ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

会津のこづゆ

2015-10-27 11:40:33 | 味・食べ物

会津のこづゆを初めて食べたのは、浄土平レストハウスのフードコーナーだった。
つゆの優しい味わいと奥深さにぴすけはすっかり心酔。
浄土平に行くたびにこづゆを食べていたのを思い出す。
ところが、ある時期を境にフードコーナーからこづゆが消え、豚汁に変わってしまった
おそらく、こづゆは作るのに手間がかかるのと、原価が高く利益が少ないからではと想像する。
せっかく郷土料理を食べられたのに、どこででも食べられる豚汁に変わるとは、とても残念だ


福島スローフード連絡協議会のホームページによると
こづゆは会津を代表する郷土料理で、会津各地域で呼び方や入れる具材が少しずつ変わるが
南会津の一部を除いて、会津全域で昔から食べられてきたそうだ。
こづゆは、手塩皿(てしおざら)と言われる浅めに作られた小さい朱塗りの椀に盛られることから
「こじゅうのつゆ」となり、訛って「こづゆ」になったのではないかと言われている。
また、こづゆはもともと、庶民の口になかなか入らない貝柱を使用しているため
武家料理であったのが、徐々に庶民の料理となり、祭りや祝い事の晴れ食として
また冠婚葬祭の時の膳にも必ず付く伝統食となったようだ。
昔は、膳料理には手を付けず、家庭に持ち帰り家族と一緒に食べる習慣があったため
こづゆを肴にして酒を飲み、こづゆは何回でもお代わりして良いことになっていたのだとか。
ぴすけも、こづゆのあまりのおいしさに、3杯おかわりしたことを思い出す。 
福島に行くと、今でもこづゆが食べたくなるほど、ぴすけはこづゆが大好きで
先日、福島に行った折に、「会津のこづゆお料理セット」を購入。
浄土平で食べられないのなら、自分で作ってしまおうと思ったのだった。


材料は「お料理セット」に入っている具材のほか
里芋7個・人参1本・糸こんにゃく1袋(約200g)を用意する。
作り方は
①干し貝柱は、水に浸して、身をほぐしておく。もどし汁も使う。
②干ししいたけも水に入れてもどしうすく切る。もどし汁も使う。
③干しきくらげは洗って水に入れてもどし、食べやすい大きさに切る。
④里芋は皮をむき、厚さ4、5mmの輪切りにし、ぬめりを取るため塩ゆでしておく。
⑤人参はいちょう切りにし、ゆでる。
⑥糸こんにゃくは適当な長さに切る。
⑦鍋に①②のもどし汁とだし汁、①②③④⑤⑥とぎんなんを入れて煮込み
 材料が柔らかくなったら、塩・醤油で味を調える(吸い物くらいの薄味にする)。
⑧わらびは洗って水を切る。
⑨最後に、水でもどした豆麩をとわらびを入れて一煮たちさせて出来上がり。
⑩椀に盛りつける。


上記のとおりに作り、昨夜の夕食の汁物としてこづゆが登場。
福島で食べた味とはちょっと違うが、具だくさんのおいしいこづゆができた。
ああ、でもやっぱり、福島でこづゆが食べたいな 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
手作りはおいしい (ぴすけ)
2015-11-03 21:29:39
芝刈り爺さん、やはり手作りの料理はおいしいです。
我が家では、最近小麦製品を食べなくなったので、ジャムを作らなくなりましたが、パンを食べていた時にはジャムも作っていました。季節の果物で作るジャムは、格別ですよね。

こづゆは、種類の多い具材を少しずつ用意するのが大変なので、お料理セットを利用しました。
個人的には、もう少し、干しシイタケを足してもよかったかなと思っています。
具の量は、好みで加減してもいいと思います。
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本物は高いのですね (芝刈り爺さん)
2015-11-03 17:26:41
何でも安いものがいい、と言うご時世。吉野家とかマックとか、ありますが、やはり本物は本物、そして本物には本物に見合っただけの対価を払う義務もありますよね。となると、売れない、そこで自作の手料理が、一番となりますね。我が家も、今は糖を制限してやめましたが、本物のジャム(イチゴ、ブルーベリー)、自作のパン、いろんな料理等々(特にハンバークなどは、自作のものを食べたら、とても外食のものは食べられないし)、と言うことで今度のこづゆ、妻殿に頼んでみます。おいしそうですね。確かに貝柱は、、高そう!
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