ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

吾妻小舎に出動

2016-05-08 01:05:32 | 登山(雑記)

4月に入ってほどなく、吾妻小舎の管理人である高橋さんから
5月の連休に約40名の予約が入ったので、手伝いに来てほしいとメールがあった。
宿泊者は東京の私立高校のワンダーフォーゲル部で、5月3日・4日の連泊とのことだった。
当初、ぴすけとダーリンは5月3日~5日の三連休で福島に行く予定だったが
高速道路の渋滞のことや、あわよくば山登りもしたいと考えて
2日に出発し、5日の夜も吾妻小舎に御厄介になって、6日に福島を出ることにした。


5月2日(月)
8時30分に自宅を自家用車で出発
東北自動車道は渋滞もなく、10時30分に那須高原SAで休憩。
 
11時20分にはウルトラマンティガの自動販売機がある安達太良SAで休憩。
昼前には福島西ICを下りて、福島交通の路線バス上姥堂バス停に近い
胡々里庵で、ぴすけは鴨せいろ、ダーリンはつけとろろ蕎麦を食べる。
ぴすけが吾妻小舎の小屋番をしていた2013年当時に管理人だった雅子さん宅に
13時過ぎに寄るが、残念ながらお目に掛かることはできなかった。
13時45分、浄土平に到着し、まずは浄土平ビジターセンターにご挨拶。

今年は雪が少ないと聞いてはいたものの、これほどまでとは。

こちらは2013年5月1日の浄土平の様子。
吾妻小舎の手前にある浄土平キャンプ場に通じる道路にも、既に雪はない。
この日は小舎で、我々同様お手伝いに駆けつけたKさんと合流し、翌日に備えて早めに就寝。


5月3日(火)
この日は朝食を食べ終わってから、夕食の仕込みに取り掛かった。
宿泊人数は、ワンダーフォーゲル部の部員と引率者合わせて38名ということだった。
この日の主菜はから揚げで、副菜にポテトサラダと野菜の炊き合わせ。
40人以上の材料はとんでもない量で、ひたすらじゃがいもの皮をむき
野菜を切り刻み、10kgの鶏肉を切り分ける作業が続いた。
午後に、喜多方からTさんがお嬢さんとともに手伝いに来てくれた。
東京からやってくるバスは、渋滞の影響もあったのか
ワンダーフォーゲル部が到着したのは17時30分を過ぎていた。
18時から怒涛の夕食2回転を終えて、76個のおにぎりを握り
スタッフが食事と片付けと明朝の準備を済ませると、23時になっていた。


5月4日(水)
昨夜から降り出した雨はやまず、最も風の影響を受けない立地の吾妻小舎でも
風が窓を叩く音が朝になってもやまなかった。
ワンダーフォーゲル部は停滞かと思われたが、雨が小降りになったのを見計らって
強風のなか、吾妻小富士へと出掛けて行った。
この日も朝食後から夕食の仕込み。
この日の夕食は、主菜がカレーライスで、副菜は根菜と海藻のサラダと揚げ出し豆腐。
材料はこれまたとんでもない量で、カレー用の豚肩ロースは11kgもある。
これをひたすらカレー用の角切りにする。
11時、昨年吾妻小舎に宿泊したHさんが、ご友人のOさんを伴い手伝いに来てくれる。
昼食後、皆さんのご厚意で、ダーリンとお風呂に行けることになった。

雨は上がって、磐梯吾妻スカイラインからは磐梯山の雄姿が眺められた。

この日のお風呂は鷲倉温泉
ぴすけが吾妻小舎の小屋番をしていた時、メインのお風呂にしていた温泉だ。
この日はお湯の調節がうまくいかなかったとみえ、男湯は熱く、女湯はぬるかった
女湯のシャワーなどは体温よりぬるく、お客は皆戸惑っている様子が見えた。
ぴすけは熱かろうが冷たかろうが、油まみれの髪や体を洗いたかったので
心頭滅却してシャワーを使った。

吾妻小舎に帰ってくると、すっかり天気は回復していたが、相変わらず風が強かった。
それにしても、この雪の少なさは季節が1か月ほど進んでいるように見えた。

こちらは2013年4月27日。
この時は、ここに雪洞が掘れるくらいの雪の量があったのだ。

今年は小舎の玄関前にも、桶沼の斜面にも雪はまったくない。

こちらは2013年5月10日。
この年、小舎周辺には5月いっぱいは雪が残っていた。
この夜も、夕食は2回転。
翌日のおにぎりがないだけ早く終わるかと思ったが
スタッフが夕食を済ませて片付けをし、明朝の準備を終えると23時も目前に迫っていた。


5月5日(木)
この日も朝から強風が吹き荒れた。
夕食が2回転ということは朝食も2回転である。
1回転めは6時、2回転めは6時50分。
朝食を済ませたワンダーフォーゲル部は、9時にバスが待つ浄土平に発って行った。
ぴすけとダーリンは、山歩きを翌日にすることにして
ダーリンは水のポンプアップ、ぴすけは掃除に専念。
昼食を済ませてから、高橋さんはKさんを送りに、福島の街まで下りていった。
HさんとOさんは、東吾妻山登山をあきらめて浄土平を散策しに行ったが
霙混じりの雨と強風に曝され、凍えて帰ってきた。
この日の夕食は、残ったカレーやおかずで済ませ、20時に就寝。


5月6日(金)
6時に朝食をとり、OさんとHさんは7時過ぎに、猪苗代へと発って行った。
この日は風もなく穏やかで、快晴とは言えないまでも、青空の見える天気になった。
朝食の後片付けを済ませ、身支度を整えて東吾妻山と鎌沼まで行ってみることにした。
高橋さんがビジターセンターに寄る用事があるというので便乗し
8時40分に浄土平を出発。
12時40分に下山後は、浄土平レストハウスでお昼を食べた。
レストハウスで会津の「こづゆ」と中通りの「いか人参」、浜通りの「メヒカリの唐揚げ」が
食べ放題だという情報を事前に得ていたので、こづゆを目当てに期待して行ったのだが
既にこづゆはなく、これにはけっこうがっかりしたのだった
14時過ぎに小舎に戻り、15時、高橋さんと別れを告げ、吾妻小舎を後にする



忙しくも充実した5日間。
お手伝いのお声を掛けてれたことは、我々にとってとてもうれしいことだった。
小舎でいただいたぜんまいの炒め煮やコシアブラのおひたし、山ウドの天ぷらなど
この季節ならではの山の幸は、大変おいしかった。

小舎の庭では、ネモトシャクナゲが蕾をつけている。
高橋さんの話では、今年は開花が早いかもしれないとのことだった。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい、よく分かる (芝刈り爺さん)
2016-05-08 20:34:58
いかに今年の雪が少ないか、とても良くわかります。定点観測、、ですね。花も早いはずですね。雪の量にびっくり、これから文章も読みます。雪のない今の時期って、、少し味気ない感じですね。水不足にならないかなあ。
返信する
私も水のことを考えました (ぴすけ)
2016-05-08 23:12:07
芝刈り爺さん、私も雪の少なさに、水のことを考えました。
吾妻小舎の水源となっている桶沼は、どうやら水底からも水が湧出しているようで、雪の量と直接的な影響はないようですが、もっと下流の都市で、水不足が起きないか心配ですね。
何十年も吾妻に来ているという方が、こんなに雪が少なかったのは初めてだと話していらっしゃいました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。