ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

吾妻小舎手伝い修業 ~最終日~

2012-05-11 08:59:21 | 登山(雑記)

5月6日(日)


今日は吾妻小舎のお手伝い最終日。
あっという間の5日間だった。

車の中で寝たダーリンは、またまた早起き。
一切経山の山肌に朝日が射す。

今年の夏は、浄土平キャンプ場にテントを張りに来られるかな。
今年は飯豊山にも行きたいな~。


我々が今回のお手伝いで、お客様用の食事を作るのは、今朝の食事が最後になった。
皆さんの無事の山行を祈りながら、朝ごはんの支度にかかる。
食事を済ませたお客様は、雅子さんとダーリンが見送るなか、7時半に出発された。
初めて吾妻小舎を訪れた時、遠藤さん御夫妻がわざわざ仕事の手を休めて
庭に出て手を振って、我々の出発を見送ってくれた光景と重なる。
今でもあの時のことは忘れられないし、思い出すたびに胸が熱くなる
雅子さんと熊爺と我々2人は、朝ごはんを済ませ、山を下りる準備に取り掛かった。
熊爺とダーリンは掃除と整頓、雅子さんとぴすけは食堂・台所の後片付けと食品の管理をこなす。
昨日現れなかった万年バロック青年に電話をかけると、こちらに向かっている最中らしい。
「到着予定は11時過ぎ、んー、昼前かな…。」
(んひーるーまーえー
   待て待て、我々は小舎の仕事が終わり次第、可能であれば午前中に小舎を出たいんだな
我々は昼前に、熊爺と雅子さんは遅くとも14時には小舎を出て山を下りると説明する。
「そんじゃー、こっちまで出て来てくれっかい?」
「こっちって、どこ?」
「郡山
「こーおーりーやーまー
「あー、じゃー、途中どっかあるかな。」
「岳じゃ、駄目?」
「あー、岳にしよう。」
「岳のどこに行けばいい?」
「岳のコンビニはどう?」
「吾妻から行くと、ガソリンスタンドを過ぎて右手にある、あのコンビニ?」
「そうそうそこで待ってます。」
ぐああああ~なんだかローカルな話


小屋の仕事を終えた我々は、桶沼にポンプの点検をしに行く熊爺に別れを告げ
荷物をまとめて、小舎を後にした。
雅子さんがセンターハウスの前まで来て、見送ってくれる。
振り返り、雅子さんに手を振る
雅子さんの隣りに遠藤さんの姿はないが、ぴすけには雅子さんの隣りに遠藤さんの姿が見えている


兎平駐車場を出発したぴすけとダーリンは、岳のコンビニで万年バロック青年と落ち合った。
メールのやり取りで、万年バロック青年がどうなっているのか心配していたが
ちょっとやつれた()感じがするものの、飄々とあまり変化のない様子に、少し胸をなでおろした。
岳は、安達太良山の麓の、ちょっとしたリゾート地として認識されているらしく
洋館風の造りのレストランなどがあり、最初は万年バロック青年がそこに案内してくれたのだが
大変混んでいたので場所を移し、ログハウス風の喫茶店で食事をした
食事をしている間、猛烈な雨と風、雷も鳴って、大荒れの天気になってしまったが
2時間ばかり話しこむうちに、いったん雨が小降りになったところを見計らい、本宮ICに向かった。
郡山から東北道に入った方が良いのではないか、という万年バロック青年の勧めで
郡山に向かって車を走らせるうち、ダーリンとぴすけは、これからも東北道を使わずに
国道4号で行ける所まで行っちゃおうという、とんでもない考えに傾いた
途中、信号待ちの間にお土産を渡してくれた万年バロック青年に、このまま国道4号で行ってみる旨を告げ
郡山市内に入る道で二手に別れ、我々は国道4号を一路埼玉へ
ぴすけは自動車の運転免許証を取得していないので、どこまで行くかはダーリンの判断に任せたが
18時過ぎに宇都宮に着くようなペースで走っていた。
「おっ、なんだかいい感じになってきた。餃子、行っちゃう?」
「うーん…、あまりお腹が空いていないけれど、餃子だったら一皿食べられるかな。いいよ、行こう

ということで、やって来ました宇都宮
PARCO近くのコインパーキングに車を停め、周辺の餃子店を探し歩いたが
一つの店は早々に売り切れらしく、もう一つの店には長蛇の行列が
さてどうしたものかと考えていたところ、車で通り過ぎた「来らっせ」なる場所に行ってみようということに。
この「来らっせ」は宇都宮餃子会の直営店舗で、様々な店舗の餃子を食べられる仕組みになっている。
ここで、日替わりの焼餃子2皿と水餃子1椀を注文し、ダーリンはご飯をつけて食事を済ませた。

「来らっせ」からコインパーキングまでの間にあった、二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)。
威厳のある佇まいが、ビル群の間でひときわ異彩を放っていた。
埼玉にも、大宮に武蔵野国一之宮「氷川神社」という大変立派な神社があるが
二荒山神社はそれとは異なる趣で、男性性が強烈で、素朴さと大地の香りをぴすけは感じた。
二荒山神社の雰囲気に、強烈に惹かれる何かを感じてしまうのだ
ぴすけはあまり男性性は好きではないので、むしろ「父性」ということなのかな。
もしかして…、ファ、ファ、ファザコン…
そう考えると、男性性と父性は、似て非なるもののようだ
宇都宮からは、鹿沼ICで東北道に入り、加須ICで東北道を降りて帰途に就いた。
忙しいが楽しく、あっという間の5日間であった。


それでは皆さん、またいつか、吾妻小舎で逢いましょう



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