ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

奥日光徘徊(1) 刈込湖・切込湖~光徳沼

2012-09-27 20:26:50 | 登山(両毛・常総)

【9月26日(水)】
湯元バス停→温泉寺→小峠→刈込湖→切込湖→涸沼→山王峠→光徳牧場→光徳沼



最寄駅5時29分発の東武伊勢崎線に乗り、東武動物公園駅で東武日光線に乗り換え
途中、栃木駅で接続列車に乗り継いで、7時37分に終点の東武日光駅に到着。
7時41分発の日光湯元行きのバスに乗り、終点の日光湯元バス停に8時55分に着いた。
東武日光駅を満席で出発したバスであったが、終点まで乗っていたのはわずか3人。
そのうち2人は単独行らしく、各々白根山の登山道方向へと向かって行った。
フフフ、この時間帯にここから歩き始めるのはぴすけ一人。
自家用車利用のハイカーが少なければ、かなり静かな山歩きを楽しめそうだ。

この日歩くコースは湯元光徳線歩道で、刈込湖・切込湖ハイキングコースとして知られている。
比較的歩く人が少ないため、まずはクマ情報を入手しに、日光湯元ビジターセンターへ。
今夏のクマ出没場所を教えてもらう。

温泉寺の参道を通り、境内手前から右手に入る木道を進めば
旅館やホテルが管理する源泉がある。
まさしくここが「湯元」というわけだ。
これから向かう刈込湖・切込湖へ向かう登山道は、源泉の右手から続いている。
熊鈴をつけ、9時10分に湯元源泉を出発。

湯元源泉を出てから金精道路を横切る前までは階段状の道だが、ここから先は山道だ。
この写真の右手には車を停められるスペースがあり、車が1台置かれていた。

9時40分、小峠と呼ばれる少し開けた場所に出る。
ベンチがいくつかあるので、休憩するにはよい場所だが、そのまま進む。

登山道脇には、シロヨメナ(ヤマシロギク)が咲いているが、花は終盤だろう。
少し進むと、前方から何やら騒がしい声が聞こえてきた。
若い男性の声と、甲高い女性の声、複数の笑い声が聞こえたので
大方グループでのハイキングではないかと高をくくって進んだところ…
ガーン、ぴすけが賛同しかねる、小学生の集団登山であった
苦言を呈すれば、生徒が登山道を外れようが、飛んだり跳ねたりしようが
人を押そうが、押しのけて走ろうが、先生は知ってか知らずかお構いなしで
それを注意している大人が同行のカメラマンのみとは、ちょっと情けない。
とにかく危ない歩き方をしている生徒が多すぎる。
集団の中で歩いていても、いつ生徒が転倒するかもしれないと気が気ではなく
さらに、いつ自分が後ろから押されかねない状況も気が気ではなく
雑念(怨念)たっぷりで歩みを進め、10時14分に刈込湖に到着。

休憩する小学生を横目に、写真を撮ったのみで刈込湖を後にした。

刈込湖と切込湖は名称がそれぞれついているが、通常はつながっている一つの湖だ。
今年は渇水状態が長かったためか、湖がつながっておらず、境ができていた。

切込湖は、刈込湖のように湖畔に下りることができない。
水深は両湖とも15mというが、登山道から見下ろす水色は、切込湖の方が心なしか濁って見える。

切込湖を過ぎると、登山道はコメツガやクロベの樹林のなかを通る。

倒木には、キノコがいっぱい。

苔の間からは、こんなキノコも。

樹林帯を抜け、前方が明るくなると、山王帽子山(さんのうぼうしやま)が正面に見え始める。

10時55分、背後から声が迫っていないことを確認し
涸沼のベンチに座って、紅茶とドーナツで小休止。
こうして少し高い位置から涸沼を眺めると、山王帽子山・於呂倶羅山(おろくらやま)
・三岳(みつだけ)に囲まれた、すり鉢状の窪地であることがわかる。
ところが…、10分と経たないうちに、騒がしい声は徐々に近付いてきて
あれよあれよという間に、小学生の集団に囲まれてしまった
ドーナツを口に押し込み、紅茶を喉に流し込んで、そそくさと出発

11時25分、涸沼を出て15分ほどの登りで、奥鬼怒林道(山王林道)と出会う山王峠に到着。
右手の登山道を進む。
涸沼を出てから山王峠に着くまで、すぐそこで叫ばれているかのような
小学生の「ヤッホー大合唱が、のべつ幕なしに聞こえ続けた。
これにはいささか参った。

山王峠からすぐ、山王帽子山への登山道を左手に分けると、山王見晴しだ。
ベニサラサドウダンだろうか。
赤く色づき始めた枝が、ひときわ目立つ。


山王見晴しから眺める男体山は、頂上がテーブル状の台地に見える。

山王見晴しからは、初めカラマツ林の中を歩く。
このカラマツが黄金色に色づいたら、見事であろう。

カラマツ林が途切れると、ミズナラの林に変わる。
ミズナラが多いということで、その昔、光徳は「楢林」と呼ばれていたという。

12時8分、湯元光徳線歩道の終点である光徳キャンプ場に到着。

光徳牧場の放牧地を横目で眺めながら歩いていると
1頭の子牛がぴすけの熊鈴に反応してついてきた。
ぴすけの熊鈴は大きめのカウベルなのだが、子牛はその音色に興味があるのだろうか。
光徳には何度も来ているのに、一度も行ったことがない光徳沼に行こうと
放牧場から直接行けるような道を探すが、今一つ判然としない。
臆病なぴすけは、仕方なくバス道路を歩き、「光徳沼」の看板がある場所から奥に入った。

光徳沼は、沼というより逆川の流れが広がっている湿地といった感じだ。
初めて来たので、例年の状態がわからないが、観光写真とは別物のように見える
12時25分、静まり返った光徳沼のコナシの木陰でお昼休憩。

おにぎりとみそ汁をほおばりながら、ぼんやり水中に漂うバイカモを眺めていると
おおっ花が咲いているではないか
本当は、たくさんの花が水中で流れにたゆたっていたのだが
ぴすけの写真技術の不足のため、試行錯誤の結果、撮影に失敗

のんびり昼休みを楽しんだ後は、このまま帰るのでは歩き足りないので
追加コースとして考えていた戦場ヶ原・小田代ヶ原へと向かうことにする。
12時50分、見る角度によって、またまた形状を変えた男体山を眺めながら
逆川沿いに戦場ヶ原へと向かった。
                                                (つづく)







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