北杜夫(以下、敬称略)の本と出会ったのは大学生の時だ。最初に読んだのが『どくとるマンボウ航海記』で、通学途中の電車の中で読んでいて何度吹き出したかわからないくらいおかしな本だった。 私は今や広漠とした海の気をあびて大いに嬉しくなり、たちまちにして一つの詩のごときものをひねりだした。 これは海だ 海というものだ ああ その水は 塩分に満ちているブーーーッという具合であるかくして私は、車内の注 . . . 本文を読む
【10月27日(木)】古峰原バス停→古峰ヶ原峠→行者岳山頂→大岩山山頂→唐梨子山山頂→龍の宿→ハガタテ平→地蔵岳→三ツ目→夕日岳→三ツ目→地蔵岳→ハガタテ平→古峯神社→古峰原バス停かねてから歩いてみたいと思っていた日光修験道の入峰修行の道のうち華供峰と呼ばれる . . . 本文を読む
山を歩く人であれば、1冊は持っているであろう昭文社の『山と高原地図』。2008年7月発行の『最新登山ガイド日本の山2008』は「2008年版山と高原地図対応!完全保存版」と銘打って、同社から発行されている。私が最も興味を引かれたのは、地図の執筆者が紹介されていることとさらに「執筆者特選情報!」なる枠もあって、執筆者の思考や嗜好が伺える。私も知り合いに、『山と高原地図』の執筆者がおりその方から、地図 . . . 本文を読む
このところのほっつき歩きの先々で出遭った不思議な人達。順番なんて知らないよ。乗り物の乗車口に近い所に立っている人が先に乗るんだよゴミが落ちていたって知らないよ。自分のゴミが飛んでいっても知らんふりさ洗浄便座の水しぶきが飛び散ったって知らないよ。次に使うのは自分じゃないもんねこれらの現象は旅先に限らず、日常のあらゆる場所で遭遇する現象だがこうした「マナー」や「エチケット」といわれる範疇での個人の行動 . . . 本文を読む
【第2日・10月13日(木)】三斗小屋温泉→延命水→那須岳避難小屋→峰ノ茶屋避難小屋→牛ヶ首→那須ロープウェイ山頂駅6時半に朝食と告げられていた私は、5時半に起床。叔父と叔母も6時には布団から這い出した。昨夜のストレッチか、はたまた私が持参したアミノバイタルスーパースポーツが功を奏したのか叔父も叔母も筋肉痛はなく、体の違和感も出ていないようでまずは . . . 本文を読む
【第1日・10月12日(水)】那須ロープウェイ山頂駅→牛ヶ首→姥ヶ平→ひょうたん池→沼原分岐→三斗小屋温泉かねてから山のいで湯に関心を寄せていた叔父(父の弟)夫妻を那須の三斗小屋温泉に御案内しようと機会を窺っていたのだがこの度やっと3人の、気力・体力・時間が三拍子揃い、1泊2日での山歩きとなったただ一つ心配だったことは、叔父と叔母の体力がどの程度か . . . 本文を読む
10月8日(土)2泊3日で訪れた上高地・奥飛騨の旅も最終日となった。皮肉なことに、最終日の天候がいちばん良く朝起きると、客室から朝日を受けて輝く笠ヶ岳がくっきりと望めた。今日なら、新穂高ロープウェイの視界も良好で、北アルプスの山並みを望むことが出来るだろうに朝食を済ませ、旅館アルプスの支払いをするため一足先に部屋を出た私はフロントで乗鞍の天候と乗鞍スカイラインの道路情報を聞いた。ガガーーーン乗鞍ス . . . 本文を読む
10月7日(金)今回の旅行で最も悩んだのは、79歳の母の体力にふさわしい移動手段と宿泊先であった。そこで、上高地・松本・飛騨方面へのバスの経由地である平湯温泉を宿泊先に決めた。お世話になったのは、旅館アルプス。バスターミナルから近いため、あまり距離を歩けない母でも大丈夫だしこぢんまりした宿なので、宿泊客で混み合うようなこともなく大浴場に行くのに、長い廊下を歩いたり階段を下りていくということもない。 . . . 本文を読む
10月6日(木)今年の10月4日で結婚50周年を迎える両親は、それを記念して新婚旅行で訪れた地を再び訪れてみたいと話していたようだ。だが、残念なことに、父は昨年2月に特発性間質性肺炎の急性増悪のために他界。そこで、せめて母を連れて上高地を訪ねようということになり父の写真を携えて、家族で上高地と奥飛騨への旅となった。大宮駅7時18分発のあさま503号に乗り、長野駅へ向かう。50年前の10月4日、結婚 . . . 本文を読む
【9月28日(水)】小田代ヶ原→泉門池→湯滝→湯滝バス停西ノ湖から千手ヶ浜を経て、高山の山腹を巻いて弓張峠に出たところ蚊の大群に襲われて、ほうほうの体で退散した先には小田代ヶ原が冠水して出来た美しい小田代湖が広がっていた。小田代湖の出現は4年ぶりだという。今年の小田代湖は、過去最大級ではないかと言われているようだ。この写真は2010年9月29日の小田代ヶ原で、草紅葉が . . . 本文を読む