ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

浄土平テント生活 第6日(8月14日・西吾妻山その1)

2009-08-20 08:09:03 | 登山(東北南部)

【8月14日(金)】
北望台→かもしか展望台→大凹(おおくぼ)の水場→梵天岩→天狗岩→西吾妻山山頂



昨夜は就寝が遅くなってしまったにもかかわらず、4時半に目が覚める。

浄土平の空は、晴れることを期待させるに十分な朝日で溢れている。
さて、今日はどうしたものかと思案していると
昨夜いちのへさんの奥様と話題に上った西吾妻のことが思い起こされた。
実は、今回の滞在中、天候と時間に恵まれたら、西吾妻の縦走路を歩く心積もりだった。
生憎2日間天候が安定する予報が出ず、その日のうちにも目まぐるしく変わる天気に
すっかり西吾妻縦走はあきらめていたのだが
西吾妻山のみ単独で登るのはどうかとダーリンに相談し
行くだけ行ってみようということに決まった。
6時30分過ぎにテントを出発し、磐梯吾妻スカイラインを出て土湯峠で猪苗代方面に右折。
磐梯吾妻レークラインから県道米沢猪苗代線を走る。
しかし、会津に入ってからというものの、天気はすこぶる悪い

白布峠を越えて山形県に入り、錦平から桧原湖・小野川湖・秋元湖を眺める。
白布温泉手前で西吾妻ロープウェイへの道を曲がり
駐車場に車を停めて山の方角をを見上げても、濃霧で何も見えない

ロープウェイの湯元駅を9時に発車するゴンドラに乗り、天元台駅に向かう。
ゴンドラの乗務員さんの話では、「残念ながら晴れる要素は皆無」だそうで
晴れていれば見えたであろう景色の解説を聞きながら、乗客は皆苦笑い

天元台駅はガスに包まれ、リフトへ向かう道がどちらなのかさえ怪しい有様だ。

北望台までは3基のリフトを乗り継いでいくが、上に行けば行くほど白くなっていく。

北望台からは、かもしか展望台を経由するコースへと歩みを進める。

どこがかもしか展望台かも定かではないうち、よく整備された木道に出て
人形石へ向かう分岐を見送ると石がゴロゴロした道に入る。

すぐに大凹(おおくぼ)の水場が現れ、桶沼の水を凌ぐおいしい水が味わえる。

傾斜のきつい道を一登りすれば、梵天岩だ。
眺望の良さで有名な梵天岩からも、何も見えない

梵天岩を過ぎ、ほどなくすると、吾妻神社が鎮座する天狗岩の広場に出る。
かなり広いため、ガスに巻かれると道がわからなくなりそうな場所だ。

この広場から岩場を下りていくと、ガスが流れて一瞬の晴れ間から西吾妻山が見えた。
もしかして、晴れてくるのか

蒲鉾型のドーム屋根を持つ、無人の西吾妻小屋を過ぎるころには
すっかり周囲のガスは消え、日が燦々と射すようになった

西吾妻山山頂には、あっという間に到着。
山頂は狭く、展望もないが、登頂者が順番に代わる代わる記念撮影
吾妻連峰の山々の中から、なぜここを深田久弥が日本百名山に選んだのか
ただ最高峰だったからという理由では、かなり安易な選択だったと疑問を感じつつ
腹が減ってはどうにもならないので、お昼を食べようと梵天岩に向かったのだった。


                        ~西吾妻山その2につづく~



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