紅茶を心底おいしいと思って飲んだのは、高校生の時。
父が出張先から買ってきた茶葉で、お茶をいれて飲んだ時
茶葉の豊かな香りと水色の美しさ、飲んだ時に口から鼻に抜ける芳香に夢中になった。
それからは、出張する父に紅茶をお土産としてねだり
買い物に行ってはいろいろな茶葉を買ってきて、自分に合う紅茶を探したものだ。
最初に夢中になったのは、フォションのラプサンスーチョン。
松葉の煙で燻した正露丸のような独特の香りと味わいは、最初こそ
「なんじゃ、こりゃ~」
だが、慣れるに従いこの香りと味わいがやみつきに。
ミルクを入れるととてもまろやかな味わいに変化するのも面白い。
先日、知人とティーハウスに行って、そこにラプサンスーチョンがあったので注文したら
店員さんに
「この紅茶をお飲みになったことはありますか?」
と尋ねられた。
おそらく、メニューには松葉で燻した独特の香りがあると書いてはあるものの
実際は正露丸の臭いと味だと知らない人が、試しに飲んでみて
「なんじゃ、こりゃ~」
となり
「こんなもの飲めるか」とか、「どうしても飲めない」ということが続出しているに違いない。
でも、そこは一時ほかには目もくれず飲み続けていたぴすけである。
心配ご無用。
運ばれてきたラプサンスーチョンを久しぶりに飲み、そのおいしさと懐かしさに夢心地になっていたら
知人が
「それ、すごい(臭い)ですね。」
と、一言。
一気に夢心地から現実に引き戻された。
やはり初めての人には「なんじゃ、こりゃ~」な紅茶のようである。
次に夢中になったのは、ウエッジウッド・ワイルドストロベリーのアールグレイフラワーズティー。
アールグレイもいろいろ飲んだが、最終的にはウエッジウッドで落ち着き、ずいぶん長いこと愛飲した。
この紅茶はお客様にも好評で、どこの紅茶かとか、どうやっていれているかなど、よく尋ねられた。
ベルガモットの香りも強烈ではなく気品があり、紅茶も渋みがないのですっきりした味わい。
渋みがないのでストレートでも、またはミルクティーでもいける。
その後、知人にもらったフォションのマタン=ド=フランスを飲んだ時は衝撃的だった。
「もうこの紅茶しかない!」
と思うほど、ストレートでも良し、ミルクティーも良し、アイスで飲んでもまた良しと
非の打ちどころのない紅茶だと感じた。
早速フォションのオンラインショッピングを検索。
しかし、フォション日本出店25年を記念して作られたらしいマタン=ド=フランスは
ネットオークションで1点出品されていた以外には、お目に掛かることがなかった。
(もちろん、ネットオークションに出品されていたものは、迷わず落札した)
そして今、もうかれこれ8年ほど飲み続けているのが
マックウッズのラボケリー茶園イングリッシュアフタヌーン(写真)である。
ぴすけは基本的に紅茶はミルクで飲むのが好みである。
自然、コクがあって、ミルクに負けない主張をする紅茶を選ぶようになるが
ラボケリー農園のイングリッシュアフタヌーンは、まさにミルクティーのための紅茶と言っても良いだろう。
こちらも入手経路が狭く、ネットで購入するしかないようだ。
もし、ミルクティー好きの方が、 ラボケリー茶園のイングリッシュアフタヌーンを飲もうと思うなら
最初は、商品についてくる「紅茶の美味しい飲み方」に忠実な量と時間を守ることをお勧めする。
慣れてきたら、濃さを調節するため、量と時間は加減しても良いかもしれない。
そして、紅茶はグラグラに沸騰した湯でいれると思っている人も多いようだが
沸騰前、小さな泡が一斉に湧き上がり、そのなかに1円玉くらいの大きな泡ができた時が
湯をポットに注ぐ絶好のタイミングであると、ぴすけは経験上感じている…、と思ったら
「紅茶の美味しい飲み方」の上に小さな赤字で同じことが書いてあった。
おいしい紅茶をいれるために、ぴすけは湯を注ぐタイミングを逃すと、もう一度湯を沸かし直すほどだ。
今日、11月1日は、日本紅茶協会が定めた「紅茶の日」だそうである。
好みの茶葉と出会えて、湯を注ぐタイミングさえうまくいけば、誰でも極上の紅茶がいれられる。
紅茶は手間がかかると思われがちだが、慣れてしまえばその手間や待ち時間が
極上の紅茶と出会うための、至福の時となるようだ。
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