけ貼っておきたい。