10月6日(土)今回の奈良への旅の目的は、盛りだくさんだった。・南山城の観音様を巡ること・僧形八幡神像のご開扉に参拝すること・中里恒子『誰袖草』の舞台・當麻寺を再訪すること・貧困と病者の救済に尽力した光明皇后と忍性の足跡を訪ねることこのうち、3つめまでは着々と実行。この日は4つめの目的を果たすため、まずは北山十八間戸を訪れた。JR奈良駅から青山住宅行きバスに乗り、東之阪町バス停で下車。バス停からそ . . . 本文を読む
10月5日(金)午前中は、手向山八幡宮の転害会の神事に参列し東大寺勧進所八幡殿のご開扉で、僧形八幡神に参拝した後はいつもながら奈良を訪れると必ず行く場所である戒壇堂に向かった。おそらく、東大寺のなかで、拝観料を取って公開されている場所としては最も人が少なく、静かな場所。お父さん、また来たよ…、なんちゃって父に生き写しのような広目天に会うことは、奈良を訪れる目的の一つ。ひっそりと静かな . . . 本文を読む
10月5日(金)今回の奈良訪問は、この日だけご開扉される僧形八幡神坐像を参拝するのが目的だった。僧形八幡神坐像は、快慶の仏教彫刻のなかでも私にとっては最も魅力ある像で奈良国立博物館で昨年開催された特別展『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』では神殿にお祀りされたような露出展示と、僧形八幡神の寂しげだが神々しく威厳に満ちたお姿に思わず神像の前でオイオイ泣くという姿を曝した私だった。
早起きして、8時 . . . 本文を読む
10月4日(木)1年に一度しか開扉しない東大寺の僧形八幡神像の参拝のため休日とうまく重なる日程になるよう、機会を狙っていた甲斐あって今年やっとそのチャンスが巡ってきた前日に奈良入りすべく、4日早朝に出発し、10時過ぎに近鉄線の三山木駅に到着。かねてから、南山城の仏像を訪ねてみたいと考えていたが徒歩で行けるお寺は限られているので、この日は三山木駅から歩ける2山とし時間に余裕があったら、当尾の浄瑠璃寺 . . . 本文を読む
奈良時代に聖武天皇の勅命によって開かれたと伝わる山形県寒河江市の古刹・慈恩寺で、本堂落慶400年を記念し「慈恩寺の宗教と仏像展」が9月10日(月)~10月14日(日)まで開催されている。かねてから慈恩寺を訪れてみたいと考えながら、なかなかその機会はやってこなかった。ところが、2013年に吾妻小舎でお世話になった雅子さんと熊爺に28日(金)に福島で会う予定があったので、それなら山形まで行ってしまえと . . . 本文を読む
河内長野市の金剛寺参拝後は、奈良に宿泊し奈良公園を中心に散策。翌日は桜井~初瀬~室生のゴールデンルート経由で名古屋から帰ることにした。桜井駅からバスで向かったのは安倍文殊院。参道の桜並木はすっかり葉桜になっていたが、ヤエザクラが所々で美しく咲いていた。境内をぐるりと散策し、安倍晴明が天体観測をした地と伝わる晴明堂へ。ここから見下ろす花の広場の、今年の干支・戌の花絵。9時の参拝時刻とほぼ同時に、渡海 . . . 本文を読む
奈良国立博物館におわしたそのお方は、圧倒的な大きさと眼力で私を魅了した。それがこちらの天野山金剛寺の降三世明王である。降三世明王は本尊の大日如来の右脇侍として左脇侍の不動明王とともに、三尊全てが新たに国宝に指定された。展示室での存在感は他の仏像の追随を許さず、視線は見る者を捉えて離さない。いつかはこの方と、本来のお住まいでお目にかかりたいと願っていたがやっとその日がやって来た。3月28日(水)から . . . 本文を読む
3月24日(土)栃木県にある三毳山は、カタクリの大群落があることで知られている。一度は訪れてみたいと思っていたが、なかなかその機会に恵まれずにいた。24日(土)は、最近にしては珍しく丸一日何の予定も入っておらず天候にも恵まれる予報が出ていたため、三毳山への登山を計画していた。計画を立てている途中で、ひょんなことから鹿沼市にある医王寺で十二神将像を修理に出して造像当時の姿に戻す修復作業が終わり話題の . . . 本文を読む
3月2日(金)昨年秋に東京国立博物館で開催された『運慶展』に出陳していた浄楽寺の諸仏。出陳中に、諸仏が安置されている収蔵庫の耐震補強工事が行われ微力ながらクラウド=ファンディングに出資したところ3月1日(木)から5日(月)にお戻り開帳が行われると、お知らせが来た。「これはなんとしても行かねば」と、意を決し、初めて訪れる逗子の地は、最寄駅から湘南新宿ラインで直通とはいうものの約2時間かかるので、この . . . 本文を読む
東寺から電車で京都駅を経由し、東福寺駅で下車した我々はその混雑ぶりに驚いた京都に住んでいる知人から「秋の東福寺は参拝者でごった返し、駅から行列ができる」と伺っていたので、この日などは序の口なのだろう。東福寺に向かう人々を見送り、裏道を泉涌寺の塔頭・悲田院へと向かう東福寺駅から歩くこと約15分、悲田院に向かう階段を上がる。階段を上がった突き当りを右に曲がれば、悲田院の三門が見えてくる。三門の屋根瓦に . . . 本文を読む