ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

会津駒ヶ岳 滝沢登山口~駒の小屋

2015-08-17 21:39:07 | 登山(東北南部)

8月15日(土)

駒ヶ岳登山口バス停→滝沢登山口→水場→駒の小屋


休みが取れず、5月のゴールデンウィークと8月のお盆休み、年末年始の休みと
登山は「年に3度の男」に成り下がったダーリン
夏はなんとしても白馬に行きたいと計画を立て
16日(日)から2泊3日で、白馬三山を縦走する予定だった。
しかし…、日にちが近づいて天気予報を見れば見るほど
最大行動日の17日(月)は雨降り確定、ほかの日だって怪しいではないか。
昨年は八ヶ岳に、「行ってみなけりゃわからない」とかなんとかほざいて行った挙句
雨に見舞われて、行者小屋に行っただけという結果に終わり
我々には雨を楽しむ心の余裕などないということを、痛いほど思い知らされたのだった。
今回は急遽、白馬行きが駄目になった時のための
プランE・会津駒ヶ岳1泊2日に変更(ちなみに、プランBは日光、C・Dは尾瀬だった)。


11時、駒ヶ岳登山口のバス停に降り立つ。

バス停から登山口方面に進むとすぐの所に、立派な公衆トイレがある。
11時15分、この公衆トイレを出発。
途中、近道を通って滝沢登山口に到着。
登山届を提出し、出発したのが11時42分。

すぐに、様々な花が出迎えてくれるが、この花の名前は知らない。

程よい傾斜で確実に高度を上げつつ、初めはミズナラ、やがてブナの林のなかを抜けていく。

林床をよく見て歩いていると、ツルリンドウが咲いていた。
水場に行く手前にある、ちょうど木が横たわってベンチ状になっている所で
楽しそうに話しながら休憩している二人連れがいた。
楽しそうにしている二人は、とても気持ちの良い感じがしたので
我々も御一緒させてもらい、そこでお昼を食べることにした
周囲をアサギマダラが飛び交い、ひと時の休憩後、水場に向けて出発。

水場は、ベンチが置かれている広場から少し下りた所にある。
広場では、大勢の人が休んでいた。
我々が登っていく間、下山する多くの登山者とすれ違った。
優に20組、うっかりしたら、30組近くはいたのではないだろうか。
滝沢登山口にも、とてもたくさんの自動車が停められていた
そんなに人が大勢いたのに、予想に反して、水場には誰もいなかった。
思う存分水場の水を飲み、食事と明日のための水を汲む。
13時40分、水の重さを感じながら、広場を出発。

水場を過ぎると、マイヅルソウの実が、もう赤くなり始めている株があった。

林床にはツルアリドオシが咲いている。
登山道脇には、ハナニガナやオヤマリンドウがたくさん咲いていた。

これまでは、林間を歩いていたが、だんだんと視界も開けてくる。

オニアザミか。

ハリブキの実も、赤く色づき始めている。

土砂の流出を防ぐため、登山道は整備されている。

登山道で何やら跳ねたと思ったら、ニホンアカガエルだった。

おおーっ遠くに、この日泊まる駒の小屋が見えてきた。
三角屋根のかわいい小屋は、風景の中に溶け込んでいる。

ダーリンは日ごろの運動不足と、風邪が治ったばかりであることと
水場からのプラス3リットルとが重くのしかかり、ずっとお疲れモード。
駒の小屋まで伸びる木道の両脇には、キンコウカ・イワイチョウ・
イワショウブ・ミヤマリンドウなどが咲き乱れている。

チングルマは果穂になっている。

15時30分、駒の小屋に到着。
ぴすけがずっと来たいと思いながら、なかなか来られなかった念願の駒の小屋だ。

玄関兼売店で受付を済ませ、小屋の使い方の説明を受けて寝床に案内される。

寝床は2階の2部屋に分かれており、定員は28名。
この日は満員。
ぴすけも、13日の夜に駒の小屋ブログをチェックしていて15日にキャンセルが出たことを知り
急遽白馬行きを変更し、滑り込んだといった具合であった。
駒の小屋については、ホームページブログが充実しているので、情報はそちらでどうぞ。
駒の小屋の隣に建つのは、立派なトイレ棟。
駒の若頭(小屋番さん)によると、口の悪い常連客からは
「母屋に泊まれば3000円だが、トイレに泊まれば4000円だ」
などと言われているそうだ
日が暮れる前に、駒の大池を眺めながら
外のベンチでゆったりとお茶を飲んだりして、夕食の準備をする。

ぴすけたちは、あまり食事に労力を掛けたくないので、アルファ米フリーズドライのカレー
じゃがりこ(ポテトスナック)をお湯でかき混ぜたポテトサラダ、チーかまの夕食。
アルファ米が蒸れるまで、駒の大池にあるお花畑へ。

ホソバノキソチドリ…だと思う。

ここは雪が遅くまで残っているそうで、チングルマとイワカガミがまだ咲いている。
そして…

一面のハクサンコザクラ。
これは駒の小屋を代表する景色でもある。
ちょうど写真を撮っていらした駒の姉さん(駒の小屋のおかみさん)の話によると
お盆までこんなにきれいに残っているのは珍しいそうだ。

そして、駒の姉さんが教えてくれたのは、一株のアルビノ(白花)。
駒の姉さん曰く、アルビノは毎年咲くわけではないので
初駒(初めて駒ヶ岳に来ること)でアルビノに遭えたのはラッキーなのだそうだ。
食事をしている間、ブヨが大量に周囲を飛び回り
なぜかまたぴすけだけが衣類の上から刺されまくった
結局いつもこうなのだ。
ほかの登山者の所にも、もちろんダーリンの周りにも、ブンブンブヨは飛んでいる
でも、いつも刺されるのはぴすけだけ。
とうとう、今日になって患部は良くなるどころかますます悪化。
明日は皮膚科に行かねばなるまい。
トホホ…
ぴすけたちは、自炊部屋の割り当てが、17時30分から始まる2回戦目だったため
ブヨの攻撃に閉口して、這う這うの体で小屋に逃げ込んだ。
そこから消灯になる20時の10分前まで、小屋番御夫妻を巻き込んでの
楽しい夕食&宴会で、大いに盛り上がったのだった。
実は、小屋番さんと共通の知り合いなんぞがいたり
ぴすけが一昨年吾妻小舎にいたことなどが発覚したため、その話にもなった。
宴会の後、就寝前に夜空を見上げると、そこには満天の星空が広がっていた



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。