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5月3日(火)
4月6日に亡くなられた吾妻小舎の管理人・遠藤守雄さんのお通夜と告別式に参列するため
福島を訪れた4月9日・10日に、吾妻小舎で知り合った皆さんにお目に掛かったり
遠藤さん御夫妻との吾妻小舎でのいろいろな出来事などを思い出したからだろうか
ダーリンがどうしても5月の連休に吾妻小舎に泊まりたいと言い出したのが、事の発端だった。
磐梯吾妻スカイラインの除雪作業も東日本大震災の影響で中断したまま再開しておらず
遠藤さんの奥さんもお手伝いの方も、小舎がどうなっているのかもわからない状況だったため
いろいろと不確定要素があったものの、2週間程の間に日程や参加者が決まっていった。
今回の参加者は、郡山の万年バロック青年、ぴすけ
&ダーリン
ぴすけの友人のぽぴさん・AKIさん
・よろもんさん
の6名。
当初は兎平や浄土平のスノーハイキングのつもりでいたのだが
なにせ企画は山に行きたいぴすけと、地元を知り尽くした万年バロック青年
である
メールのやり取りをするうちに徐々にエスカレートし
、一切経山登山へと予告なく変更された
8時40分、K駅西口に集合したをレンタカーで拾い、東北自動車道へ。
そこからが延々と渋滞のまま、2回のトイレ休憩と車中での昼食を入れて
本宮インターチェンジを出て岳温泉を経由し、道の駅つちゆに着いたのが15時だった
道の駅からは、これから目指す吾妻小富士や一切経山が眺められた。
この日は天気のみならず黄砂の影響もあって、景色はかなり霞んでいた。
私はぽぴさん
に解説した。
「ほら、あの奥に見える噴気を上げている山が一切経山だよ。明日はあそこに登るんだよ。
今日泊まる吾妻小舎は、その手前にある吾妻小富士の裾野の近くにあるんだよ」
「
噴気って
、火山ってこと
火山だなんて聞いてないよ~
今のこの時期、火山だなんて…
」
「日本の山は、どこに行っても火山だよ
那須の茶臼岳なんか、登山道の脇から噴気が出ているよ
」
「初めての本格的登山が雪山
で、しかも火山…
」
「いや、雪山じゃないよ、春山
」
山に対する認識の違いをネタにした漫才を済ませると、半べそのぽぴさんは仕方なく車に乗り込んだ。
道の駅を出て磐梯吾妻スカイラインに入る。
スカイラインの最高点鳥子平付近には雪の回廊ができており、その奥に噴気を上げる一切経山が見えると…「なにあれ
煙が出ている
ひぃえぇぇぇ~
」
「煙じゃなくて、水蒸気だよ
しかし、今日は今までよりも激しく吹き出しているような…。」
「
」
確かに、兎平駐車場に着いて見上げた噴気は、色も吹き出ている場所も今までとは違って見えた。
スカイラインから吾妻小舎の手前まで、この日に除雪された舗装道路を歩き
小舎に到着したのは16時であった。
早く来て4日の下見までして下さっていた万年バロック青年と、約1か月振りの再会である。
荷物を小屋裏の寝床に上げ、宿帳を記入。
誰も運転を代わってくれなかったため、泣く泣く運転し通しだったダーリンは昼寝
に突入。
は2階のリビングでお茶を飲みながら、4日のコース状況を聞いたりして歓談。
AKIさんは、一昨年の9月に吾妻小舎を訪れた際、その夜に万年バロック青年
と会っているのだが
ぽぴさんとよろもんさん
は初対面にもかかわらず、既に旧知の間柄のように話している
ぽぴさんは、自分は本格的な登山は初めての初心者なのに
あれやこれやと装備をぴすけに買わされたうえに雪山
に連れてこられ
さらにはその山が火山だったとは知らず、騙されたと切々と訴えている
すると万年バロック青年は飄々と
「日本の山はほとんど火山だからね。那須の茶臼岳なんか登山道の脇から蒸気が上がってますよ
(ん?どこかで聞いたぞ)。
明日は、ゆっくりのんびり、行ける所まで行ってみましょう」
ぽぴさんは、納得はしていないものの、渋々引き下がったようだった。
18時30分、食事が出来たというので食堂に下りていくと豪華な夕食が我々を待ち受けていた。
万年バロック青年は持ってきたワイン3本
を出すと
「今日は試飲会といきましょう」と言って、皆にワインを注いだ。
酒が飲めないぴすけ、強くないダーリン
とAKIさん
、今は飲んでいないよろもんさん
を尻目に
万年バロック青年とぽぴさん
は底なしで、注ぎ注がれるまま飲んでいる
ぽぴさんは、登山の初心者で皆に付いていけるのかと心配していたのに
そんなに飲んで明日のことが心配ではないのかと不思議であったが、信頼して野放し
音楽談義、ワイン談義で盛り上がり、寄った勢いで万年バロック青年の赤裸々な実態が
徐々に暴かれていった夜だったのである