【5月4日(水)】
吾妻小舎→浄土平→酸ヶ平→一切経山山頂→酸ヶ平→鎌沼→浄土平→吾妻小舎
吾妻小舎のある兎平の朝は、穏やかに晴れ渡っていた。
お気楽な兎平・浄土平雪上散歩が、予告なく一切経山・鎌沼周遊のトレッキングになり
は激しいブーイングをぴすけに浴びせたにもかかわらず、なぜかいそいそと支度をしている。
6時30分に朝食をいただき、身支度を整えた我々は8時に出発予定であったが
靴とスパッツを履くのに手間取り、8時を過ぎてしまった。
高度や方位が測れる時計に興味を示したぽぴさんに、使い方をダーリンが教えている。
8時15分、万年バロック青年を先頭に小舎を出発。
スカイラインの舗装道路を暫く歩いた後、雪に覆われた浄土平へと入る。
気のせいか、今日は昨日より噴気がおとなしく見える。
浄土平を過ぎ、夏ならば沢になっている場所を酸ヶ平に向かって登る。
振り返れば、浄土平が下方に見え、桶沼の水面が白くなっているのがわかる。
穏やかだったのはここまでで、酸ヶ平へ出るとそこそこ風が吹いていて
山頂はもっと強い風が吹いていることを予想させた。
酸ヶ平避難小屋手前から、直登ルートと合流する三叉路を目指す。
雪があったのも最初のうちだけで、一切経山の斜面はほとんど夏道が露出している。
今まで、慣れない雪上歩行に苦戦していたぴすけであったが、夏道出現に俄然馬力が出る。
後方を振り返れば、酸ヶ平避難小屋から鎌沼までのルートが見える。
直登ルートを合流した地点から、山腹を巻くようにして一切経山山頂を目指すのだが
猛烈な風に体を持っていかれそうになり、なかなか思うように歩けない。
右手には、ぽっかりと噴火口を開けた吾妻小富士が見えている。
よろよろと風に逆らいながら一切経山に登頂し、五色沼が見下ろせる北斜面へと向かう。
おおーっ
これこそ「魔女の瞳」と呼ばれている福島の、いや、日本の宝・五色沼だ。
この季節に来るのは初めてなので、嬉しさひとしおだ
ところが…、よくよく目を凝らして沼の左側の湖面を見ると…
2箇所で融解が始まっているように見える。
昨日、万年バロック青年が下見に行った時の写真を吾妻小舎で見せてもらったが
デジカメの液晶画面を見る限りでは、水面が融けているようではなかったし
万年バロック青年も「まだ五色沼は融けていなかったね。」と話していらした。
もしかして、この日に
開眼
この程度では開眼とは言わないのかもしれないが、覚醒し始めたと思われる。
10時過ぎに強風の一切経山を後にした我々は、酸ヶ平避難小屋を目指して歩き始めた。
途中、万年バロック青年の「せっかくだから、春山を満喫しますか」という提案に応えて
酸ヶ平避難小屋まで、夏道を歩かずに雪上散歩を楽しんだ。
酸ヶ平避難小屋では、吾妻小舎のお手伝いにいらしていたTさんがスキーをしに登ってきて
小屋の中でしばしおしゃべりをするうちに、風ですっかり冷え切った体も温まってきた。
スキーに行くTさんと別れて、酸ヶ平避難小屋から鎌沼へ向かう。
鎌沼は、北岸と東岸の雪や氷は融けていて、木道が出ていた。
正面に東吾妻山を望みながら、夏であれば下は水面であろう所を通る。
この日は姥ヶ原まで行かず、鎌沼畔を巡って浄土平に下りることにした。
鎌沼東岸に佇むダーリン
水の色が美しい。
鎌沼畔を離れ、浄土平に向けて下りていく。
浄土平へ下りた我々は、浄土平レストハウス2階のレストラン・サペレ吾妻で昼食を摂り
1階のショップ・アヴィスの森で土産物を買い、食欲と物欲を発散させた
浄土平からスカイラインに出て、舗装道路を歩いて吾妻小舎に戻った我々は
一休みしてから小舎を後にした。
結局、浄土平を16時に出発し、本宮インターチェンジ手前で万年バロック青年と別れ
東北自動車道を渋滞に巻き込まれながらひた走り、K駅西口に着いたのは21時30分であった。
まだいろいろと御用があるとのことで、遠藤さんの奥さん・雅子さんには少ししかお目にかかれなかったが
熊爺やお手伝いの皆さんに会えて、やはり吾妻小舎に泊まりに来て良かったと思った。
また、事前にメールでアドバイスをいただき、2日間にわたって下見から案内までしてくださり
夕食のワイン試飲会を催したりと、万年バロック青年には何から何までお世話になった。
万年バロック青年がいらしたからこそ、春の吾妻の山を満喫することができたのだ。
不慣れな我々を案内して連れて歩くのは、さぞや大変だっただろうと容易に想像できる。
感謝していますありがとうございました。
これに懲りず、また機会があったら山を案内してくださいね。
そして今度は埼玉の山へ、いつでも御案内しますよ。
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いろいろと、いろいろと、ありますが、とにかく万年バロ様、ほんとにありがとうございました、これをとにかくいいたいです。
雪のお山でいただくワインもまた格別でございました。
まあ、いろいろと騙された感もある私ですが、たまには騙されてみるものだなあ、と、台風のようにビュービュー風ふく山頂で思った私でございました(^^)
今までも、眉唾のようで実は本質を衝く発言・行動等、事実は結構衝撃的なものです。
また、常に中庸を行っていたのでは、差違がわからぬこともある。
極端を例に取るということも、時には大切。
今回は、騙したわけではないのですが、こちらの「当たり前」が、ぽぴさんの「寝耳に水」という事態も多々あって、その違いも楽しませてもらいました。
万年バロック青年には、本当に感謝、感謝です
友達の少ない私ですが、ぽぴさんといい、万年バロック青年といい、私にはもったいない「畏友」です