ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

『月刊 大和路ならら』 ~事前学習で今から恍惚~

2017-04-08 16:05:58 | 

本日4月8日(土)から6月4日(日)まで
奈良国立博物館で特別展『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』が開催される。
行くのかって?
もちろん
この特別展開催を知った時点で、いつなら行けるかで頭の中はいっぱい。
早々に宿の確保をしてからは、何が出陳されるかで気もそぞろ。
出陳品一覧が発表された暁には、長年会いたくて会いたくて仕方がなかった
東大寺・僧形八幡神坐像のお出ましに、脳内は興奮のるつぼと化した
4月8日(土)から5月7日(日)の前半と5月9日(火)から6月4日(日)の後半で
出陳品の入れ替えがあったり、期間限定の出陳品があるが
行ける日は決まってしまっているので、じたばたしても仕方がない。
やっと体調も安定してきたし、事前学習と情報収集に勤しむ。
そこで購入したのが『月刊 大和路ならら』2017年4月号「快慶 美と心理の探究者」。
奈良国立博物館研究員・山口隆介氏のお話は、事前学習に大いに役立つこと間違いなし。
お奨めの1冊である


でも、実際に快慶の作った像を前にすると、知識なんかどうでもよくなってしまう。
好きっていうのは、理屈じゃないんだよな
でも、やはりいろいろあるもので
快慶と浅からぬ縁があった東大寺大勧進・重源の生前と死後で出来が月とすっぽん説
お顔や佇まいの好み(好みを言ってはいけないのかもしれないが)などもあり
また、写真と実際では印象がかなり違ったりもする。
しかしなぜか私の場合は、快慶の作った像の多くと会うと琴線に触れるのだ。
なにがそう感じさせるのかわからないが、崇高・理知の極みと感じるお姿のなかに
嫌味や険を微塵も感じさせないところにあるのかな、と考えている。
安倍文殊院の渡海文殊の御一行にまみえる度
東大寺ミュージアムの地蔵菩薩立像前で思わず口走った時
そして、まだお目にかかっていない僧形八幡神坐像を写真で見た時
それらのお顔と佇まいに圧倒され、恍惚どころか昇天してしまっていたかもしれないと思う。
マイケル=ジャクソンの"THIS IS IT"を観た時のように
展示ケースの前で号泣してしまったらどうしようかと今から心配なのだが
まあ、その時はその時。
案外隣の人を見たら、泣いているかもしれないしね



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